満月の大きさの違い | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

2021年 月の地心距離の変化
2021年 月の地心距離の変化

2003年11月9日に起こった皆既月食5月26日の満月は、2021年で地球に最も近い満月でもあります。月は5月26日10時50分に近地点を通過し、皆既中の20時14分に満月の瞬間となります。このときの地心距離は約35万7000km、月の視直径は33分25秒角です。

月は、地球の周りを公転しています。月の軌道は円形ではなく楕円形をしているため、地球と月との距離は一定ではありません。また、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けて変化するため、満月や新月のときの距離は、上の図のように毎回異なります。

地球に最も近い位置で起こる満月は、最も遠くで起こる満月に比べて、視直径が約14%大きく、約30%明るく見えます。2021年で最も遠い満月は、12月19日です。上の図で比較すると、月の大きさの違いがわかりやすいのですが、実際の夜空に月を二つ並べて比較することはできません。月を眺めて大きさの変化に気づくのは、たいへん難しいでしょう。

2021年 満月の大きさの違い
2021年 満月の大きさの違い

近地点・遠地点:1公転の間で月が地球に最も近づく点を「近地点」地球から最も遠ざかる点を「遠地点」といいます。

地心距離:地球の中心と天体の中心(この場合は月の中心)の間の距離。実際には私たちは地表から月を見ているため、地心距離が同じであれば、頭の真上近くに見える月は地平線近くに見える月よりも、地球の半径分(約6400km)私たちに近いことになります。

視直径:天体の見かけの大きさで、角度で表します。

皆既食中の月の位置スケジュール(東京、5月26日)