シベリア氷点下ツアー7 | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

(7)氷点下の日の出
完全な快晴の下で斜めに陽が昇りました。荒野に浮かぶ太陽は、日本では見られないような美しさです。
現地のGPS    北緯 51°58′00″
            東経116°34′08″
現地の予報    第一接触  8時57分26秒
            第二接触 10時00分40秒
            第三接触 10時03分21秒
            第四接触 11時10分59秒
現地の皆既日食の継続時間は2分41秒です。

氷点下の日の出

機材を立ち上げる最中に温度計で気温も測りましたが観測地は-20℃です。アラスカで着ていたゴアテックス入りの防寒着と手袋を着けて、エスキモーの靴を宿で履いて完全な防寒をしました。それでもあまりに寒くて太陽と反対側の方角に設置されたテントで暖を取ります。

機材は荒野に設置したまま。風が吹かないので助かりましたが、カメラを保温しようとしたらカイロ灰をくっつけたガムテープがあまりの寒さに付きません>_< 貰い物のカイロを付けると良く付きます。これにはジャンパーをかけて保温しました。赤道儀がないので、カメラと三脚が二台ずつの固定撮影です。一台目は部分日食を、二台目は皆既日食だけを撮ります。部分日食は10分おきに撮影していたので、その間はテントで暖をとります。撮影の合間も手足が冷えるので、手はテントの暖房によくあたって足は三脚の下に発泡スチロールを敷いて荒野の寒さをシャットアウトします。あまりに寒いせいか、現地でよく飲まれているウォッカをがぶ飲みして「人間ストーブだ!」と言う方もいます。

部分日食を観測中の筆者