


最初の画像から判断すると、ボルネオ島の一部だけ雲の隙間から金環日食が見られたと推測出来ます。この画像は可視光でカラー画像から分析しました。

皆既日食や金環日食が地球上を通過する際に見られる(太陽を隠す)月の影を本影(ホンエイ)と言います。完全に隠される皆既日食では本影の円錐が直に地球上で見られるので本影錐(ホンエイスイ)と言います。それに対して金環日食の場合は、円錐から僅かに太陽の光が円錐の周囲から漏れ出すので擬本影(ギホンエイ)と言います。つまり本影に似て非なるもの…と言う意味です。これを図説すると下図のようになります。


月が地球に近く、月の影(本影)が地球の陸地に届いた状態で皆既日食が見られます


月が太陽に近く月の影が地球上空で交差するため、地球上では太陽を隠し切れず金環日食が見られます(擬本影)