2009.7.22 喜界島で唯一観測成功 | スチャラカでスーダラな日々

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故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

皆既日食in喜界島

2009.7.22 喜界島皆既日食吐噶喇列島皆既日食帯吐噶喇列島衛星写真さて、本編から少し脱線して北硫黄島海域以外の観測地と観測結果を紹介いたします。右の画像は吐噶喇(トカラ)列島皆既日食帯と2009.7.22皆既日食当日の衛星写真です。

こちらは大雨に降られて吐噶喇列島の中之島では皆既日食生中継も行われたらしいのですが、まるで台風を中継しているような悪天候だったそうです。

2002年に吐噶喇列島の中之島で全国公募されていた天文台長に応募して、最終面接の7人まで残ったのですが落ちてしまいました。なので仮に間違って天文台長に選ばれていたら、観測失敗の矢面に立たされていたかも知れませんね。

こちらの皆既日食帯は、屋久島から奄美大島まで月の影が移動しました。これは悪天候でも予定通り太陽が月に隠されるために暗くなります。喜界島だけが薄雲のエリアで辛うじて陸上で観測できた唯一の場所になりました。

皆既日食を追いかけていると曇られる場所には行きたくないので、自然と気象情報には詳しくなります。それが高じて知り合いの天文仲間には2人も気象予報士がいます。

弊ブログ管理者は、高校時代の1983年に半年だけ山岳部に在籍してラジオから気象情報を聴いて天気図を作っていたことがあります。そこから日本の天気の変化や流れを勉強しました。

結論から申し上げますと、7月末期は梅雨前線が活発化する時期なので日本全国で曇られることが多いです。太平洋高気圧が日本近海まで張り出すので、太平洋により近い場所が観測候補地だと思っていました。

吐噶喇列島も晴れる確率は高かったのですが、地理的に太平洋高気圧から離れた地域だったので今回の皆既日食の観測場所から外れました。また天文台長に落選した恨みもあって、吐噶喇列島から離れたところで観測したかったこともあります。

そこで今回の観測地は、1988.3.18に一度観測に行ったことがある小笠原諸島の近海に決まりました。その後の経緯は、先日ブログに書いた通りです。度重なる奇跡と偶然が弊ブログ管理者を小笠原諸島の近海へ誘ってくれました。

2009.7.22 喜界島皆既日食
2009.7.22 喜界島皆既日食