動く恒星 | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

Wikipediaより抜粋
プレアデス星団「恒星」という言葉は、地球からその星を見たときの天球上の位置がほとんど変化せず、「恒に」その場所にあることに由来すると言われる。これに対し、天球上を移動していく星のことを「惑う星」という意味で「惑星」と言った。

太陽以外の恒星は地球から数光年以上の離れた場所にあるため、地球の公転や太陽系との相対運動によって生じる見かけ上の位置変化(固有運動)は非常に僅かである。固有運動の大きいバーナード星(HIP87937)でも10.36秒/年に過ぎない。これは、月の見かけの直径(視直径)分を動くのに約170年かかる速さである。

そのため、特に注意を払っていなければ数十年から数百年程度の時間では肉眼で変化を確認することは困難である。 恒星たちは、地球の自転によって互いの位置関係を保ったまま天球上を回転しているように見える。

一方、太陽系内の惑星は地球との距離が短いため互いの公転による見かけ上の位置変化が大きい。地球から見ると、惑星は他の恒星たちとの位置関係を変え、つまり天球上を動いているように見える。

遥かなる南天・南十字星

南十字星
β γ  δ

    α

南十字星は一番上がγ星下がα星、画面の左側がβ星、同じく右側がδ星です。γ星は一番北にあり四国は足摺室戸岬で近畿は潮岬で確認されています。α星は一番南でこれは沖縄まで行かなければなりません。小笠原の父島でも辛うじて全貌が確認できます。
南十字星は天の南極に近い星座なので、シドニーではカシオペア座のように周期星座としていつも見られます。ちなみに豪州のアリススプリングスは砂漠ですが、素晴らしい透明度を誇る場所です。

天の南極を探すには、南十字座(南十字星)のγ星とα星の長さ(十字架の縦のライン)を5倍すると見つけられます。天の北極に当たる北極星が存在しないので、赤道儀で天の南極を同定しようとするとかなりの困難が伴います。赤道儀の極軸望遠鏡には天の南極版があって、南十字星も版に書かれていると聞いています。南十字星が発見出来さえすれば、天の南極も見つけられます★彡

動く南十字星…と昔の記事には書きましたが、恒星も人間の生存時間だけでは動かない…恒にある星とされています。でもBC100000~AC100000の200000年間のスパンで見ると、大幅に動く星もあります。

右のアニメにもあるように、南十字星はもはや十字架の形が大幅に崩れてしまいます。また南十字星の左横にあるαとβケンタウリが0等級の巨光を放っていますが、特にαケンタウリの移動速度が速いです。

BC100000年に、銀経: 1゚30'23" 銀緯:-30゚25'01"の位置にある恒星が
AC100000年は、銀経:272゚37'04" 銀緯:+28゚30'42"の位置に移動します。

ケンタウルス座アルファ星は、ケンタウルス座の恒星。三重連星で、ケンタウルス座で最も明るい。実視等級は-0.01等と明るく、全天で3番目に明るい星。太陽系から4.37光年しか離れていなくて、最も近い恒星系です。現在も秒速25kmで太陽系に近付いていて、25,000年後には3光年まで接近します。

恒星の位置を割り出す基準は、銀河座標と言います。具体的に分かりやすく言うと、現在αケンタウリは南十字星の傍にあって日本からは見られません。しかしAC100000年になると、日本からはいつでも見られる恒星となります。

シリウスAとシリウスB恒星では一番明るく見えるシリウスですが、こちらも移動が激しくて

BC100000年に銀経:202゚00'57" 銀緯:+19゚27'52"の位置にある恒星が
AC100000年に銀経:255゚16'24" 銀緯:-34゚22'44"の位置に移動します。

こちらはAC100000年になると、日本からは地平線の下にあって見られなくなります。
つまり銀緯-30度以上になると、地平線の下となって日本からは見られない星になるのです。
シリウスAとシリウスBの想像図