Wikipediaより抜粋
ケーナ(quena)は、南米ペルー、ボリビアなどが発祥の縦笛(気鳴管楽器)である。
縦笛で、表側に数孔と裏面1孔。表側の穴は、古くは3~4孔だったが、現在は西洋音階に対応するため、6孔が標準である。リードがなく、上部にあるU字またはV字型の切り込みが歌口で、そこに息を吹き付けることで音が出る。日本の尺八、中国の洞瀟と同じ原理で音が出る。
1970年代、日本に初めてフォルクローレが紹介されたのはアルゼンチン経由だったため、この時期に活躍したケーナ奏者はアルゼンチン人が中心である。ペルー出身だがアルゼンチンで活躍したアントニオ・パントーハ、アルゼンチン人のウニャ・ラモスとラウル・メルカードの名が知られているほか、現在も活躍している奏者としては、ラウル・オラルテがいる。しかし、現在ケーナの本場と言えるのはボリビアである。ボリビア人のケーナ奏者としては、ロランド・エンシーナス、ルーチョ・カブール、マルセロ・ペーニャ、エディ・リマなどの名が知られている。