



その子どもたちが大人になっても「チョコボール」への親しみや思いが消えることはなく、幅広い層から親しまれるお菓子となっています。
今回は「チョコボール」の誕生秘話や変遷、知られざる話を森永製菓・菓子食品マーケティング部の野条理恵さんに聞いてみました!
1967年に初めてキョロちゃんがパッケージに登場した「チョコレートボール」「ピーナッツボール」「カラーボール」が発売されました。その経緯をお聞かせください。
野条理恵さん 実は、この2年前に「チョコボール」の前身となる「チョコレートボール」がすでに発売されていました。この頃はまだキョロちゃんがパッケージにいませんでした。
野条 当時はまだチョコレートといえば、“大人の食べ物”というイメージで子どもはあまり口にしないお菓子だったのですが、子どもが手にしても溶けないようなカタチにするために丸いチョコレートを作ったようです。1969年に商品名を「チョコボール」に改名。ピーナッツ味、ソフトキャラメル味の2種類で展開しました。
画期的といえば、チョコレートの取り出し口もそうです。チョコボールが登場する以前は、こういった構造のパッケージをした商品は販売されていなかったのではないでしょうか?
野条 なかったと思います。初代は二重サックで、内側のサックを引き上げるとクチバシが出てくる仕組みでした。より使いやすいように一重サックへと変更され、上部サックを引き起こせばクチバシが現れるように改良。さらに1974年にワンタッチで開くカタチになりました。
毎日新聞ライフスタイルより写真と記事を引用