吐喝喇列島皆既日食 | スチャラカでスーダラな日々

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故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

私と吐喝喇列島との出会いは、2002年2月の天文ガイド広告から始まりました。

中之島天文台長募集
中之島天文台長募集

北海道から沖縄まで応募者がいたにも関わらず、応募総数47名の中から第一次選考の7名に【合格】したので、2002年3月4日に青森から飛行機で博多に入り、特急バスで鹿児島に到着しました。
深夜、鹿児島からフェリーとしまで中之島へ…面接の前に中之島を視察するために行きました。島の中央は結構遠くて、途中車をヒッチハイクして中之島支所へ行きました。ここは本来村役場なのですが、鹿児島市の方に役場があるそうです。

…十島村教育委員会の手違いで宿が予約されていなかったそうです。旅館はどこも満杯だったので、急遽支所の二階へ泊まる事になりました。しかも無料♪臨時村役場職員と言う扱いで特別の措置でした。但し普段は泊まれない施設です。
翌日の昼食後、島の高台にある天文台と歴史民族資料館の視察に向かいます。天文台は小さくて狭かったです。新台長は歴史民俗資料館長も兼務しますので。資料館に行きました。そこで一番インパクトのあったものが、以下の写真にある“仮面神 ボゼ”です。トカラ列島の中でも皆既日食継続時間が一番長い島にボゼの風習があるなんて、何かの因縁があるとしか言えません。

仮面神 ボゼ
仮面神 ボゼ

このボゼは、トカラ列島の悪石島にだけ伝わる風習です。 仮面神ボゼは旧暦7月15日の盆の行事に登場し、 村の安泰と病気や悪魔払いをする神の化身ですが、 起源や由来などの詳細については、島民の誰も知らないそうです。ボゼについてはhttp://www.minc.ne.jp/~hotei/fasta12bozetokara.htmlのサイトに詳しく書かれています。
秋田県で言えば“なまはげ”のようなものですが、姿・形はパイナップルのオバケみたいなものです。…その形容はどことなく南洋を思わせる作りです。

悪石島の地図
悪石島の地図

結局、中之島天文台長は福澄さんと言う方が就任されました。面接の待ち時間に直接お会いしたのですが、面接の後で島を視察されたそうです。その短い時間でメールアドレスを交換して、年賀状のやりとりも始めました。
後日、TV東京の“田舎に行こう”と言う番組でインリンさんが中之島を訪れて天文台にも行かれたそうです。福澄さんからTVに出るとお知らせを受けて拝見しました。この福澄さん、以前日食観測会議主宰のツアー紀行文で私が初投稿した際に、兵庫県立西はりま天文台で中継班として活躍された方だったそうです。今では日食観測会議改め“Live! Universe or Live! Eclipse”の顧問を福澄さんがやっています。面接当時このことを知らなかったので、単なる皆既日食ファンとしか思えなかったのですが、今思えば…深いつながりがあったのですね(^^ゞ

トカラ列島の皆既帯地図
トカラ列島の皆既帯地図

中之島天文台長に不合格となってから、5年の月日が流れました。時が経つのは早いものです。中之島以外のトカラ列島でも皆既日食観測者のための受け入れ準備が始まっているそうですが、いかんせん住民以外の人口を支えきれないライフラインなので対応しきれないとのこと。どこも宿が少なすぎて、テント持参で泊まらないと宿泊出来ないそうです。
また、島の物価は約1~2時間だけしか営業しない店で焼そばUFOが200円しました。もちろんコンビニやガソリンスタンドはありません。島民は鹿児島市の生協からドラム缶ごとガソリンを買うそうです。一週間に2回しか船が来ないので、それだけ手付かずの自然が残っています。
もしトカラ列島で皆既日食を観測される方は、天文台のみならず肉眼でも夜空を観測してください。江戸時代の星空が広がっていますよ☆彡

感動のダイヤモンドリング
感動のダイヤモンドリング

http://eclipse.star.gs/tokara/tokara1.htmを加筆・修正。参考元はhttp://eclipse.star.gs/ni090722/tokara.htmから加筆・修正しました。