![犬塚弘さん(1962年3月撮影=共同)](https://stat.ameba.jp/user_images/20240305/23/megomegoco/49/a1/j/o0500070115409629786.jpg?caw=800)
![犬塚弘さん死去](https://stat.ameba.jp/user_images/20240306/00/megomegoco/8d/ef/j/o0300060015409633672.jpg?caw=800)
クレージーの面々は犬塚さん以外は全員すでに他界しており、犬塚さんは「最後のクレージー」として、戦後日本のエンタメに革新を起こした〝伝説〟を最後まで語り継いでいた。
ハナ肇、植木等、谷啓といった強烈な個性に満ちあふれた面々の中で、飄々とした演技にダンディーでおしゃれな佇まい、そして長い手足を生かしたリアクションでクレージー第4の男としてお茶の間に愛されてきた犬塚さん。
通夜と葬儀・告別式はすでに執り行ったが、死亡日時や死因などの詳細は、生前の本人の意向により公表を控えるとしている。
55年に、ハナさんに誘われて、ベーシストとして「キューバン・キャッツ」を結成。クレージーキャッツと改名し、そこに谷さん、植木さんも加わった。犬塚さんとの共著もある娯楽映画研究家の佐藤利明氏は、そのいきさつについてこう説明する。
「谷さん、植木さんという個性的なメンバーが加わるなかで、自分は〝引き立て役〟であることを万事心得ていた人だった。ハナさんは親分肌だから、犬塚さんが参謀役だったのでしょう。ジャズベーシストらしく、グループを支えていたんです。はちゃめちゃなクレージーのボケが洗練されてみえるのは、犬塚さんのダンディーさがあったからです」
2020年に公開された大林宣彦監督の「海辺の映画館―キネマの玉手箱」が最後の作品となったが、実は自ら「大林作品に出たい」とアピールしたほど晩年まで現役であり続けた。その傍ら、「クレージー」のメンバーを忘れないためにも、その記憶を語り続けていた。
電話をすると、3時間近くクレージーのことを話してくれるほど話好きな人でした。それだけ心のどこかでメンバーのことを思っていたんでしょうね」と佐藤氏。今ごろは天国でメンバー全員そろってセッションをしているだろう。
夕刊フジ zakzakより記事を引用
昨年、最後のクレージーキャッツメンバーで存命だった犬塚弘さんがお亡くなりになりました。クレージーキャッツもついに終焉です。