

部分月食の始まりは、16時18.4分です。ただし、北海道や東北地方北部を除く地域では、月食の始まりは月が地平線の下にあって見られず、月が欠けた状態で空に昇ってくる月出帯食となります。今回の月食は、とくに前半で月の高度が低いので、東の空が開けた場所で観察しましょう。
月が最も欠けて見える、食の最大は18時02.9分です。皆既月食の場合には、完全に影の中に入った月が赤黒い色(赤銅色とも呼ばれる)になって見えることが多いのですが、一方で、多くの部分月食では影の部分の色は暗いだけではっきりしません。ただ今回の部分月食では月の大部分が影に入りますので、食の最大の頃には影の部分が色づいて見えるかもしれません。
月はその後、空を昇りながら地球の影から出ていきます。19時47.4分には月が影から離れ、部分月食が終わります。
月が地球の影の中に入り込む程度(影で覆われる月の直径の度合い)を「食分」という数値で表します。その値が大きいほど影の中に月が深く入り込み、1.0以上で皆既月食となります。
今回の月食の最大食分は0.978で、これは月の直径の97.8パーセントまで影に入り込むことを意味し、部分月食としてはたいへん大きな値です。食分の値が大きいことをしばしば「深い」と表現し、今回のような月食は「たいへん深い部分月食」と言います。

16:30から2021年11月19日の部分月食がライヴ中継されるので、いつもより早めの16時に弊ブログを更新致します。YouTubeのライヴ中継を弊ブログで見られるようにリンクを貼りました。もちろんYouTubeでライブ中継を見て下さっても結構です。