示す目的で導入され、4月には全国の警察で試験運用が始まる。録画するのは、供述をもとに作成した供述調書を取調官が読み上げ、誤りがなければ容疑者が調書に押印する場面。画像は、裁判員裁判で流される。
青森県警ではこれまで、津軽弁の言い換えなどは取調官に任せていた。しかし、録画の導入を前に調書に津軽弁をどう反映させるかが議論になった。例えば、「じぇんこ出せ」(金を出せ)、「うんでもいでまるど」(腕をもいでしまうぞ)などは県外出身の裁判員が理解できない可能性がある。
一方で、真意を変えずに標準語に言い換えるのも至難の業。傷害事件の容疑者が、「わ、頭さきて、石で殴ってまったじゃあ」と供述したのを、「私は頭にきて、石で殴ってしまったのです」とすると、「リアリティーに欠ける」(県警幹部)と悩ましい。
このため、供述調書には津軽弁をそのまま記載するが、供述を取る段階で取調官が意味が通じないと判断した場合には、容疑者に改めて「どういう意味か」と問い直し、標準語で補足する。
ちなみに弘前出身の私は、標準語で言い換えしなくても津軽弁が分かるのですが…(^^ゞ
