
2005年4月8日、金環皆既日食の皆既帯がオエノ環礁近郊を通過しました。左の衛星写真はオエノ環礁の写真です。素晴らしく美しい環礁ですが、ここでは99%の部分日食となりました。最初調べたところによると、環礁の北西部が一部皆既帯に掛かっていました。それがΔTの変動と共に皆既帯が北西方向へ移動したので、一番上の皆既帯も移動しました。その画像をクリックすると、ΔT訂正前の画像が出てきます。
ΔTとは、過去や未来の日食については食が起きる時点での地球自転の遅れ(ΔT = DT - UT)の値がどの程度になるかが不明のため、ΔTの推定値を用いて日食が計算されます。このΔTの値の増減によって、皆既及び金環帯の位置が西か東にずれることがあります。
皆既の部分が大きくなります。
また、オエノ島の北西海上で皆既日食を観測した方のサイトも併せて紹介します。ベイリービーズが実に上手く撮られています。
