2009.7.22 豪華客船皆既日食 12 | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

柱状節理
柱状節理の独特の形状をした岩

(12)南島海中公園ボート観光

南島周辺の小島石灰岩が溶け残ってできたラピエラピエ南島海中公園ボート観光は、午前と午後の部に分かれました。同室の3人は私も含め、全て午前中の同じコースでした。南島の素晴らしい自然を堪能できるかと思ったのですが、1日で100人しか上陸が出来ないので南島の周辺の岩の形状や地層を見て回る地学の勉強になりました。

ビデオカメラで撮影も行ったのですが、割と退屈な映像になるので目を引いた景色だけを動画からキャプチャーしました。

南島周辺は、漸新世初期〜中期(3400〜2700 万年前)は浅い海が広がり、サンゴや有孔虫のような石灰質の殻をもつ生物がサンゴ礁を作りました。そのサンゴ礁の化石が固まって石灰岩の地層が生じます。

地殻の隆起により南島周辺が陸化しますが、石灰岩は雨水などで溶解・侵食を受けやすく、すり鉢状のくぼ地が多数生じました。この窪地を地質学では「ドリーネ」と言います。

南島周辺の海底はドリーネのくぼみが多数存在し複雑な形をしています。ドリーネとドリーネの間の石灰岩が溶け残った部分は、するどく尖ったやせ尾根となります。このやせ尾根のことを地質学では「ラピエ」といいます。

南島には、長年をかけて風化し鋭くとがったラピエが多数見られます。南島周辺の海域には多数の岩礁が突き出ていますが、これらも丸いドリーネの周囲にあったラピエの名残りのため、岩礁はしばしば弧を描いて並んでいます。

南島周辺の小島
南島周辺の小島

ラピエと呼ばれる尖った岩
ラピエと呼ばれる尖った岩