アワビは、ミミガイ科の大型の巻貝の総称。雌雄の判別は外見からは不可能で、肝ではなく生殖腺の色で見分ける。生殖腺が緑のものがメス で、白っぽいものがオスである。アワビの大きさ及び形状は種により異なるが、渦巻状に成長していく皿状の殻をもつ点では共通している。成長した殻は長径5cmから20cm程度、短径3cmから17cm程度の楕円形であるが、マダカアワビでは25cm以上となる。
東アジアでは、日本の北海道南部から九州、朝鮮半島および中華人民共和国北部の地域において、潮間帯付近から水深20m(マダカアワビは水深50m)程度までの岩礁に生息し、アラメ、ワカメ、コンブなどの褐藻類を食べている。主に夜行性であり、日中は岩の下や岩の間などに潜んでいることが多い。