

今回の火星食は、各地の月の出の前後に起こります。関東の大部分から中部、近畿、中国、四国の各地方では、火星が月に隠れた状態で昇ってきて、出現のみ地平線上で見られます。九州以西の地域では、火星の出現後に月の出となり、食を見ることはできません。
日本の北東側では、地平線上に昇ってから火星の潜入が起こり、全経過を見ることができる地域もあります。ただし、極めて低い高度で起きるので、東の地平線付近まで地上の障害物や雲・霞などが無い場所と気象条件で観察する必要があります。
晴れていても、低空では大気を透過する光量が減り火星が暗く見えるため、双眼鏡や望遠鏡などを使って観察する方がよさそうです。
なお、次回に日本全国で見られる火星食は2024年5月5日に起こりますが、白昼の現象のため、実際に観察するのは極めて難しいものです。
国立天文台 火星食(2022年7月)
より写真と記事を引用
