プロクレアねぶた実行プロジェクト
ねぶた師 野村 昂史・優秀制作者賞





題 名:大日大聖 不動明王
ねぶた師:野村 昂史
第7代ねぶた名人になった竹浪比呂央さんの弟子で、この夏初陣を飾る新人ねぶた師が野村昂史さん(48)。手がけるのは祭へ21年ぶりとなる新規参入団体「プロクレアねぶた実行プロジェクト」。大役への抜擢で緊張感に包まれながら制作に打ち込んでいます。
五所川原市出身の野村さん。青森ねぶたにのめり込んだのは、竹浪さんの2000年制作「山幸彦海中に入る」を見たのがきっかけでした。
野村さん「沿道まで走っていったとき、パッと出てきた。衝撃的でした。ぜんぜん違う。これしか入ってこなかったです。自分には」「自分もそういう風になりたい。そういうねぶたを作りたい。そういう人になりたいが本音です。」
野村さんは2003年から竹浪さんの指導を受けて腕を磨いてきました。その姿勢や技量を竹浪さんも認め、おととしと去年は自身が手がける大型ねぶたで送りの制作の指揮を野村さんへ任せました。その出来栄えに竹浪さんは弟子の成長を感じて嬉しくなったといいます。
第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん「ねぶたに対しての思いが熱い人。まったくなんの躊躇することもなく、次に大型ねぶたの話がきたら野村だと思っていました。」
竹浪さんはプロクレアホールディングスから運行団体として祭へ新規参入したいという相談を受けたさい、制作者に野村さんを推薦。野村さんはねぶた師として運行団体とともに初陣を飾り、成長していくことになります。
野村さん「諸先輩方は、命・人生をかけて1台1台を作っていると思うので、もう駆け抜けるだけ。1日1日を大事にして、取り組むだけという一念でやる」師匠への憧れから歩み始めたねぶた師の道。その成果を形にすべく、野村さんは作品に向き合い続けます。


