ガボン金環皆既概要 | スチャラカでスーダラな日々

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故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

観測地点の概要

batangaこちらではガボンで観測を計画されている方に、皆既帯の地図を御紹介します。

今回の金環皆既日食の1サロス前は、1995.10.24にインド~東南アジアにかけて通過した最後の皆既日食でした。今回の金環帯は最初に月の擬本影がバミューダ沖の海上に接した後、すぐ月の本影が地表に接するので殆ど皆既日食であると言えます。

この皆既帯ですが、ガボンの国際空港であるリーブルビル空港とロペス岬を望むポールジャンティル空港のちょうど中間を通ります。アクセスはポールジャンティル空港の方が行きやすくなります。ロペス岬は皆既帯に入っていますが、南限界線のため僅か30秒程度しか皆既日食が見られません。観測地にするにはあまりにも不利なところです。

皆既帯中心線近くのBatangaに拠点を置いて、そこから南へ10kmほど行った道路に陸地では最も長く継続する観測地点があります。当地の第二接触時、太陽高度は47.4°となります。皆既継続時間は1分8.0秒となります。この値は月縁補正をしておりません。

月の形は、大幅にデフォルメすると下側に比重の置かれた洋ナシ型と形容されます。そのため月縁のクレーターの影響を受けづらくなっており、ダイヤモンドリングの出現を少しでも遅らせる効果があります。

そのため、Batangaから南へ11~12kmほど南下した観測地で観測されたほうが賢明です。但し雲の影響は避けられないので、もし車両移動が可能ならば雲の動きを見ながら南北へ移動された方が良いでしょう。

観測地ロペス岬のDATA

観測地ロペス岬2013.11.3の皆既帯が最初に陸地にかかるところはガボンのロペス岬です。ここも雲量が多くてあまり観測地にお勧めできない場所ですが、10km南下するとポートジャンティル空港があるのでアクセスは最適だと言えます。

ちなみに、ロペス岬突端にある半島の南側が皆既帯の南限界線となります。ここより南側では部分日食しか見られません。

以下、ロペス岬の突端で赤い印が付けられた観測地の月縁補正されていないDATAです。
Cape Lopez
0° 37´ 10.4" S  △T=68.8s
8° 42´ 41.5" E
Magnitude at mid eclipse : 1.00062%
Moon/Sun size ratio : 1.01269
total solar eclipse : 0m 30.0s

Event Date Time (UT) Alt
(C1) : 2013/11/03 12:11:00.4 +68.8°
(C2) : 2013/11/03 13:49:26.2 +47.7°
(MAX) : 2013/11/03 13:49:41.2 +47.7°
(C3) : 2013/11/03 13:49:56.1 +47.6°
(C4) : 2013/11/03 15:13:44.4 +27.8°

2013.11.3 ガボン・ロペス岬の皆既帯
2013.11.3 ガボン・ロペス岬の皆既帯 Xavier Jubierより抜粋

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