
第4集 交信 はるかなるETの主な舞台となったアレシボ天文台は、プエルトリコのアレシボにある電波天文台。米国科学財団(NSF)との協力協定のもと、国立天文学電離層センターの一部として、SRIインターナショナル、宇宙研究大学連合、プエルトリコ・メトロポリタン大学により運営されている。1963年に完成した口径305メートルのアレシボ望遠鏡は、2016年に中国の500メートル球面電波望遠鏡(FAST)が完成するまで、単体では世界最大の電波望遠鏡であった。


2020年8月10日午前2時45分(現地時間)、電波望遠鏡の副鏡の金属製フレームを支える補助のケーブルが突如断線、そのまま主鏡に向けて落下し、主鏡に30メートル強の裂け目が生じた。この事故により、補修が終わるまで天文台の運用が中止されることとなった。
2020年12月1日午前7時54分頃(現地時間)、かろうじて残っていたメインケーブルの断線により吊り下げられていた900トンのプラットフォームが落下。主鏡を突き破った上、支柱の上部が大胆に折れ、望遠鏡は崩壊した。
