長命寺と道明寺の分布 | スチャラカでスーダラな日々

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故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

桜餅が出来るまで

桜餅分布図
桜餅分布地図→鳥取県は7割が道明寺

道明寺長命寺道明寺桜餅は各地ごとに違う菓子で、異なった菓風が現れた。主に長命寺と道明寺があり、関東、東北、山陰では長命寺が伝わり、近畿、西日本、北陸、北海道では道明寺が伝わった。

そのうち一つを桜餅と呼ぶところと、どちらも桜餅と呼ぶところがある。関東では長命寺を桜餅と呼び、関西で道明寺を道明寺と呼ぶ。京都では道明寺を桜餅と呼び、長命寺は長命寺餅と呼ぶ。道明寺餅、長命寺餅ということもある。山陰には道明寺餅、長命寺餅を桜餅として呼ぶようになった。家庭や和菓子舗で長命寺、道明寺とは趣の違うようなものを生み出して桜餅と呼んでいることもある。

桜の葉は香りを移すもの、葉で包むと包んだ物の乾燥を防ぐものである。葉が柔らかく毛が少ないオオシマザクラの葉を塩漬けにして使う。この塩漬けの桜の葉は、全国シェアの70%ほどが伊豆半島の松崎町で生産されている。

餅の大きさとの外観上のバランスから、関東では大きめの葉、近畿では小さめの葉を好んで使う傾向がある。桜餅の独特の芳香は、この桜の塩蔵葉に含まれる香り成分のクマリンによる。桜餅は桜の葉を取り外して食べても、そのまま食べても良いが、肝毒性を持つクマリンは食品添加物としては認められていないので、極端に摂食しすぎることには注意が必要である。

道明寺と長命寺

ちなみに私の田舎である青森県弘前市は上方文化が色濃く残っているので、桜餅と言えば道明寺が定番です。弘前市は餅屋が多いので、関西風の道明寺が主流となります。冬から春にかけて道明寺を食わないと、禁断症状が出てしまいます(>_<)