
戦時中の空襲から免れた弘前は、東奥義塾に英語教師として宣教師がキリスト教の伝来に務めたこともあり、明治時代の洋館と和風建築が混在する街です。石場旅館の隣にある日本キリスト教団・弘前教会は、明治8年に創設されました。古くからの由緒ある建物が隣同士なのも弘前ならではと言えるでしょう。
この石場旅館は、平成20年に弘前市から趣のある建物に指定されました。弘前にも近代建築ホテルが数多く立ち並ぶ中、古の建物である石場旅館が選ばれたのは必然とも言えます。
以下に示した地図を見てお分かり戴けるように、石場旅館を拠点とすると弘前市旧市街の名所が近隣に点在していることが分かります。石場旅館では自転車も貸し出していますので、名所探訪に利用されては如何でしょうか?
※駐車場/10台 ※ライトアップ一部有 ※チェックイン/PM3:00~ チェックアウト/AM10:00 門限はAM1:00
※宿泊のみ/A室 4,725円 B室 5,775円 小学生以下2割引 40名まで宿泊可能 祭り期間中は左記料金の1割増
※外観撮影自由・内部を撮影する場合、事前連絡が必要 食事などの料金はこちらを参考にしてください
※住所 〒036-8355 弘前市元寺町55 ℡ 0172-32-9118 FAX 0712-32-5630

昭和49年に発行された地図を見てお分かり戴けるように、教会と書かれた北隣が石場旅館です。現在の館主が生まれて間もない頃に発行されました。今の弘前市とは様相が違い、まだまだ昔の建物が多くありました。時敏小学校は北東側に移転、天主教と書かれているのは現在のカトリック弘前教会。日活と書かれたところはスカラ座とオリオン座と言う名前の映画館があり、これらも城東地区へ移転しました。時敏小学校跡地は弘前文化会館が建てられ、映画館があったところはファミリーレストランやコンビニが入居しています。時敏小学校の向いにある放送会館とは、NHK放送会館のことです。
一番町にあった“はデパート”とは、かくは宮川のことで弘前中心街のシンボルでした。その後、ハイローザに名称を変えて秋田県から“いとく”も出資して地下街で食料品を販売していました。現在は更地で駐車場とねぷた小屋を兼ねた敷地となっています。その他、今泉書店とカネ長デパートは無くなりました。
弘前相互銀行とは、現在のみちのく銀行です。弘前公園三の丸には職安や検察庁が入居していましたが、いずれも移転しました。その跡地は三の丸公園として植物園に変わりました。堀を挟んだ向かい側には館主と撮影者の母校である東奥義塾がありました。館主の通学していた時代には既に石川地区へ移転していたので、この地は弘前観光会館となっています。
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