

YouTubeのサムネイル映像にもなっている方は、長野里美さんと言って第三舞台では筒井真理子さんと双璧をなす看板女優で“小劇場の女王”と称されました。
大学在学中の1981年、早稲田大学演劇研究会に加入。のちに鴻上尚史率いる第三舞台に参加。1981年に上演された『宇宙で眠るための方法について』での家出少女役として出演して以降、悲しみを秘めた明るい女性役を持ち味にして劇団の看板的な存在となる。舞台公演での着ぐるみ姿も名物となった。
90年代以降は外部公演やシェイクスピア作品に多数出演。小劇場ブーム末期には「西の高田聖子、東の長野里美」と評され、人気を博した。
1996年より文化庁の海外研修員として一年間ロンドンに留学。留学先で俳優、劇作家、演出家の上杉祥三と結婚。2002年、夫とともに演劇ユニット『トレランス』を旗揚げ。
『ロスト・イン・ヨンカーズ』(2013年)『君となら』(2014年)と、三谷幸喜演出の舞台作品に出演した縁から、2016年に『真田丸』でNHK大河ドラマに初出演を果たした。三谷からは「長野さんにしかできない」と指名され、真田信幸の病弱な正室・こう役をユーモラスに演じて話題を集めた。
