

その形状のために上陸することは困難であるが、1972年に早稲田大学の学生が上陸、ほか2003年にもロッククライミングで登頂した例などが存在する。
周辺は航海の難所ながら、豊かな漁場として伊豆・小笠原漁民に知られる。また、高い透明度と豊富な魚影からスキューバダイビングの聖地とする人も多い。
孀婦岩について初めて確実な記録を残したのは、イギリス人で元海軍大尉のJohn Mearesであった。彼は交易のため二艘の船団でマカオを出発、ミンダナオ島を経て北アメリカに向かう途上で孀婦岩を目撃した。ミアーズの記録によると1788年4月9日、彼は初めてこの岩を目撃し「その岩に近づくにつれ、我々の驚きはより大きくなった。船員たちは何か超自然的な力が、この岩の形を現在の形に突然変えたのだ、と強く信じたがっていた」と書き記した。
