
(12)南島海中公園ボート観光



ビデオカメラで撮影も行ったのですが、割と退屈な映像になるので目を引いた景色だけを動画からキャプチャーしました。
南島周辺は、漸新世初期〜中期(3400〜2700 万年前)は浅い海が広がり、サンゴや有孔虫のような石灰質の殻をもつ生物がサンゴ礁を作りました。そのサンゴ礁の化石が固まって石灰岩の地層が生じます。
地殻の隆起により南島周辺が陸化しますが、石灰岩は雨水などで溶解・侵食を受けやすく、すり鉢状のくぼ地が多数生じました。この窪地を地質学では「ドリーネ」と言います。
南島周辺の海底はドリーネのくぼみが多数存在し複雑な形をしています。ドリーネとドリーネの間の石灰岩が溶け残った部分は、するどく尖ったやせ尾根となります。このやせ尾根のことを地質学では「ラピエ」といいます。
南島には、長年をかけて風化し鋭くとがったラピエが多数見られます。南島周辺の海域には多数の岩礁が突き出ていますが、これらも丸いドリーネの周囲にあったラピエの名残りのため、岩礁はしばしば弧を描いて並んでいます。

