黄色い時間- しばらくして、モリタの髪は見事な黄色になった 同僚には「重要な仕事で言えない」と隠しているのが噂になるほどだ しかし、実際は、専門職としての誇りと虚栄を維持するために 熟眠剤を飲み、夜、無理やり起きているのだった 1分1分が苦痛だった こんな退屈なやりきれない時間 これで生きていると言えるのだろうか 時間潰しこそ、現代ではいちばん困難な仕事ではなかろうか そうでなければならなかった