




国立葬儀史博物館にあるアメリカドルで覆われた棺桶の展示は、さすがに人目を惹いていました。良く使われるドル紙幣は数字が大きく進化しているので、こちらの展示はドル紙幣の旧札を棺桶に貼り付けています。ドル紙幣とドル貨幣を全て合わせると643ドルがはめ込まれた棺桶となります。これらの全ては、現在でも使える有効券となっています。
以下、CBS NEWSより記事を意訳
米財務省は1900年代前半に2ドル札を普及させようと、1917年までほぼ毎年発行されてきました。しかし現金で使いにくい金額だったためか、あまり広まらなかったそうです。そのためアメリカ政府はしばらく2ドル札の新規発行を行っていませんでした。その結果、現在の米国では2ドル札はまったく使われていないわけではないものの、なかなかお目にかかることのない貴重な存在になっています。
2017年に流通した2ドル札は12億枚で、2022年は15億枚。米国全体で流通する貨幣の総額が541億ドル(2022年)なのでそれと比べると2ドル札の流通量は極一部であることが分かります。
そんな2ドル札の価値がぐんぐん上がっていると報じられています。例えば、2003年に発行された2ドル札は最近のオークションで2400ドルで落札され、その後4000ドルで転売されました。紙幣のオークション会社では、6000ドルでも転売できると推測しています。
