


東門の正面奥には、これまで撮影した雪燈籠がズラリと並んでいます。その横を見ると、陸上自衛隊が制作した堅牢で美しい雪燈籠が鎮座しています。真っ白な雪を使っていて、左官のコテを使ったような滑らかな燈籠面ですね。
昼の部で書いたように、穴の開いた雪燈籠の三日月から中の光が漏れ出して非常に粋でいなせな光景で美しいです。2005年にお亡くなりとなった古川玄堂絵師に似た描画の錦絵ですね。
ねぷた絵師は描画をした後に錦絵の端に落款を押印して誰が錦絵を描いたのか分かりやすくしているのですが、雪燈籠の錦絵に落款は押されないので錦絵を描いた絵師の名前は不明です。
唯一、境関のねぷたを描かれている佐藤仙峯絵師が雪燈籠の錦絵に落款を押印されています。


