

トリスタン・ダ・クーニャ(Tristan da Cunha)は南大西洋に浮かぶ孤島で、GPSは南緯37度 西経12度に位置する。イギリスの海外領土で行政区域はセントヘレナに属しているが、同島からは約2,000kmも離れている。「人が住んでいる世界一孤立している島(the most isolated inhabited island in the world)」としてギネスブックに登録されている。
島が発見されたのは1506年であり、ポルトガルの航海者トリスタオ・ダ・クーニャによってであった。島の名称は、その航海者にちなんだものである。ただし、彼は島に上陸することはなかった。

1961年に火山の噴火があり、当時居住していた数百人の住民はイギリス本土に避難した。現在、殆どの住民が帰還している。
トリスタン・ダ・クーニャ(98km²)
イナクセシブル島(Inaccessible Island)(14Km²)
ナイチンゲール諸島(Nightingale Islands)(2Km²)
ナイチンゲール島(Nightingale Island)(1.80Km²)
ミドル島(Middle Island)(0.10Km²)
ストルテンホフ島(Stoltenhoff Island)(0.10Km²)
ゴフ島(Gough Island) (別名 Diego Alvarez) (65Km²)
イナクセスブル島とナイチンゲール諸島は、トリスタン・ダ・クーニャ主島の35キロ南西にある。また、ゴフ島は395キロ南南西にある。

島では自給自足が可能であるが、生活必需品などを搭載した連絡船が3から4ヶ月に一度、寄港する。なお、空港はなく、小さな漁港があるのみである。
この島の主な外貨収入源は、収集家のための切手発行にある。そのため、万国郵便連合がトリスタン・ダ・クーニャに特別な割り当てを行っている。この他の収入源としてはロブスター漁があり、日本とアメリカ合衆国へ輸出している。

テレビ放送はなく、トリスタン・タイムズ(Tristan Times)という新聞が発行されている。病院、郵便局、博物館、喫茶店、パブが一つずつある。学校と水泳学校が一校あり、16歳になったものは希望すればイギリス本土で教育を受け続けることができる。
