2005年の映画納めはこの映画でした。モンゴルの遊牧民の家族を撮ったハーフドキュメンタリー。お話は、少女が縁あって拾って来た犬を飼うのをお父さんが許してくれるまで、という超シンプルなストーリー。なんだけどこの家族のお父さん&お母さん&赤ちゃんを含む3人姉弟のナンサお姉ちゃん、妹、末っ子の弟の生活がリアルに描かれていて、朝起きるところから寝るところまで全部、超~リアル。めぐはモンゴルがマイブームなのですが、これ一本みて彼らの生活っぷりと民族性に触れられた気がします。ナンサはたぶん5、6歳だけど馬に乗って羊さんたちの見張りが出来ちゃうんですヨ!そうやって毎日お父さんお母さんの仕事の手伝いをしている、エラい子供たちの姿にも感激。結構お客さんたくさん入っていましたが、こういうホッとするあったかい映画、いっぱいみたいですよね~
こちらもneoneo坐にて。1957年35分。なんと東宝のOMが最初に流れましたが、劇中どうみても映画スタジオのセットの中で山下清が貼り絵をしている箇所があったりしました。今回のプログラムは短篇調査団!画家の巻、で↓のと同時上映でした。主催者さんの心身温まるお茶とふかし芋を頂きながらみたこのドキュメンタリー、山下清氏の純粋さに胸を打たれました。映画の中では精神薄弱であることが強調されていましたが、どこが薄弱なのでしょう。彼の絵作りの丁寧さや綿密さは卓越です。ドラマではみたことのある山下氏、本当に熱中するとパンツ一枚になるその生の姿をはじめて見ました。こんなにピュアに芸術が出来る山下氏、見習うべきところ満載でした。なんともホットになるドキュメンタリー2本でした
大好きな「いわさきちひろ」さんのドキュメンタリー。しかも大好きな空間neoneo坐での上映。1979年の制作28分ですが、いわさきさんの絵がてんこ盛り。いま一緒に絵本を作っているHAAメンバーの画伯がおっしゃるには「いわさきちひろさんは、どんな年齢の子供も的確に描いていらっしゃる。子供を母の目から観察しているその観察眼がすばらしい方」まさにその通り。しかも愛情があるからなのではないかしら、と思いました。プラス、アーティストとして無駄のない、でもメッセージのしっかり伝えられるシンプルな絵は参考になりました。ありがとう、ちひろさん