



青木美也子役を演じました。初めて感じる気温や湿度、匂いを全身で感じながら青森県弘前市で撮影させていただきました。
実際に職人さんに漆の使い方を伝授していただいたり、津軽弁を話したりと新たな挑戦にドキドキしながらもゆったりと流れる時間に身を委ねながら取り組む日々は、贅沢で忘れられないものとなりました。
最新な物が次から次へと産まれ機械化・自動化が主流になってきた今改めて、日本の美しい伝統工芸に触れ何を感じ受け取るか、そして伝授していくことの厳しさとどう向き合っていくのか津軽塗りを通して繋がる家族の物語から何か感じ取っていただけると幸いです。
監督から要望され、デビュー以来貫いた黒髪のロングヘアを25cmカット。躊躇はなかった。「なかなか切るタイミングがなくて。内心は『もう、最高!よ~し!』という心境でした(笑い)。
形から入ると言いますけど、髪の長さが変わったのは自分の中では大きかったです」。津軽弁は繰り返し音源を聞き、耳を慣らして習得。役柄に合わせ、ほとんどメイクをしなかった。
20代後半、どんな役者像を思い描くのか。「絶対にこういう役がやりたい、こういう作品に出たいという欲があまりないんです。欲がないから自己が入らないんだろうって。1年の間にいろいろな作品を縫いながらやって、その場その場に合わせていくのが、今の自分には合っているのかも。
