母からきいた優生手術(旧優生保護法下)のこと &推し活 | LGBTQ+ALLYになった 汐見彩のブログ

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※ALLY=性の多様性に寄り添うこと

寄り添っていこうとする人

 

 

橙、紫、黒に彩られたハロウィン商戦ハロウィン

 

年々スタートが早期化している!と

思ったのは近所のスーパーにて、8月下旬

 

「早すぎるて…」とひいたのも今は昔。

今月末です、ハロウィンおばけ

 

数年前のハロウィンの思い出。

子どもたちと

目の周り真っ黒メイクで過ごしていて…

 

選挙の投票最終日なのをハタと思い出し

粛々と顔を洗い

投票に出かたことがありました。

 

因みに今年のハロウィンの日は

けじすべ訴訟 東京第1次の控訴審②

北海道⑤ が執り行われますよ。

(仮装で法廷には入れませーん!)

 

 

 

 

さて、推し活報告です。

 

お待たせしましたとばかりに!

 

 

 

 

先日、

高井ゆと里さんと清水晶子さん

お二人による講座の第2弾

 

『フェミニズムと

 アイデンティティの政治』

 

オンライン受講をしました。

 

 

前回のようなスライド掲示はなく

お二人のお話のみで進行されました。

 

はじめの方は私には何度も聴かないと

難しく感じる内容でしたが、

お二人の喉?も温まってくると

どんどん面白くなります。

 

予定の1時間半を超えてからも聞き逃せない

むしろ延長で更に2時間くらい聴いていたい…

 

既視感。

 

 

ずっと聴いていたいと感じるには、

お話そのものへの関心は勿論のこと

お二人の声が心地好いことも

要因の一つだなと気づいた!(いらん情報)

 

 

 

【視覚・聴覚・感覚】

3つのうち

もっとも敏感なのはどれですか?(唐突)

 

 

私は聴覚みたいです。

 

バイクなどの強めの走行音

落下音

破裂音

ドアのバターン音

くしゃみ…

 

突然の大きな音は超不快。

むしろ恐怖。

音楽は別耳。

 

あと、いわゆる“エエ声”

男声の低音ボイスもどうやら苦手。

音楽は別耳。

 

男声・女声問わずキンキンした声は

陽気そうな人の口から出るので嫉妬なの?と

思ったこともあったけど違うと知った。

耳に刺さるようで内耳が痛む…

音楽でも同耳か。

 

 

 

もとい。

 

お二人揃って穏やかな口調で

キレ味するどいお話をされるわけです

ずっと聴いていたいわ、そら。

 

 

清水さんから、

いわゆる若い活動家は議論をするなかで

「もっと喧嘩できるようになって欲しい」

いうお話になりました。

 

 

ザックリ深手を負わせ

立ち直れなくなるような喧嘩では勿論なく、

小さい喧嘩?

(うまく表現できないな…)

 

 

清水さん曰く

アイデンティティを“尊重”することと

それぞれのアイデンティティの立場から

交わす“議論”とは別問題なのだから」

 

ちゃんと、こまかく、

敬意を持ちつつ喧嘩する

ということが必要と言う意味です。

(伝わったかしら)

 

 

「喧嘩しないでいよう」

という風潮はいざという時に

ヤバい言説を止められなくなってしまう…

 

なるほど、そうなる前に

小出しにきちんと喧嘩することが

必要なのかもしれません。

 

 

高井さんは

「喧嘩したい…」言うてましたよ。

(期待…)

 

 

 

概して頭の良さが尋常でない人

(登壇者のお二人然り)というのは、

 

理性的でいつも冷静に言葉を紡ぎ続けます。

 

私は感情が乱れると

必死で平然としたふりをしていても、

言葉がぷっつり出なくなってしまうのを

(& ときに心のなかで中指立てる)

改善したいのですよねー。

 

 

 

 

高井さん曰く

「清水さんのSNS読む時緊張するw」

 

清水さん曰く

「高井さんと話すとき緊張している」

 

 

ツーカーと立板に水の滑らかさで

トークを繰り広げるお二人だからこそ、

この緊張感というのは

敬意に裏付けられたものだとわかります。

 

素敵な関係だとあらためて思いました。

 

 

「本域でやばくならないように

  ちょっとずつ傷付くのは大事なこと」

 

 

今の私に響くセンテンスです。

 

 

この春、ザックリ中指の肉を切り落とした

包丁傷の痕が未だに…

 

傷が治りにくいお年頃になりましたし、

傷は小さく…でお願いします病院

(誰に言うとる)

 

 

 

話は変わって。

 

今年の3月には高井ゆと里さんと

大橋由香子さんによるウェビナー

『生と生殖をめぐる倫理と情動』

視聴しました。

 

 

旧優生保護法についてのお話があり、

その時ふと思い出したことがありました。

 

 

私が学生の頃だと記憶しているので…

25年ほど前、地元に帰省して

祖母の家に母と訪れた時のこと。

 

母親が始めた数多ある昔話の中には、

不妊手術を受けた知人、

10代の少女Aさんのことがありました。

 

 

Aさんの母親は小学校の養護教諭で

同じ学校で教師をしていた母の姉と親しく

Aさんを連れてしばしば

母の実家を訪れていたそうです。

 

Aさんと上にもう一人、

3人の母子家庭だったと聞きました。

 

 

母はAさんとおはじきで遊んだり…

Aさんの手はいつも閉じていた…

対話をすることはなかった…

 

話の端々からは、Aさんが

脳性麻痺を持っていることを知れました。

 

当時、母はその少女と同じ10代…

1950年代半ばのことです。

 

Aさんが受けた手術は旧優生保護法※による

優生手術だったのかどうか、

今になって思い巡らせるようになりました。

 

 

※旧優生保護法は、1948年、現行憲法の下で制定され、1996年に母体保護法へと改正されるまでの48年間に、遺伝性疾患、ハンセン病、精神障害がある人等(以下「障害のある人等」という。)に対して、優生手術及び人工妊娠中絶(以下「優生手術等」という。)が実施され、これらの手術によって約8万4000人もの人が被害を受けた。(日本弁護士連合会HPより抜粋)

 

・優生手術…全国で約2万5000件

 

・優生思想に基づく人工妊娠中絶手術…全国で約5万9000件

 

 

 

 

ある日、Aさんのお母さんが

「いたずらをされて

 妊娠をしたらかわいそうだから」

とAさんに不妊手術を受けさせる決意を

報告してきたそうです。

 

 

優生手術によってその後の「人生」を

奪われた人が多くいます。

 

のちにAさんは手術の失敗で

命そのものを奪われてしまいました。

 

生命の断絶という圧倒的な喪失感、

自分の判断で子どもを失った…と

嘆く母親の悲哀を前に、

私は以降、思考停止の状態に陥っていました

 

 

 

人々の生活、人生、生命を奪うことが

あってはならないことは言うまでもなく、

妊娠・子育てをする権利を

奪われることもあってはなりません。

 

また、性暴力を“いたずら”と呼び

矮小化することも、

被害を受けることを“かわいそう”で

まとめることにも憤りをおぼえます。

 

 

性暴力を受けるかもしれない前提の社会…

なんとも恐ろしいことでしょう。

 

とは言え自分事だと、

どこか「仕方がない」と

半ば諦め?てきたことでもあります。

 

我が子のことを思うといたたまれません。

 

 

 

フェミズムと言うと

すごく難解なことのように感じて

見て見ぬふりをしてきましたが、

 

こういったソラ恐ろしい社会を

変えたいと願うことも

フェミニズムを知ることなんですよね。

 

 

 

 

私が中・高生の頃、テレビの中には

多勢に無勢で闘うひとりのフェミニスト

田嶋陽子さんの姿がありました。

 

彼女の、文字通りの“叫び”を揶揄する

テレビの中の男性陣と同様に

私の両親も彼女に批判的でした。

 

「みっともない」

「女のくせに」

 

子ども心に

「この人、至極真っ当なことを言っている。

 すごくかっこいいのに…真顔

 

 

のに…

無言でその場を離れました。

 

 

田嶋さんの孤高の闘いは

今のフェミニスト達の中に

確実に生きていると感じます。

 

LGBTQ+の権利獲得の運動も

そうやって矢面に立って

闘ってきた人たちの思いが

息づいていると思います。

 

はじまりは小さな声であっても

聞き流される言葉であっても

無駄なことなんてないのだと

自分にも言い聞かせます。

 

言語化も文章構成も喋りも

足りないばかりの私の思いにも

砂粒ほどの意味はあるよね…?とにっこり

 

 

自分の無力さも

別に私じゃなくていい…ことも

嫌と言うほどわかった上で、

 

それでも知ってしまったからには、

思考してしまったからには、

伝えたくなる思いがときに溢れます。

 

 

 

私の目が黒いうちに

社会は変わるのか?と考えると、

残念ながら懐疑的になることばかりです。

 

 

四六時中一緒にいた時期を過ぎ

単独行動がどんどん増える我が子達に

 

「自分の身は自分で守れるように」

武術を習わせている私です。

 

社会が変わると信じきれていない

忸怩たる思いを感じないでもないのです。

 

毎週、「やめたーい」と

ぶーぶー言う我が子

3人中2人との攻防は続く…はてなマーク

 

 

 

 

あんぐりいつのまにか脱線していたわ!

 

もとい。

 

旧優生保護法の非人道さについて

私が深く考え及ぶようになったのは

フェミニズムや

SRHR(性と生殖に関する健康と権利)に

関心を持つようになった近年のことです。

 

 

旧優生保護法のもと

不妊手術を強要された人たちが

国を訴える裁判が全国で行われています。

 

昨年2022年の2月には大阪高裁で

はじめて国家賠償請求が認められて以降、

各地であるべき司法判断が

くだされてきました。

 

 

しかし、

今年2023年6月、この裁判の先駆けとなった

宮城県・仙台高等裁判所は

控訴人(原告)の訴えを退けました。

 

 

理由は

「時間の経過により

 国家賠償請求の権利は失効している」

という信じ難いものでした。

 


宮城県の控訴人(原告)は

60代の知的障がいのある女性と

70代の女性です。

 

ネットから第一報を知り、

存命であれば70代であったはず…

先のAさんのことが頭を駆け抜けました。

 

 

先日の講座視聴ののち、

ここにきて母にもう一度この話を聞こうにも

母のLINEにむ〜となって大人気なく

何週間も既読スルーしていました

 

母からの悪びれない助言

100万とんで7、8回目↓

 

「(だいぶ省略)外で働きよる人(私の夫)が一番偉いんやけん。感謝して、あなたは家のことをしっかりやりなさい。ほんとに恵まれとるよねー(キラキラ)」

 

 

半径5メートルの家父長思想に

恥ずかしながら揺り戻されたり生還したり

ひとり悶々としたきりでした。

 

沈黙を破ったのは私の子どもの誕生日

 

贈り物のお礼を告げるLINEで交流回復

孫はかすがい?

何気に我が子よありがとう…。


 

で、時をおなじくして義母からも

「お母さんの代わりはいないよ!

 家族を最優先でよろしくね(ハート)」

 

と記された付箋メッセージと共に

米が送られてきたのは偶然ですか?

(誰に訊いとる)

 

 

米はありがたーい!

めちゃ助かる!

 

その付箋メッセージはいらんけどな。

ビリビリ…

 

 

 

実家からも義実家からも

たくさんの小包が届きます。

 

子ども達が喜んで梱包を解く様も含めて

有難い!と思うのだけど…ブツブツ

 

 

かつては

添えられた付箋を捨てることが憚られ、

剥がして重ねた束をキッチンの引き出しに

ひっそり保管し続けていました。

 

 

「新品 POST IT 」と同じ厚みになった

付箋メッセージを手にしたある日、

なんだかふいに悲しく?虚しく?なり

いとも簡単にポイッと捨てた日のこと…

 

今も爽快感とともに思い出されます

 

続いて誰に見せるでもない

毎日の献立を記した家計簿も

10冊以上をポイーーーッ

 

 

あれから約5年、

まだまだ逐一感情は揺れ動きますが

ずっと頭に乗っかっていた

見えざる巨大な分銅がなくなったようで

以前よりずーっと軽やかです。

 

 

 

 

再び自分で分銅を積み上げないように…

 

 

 

 

 

 

結婚して子どもを持つことが

「正解」であり「使命」と思っていた私は

ある意味「マジョリティの特権」の中に

生きていたと言えます。

 

それを持っている人には見えにくい特権

 

 

がんばって結婚さえしたら子どもを授かる。

親が安心する。

 

(その場凌ぎのがんばりは地獄の1丁目に続き得るのだー 私は鋭意軌道修正中)

 

 

 

近年では、子育てをしたいと

心から願っているマイノリティの人たち

(不妊治療する友、LGBTQと呼ばれる人々)

に対して、

 

後ろめたさに似た感情を

抱いた時期もありました。

 

 

寿恵子のような

かたい決意もなく婚姻できる自分、

(『らんまん』最終話まで秀逸でしたー✨)

 

 

パートナーを配偶者・夫と呼ぶ事が

当たり前に認められている自分、

 

婚姻によって60とも言われる

補償を受けている(らしい…)自分、

 

自分で排卵日を調べて

妊娠に至れることが当たり前。

なんなら毎朝基礎体温つけて偉いんだ!

くらいに思っていた自分は

 

なんて視野の狭い傲慢な人間だったろう…

 

恥ずかしくて

なんだか汚れた存在にも感じられました。

 

 

今は、同性婚の法制化をはじめ

さまざまな事柄が整備され是正され、

 

全ての人が

住み好い社会になることを信じる根拠として、

かつての自分の表現や在り方、

考え方を受容しています。

 

 

子達に武術は続けてもらうけどなーびっくりマーク

 

 

そんなこんなの、自意識過剰で

ネガティブな記憶・経験ですが、

 

「それは間違ってるー!」と

自信を持って言えるようになりたいな…

そう思い至る関心事に

つながったのだと思っています。

 

 

 

実に、実に、

このブログは私自身のための

備忘録のような性質もあります。

 

長文を読んでくださる方がいること

とても嬉しく思いますニコニコ

いつも本当にありがとうございます✨

 

 

 

 

 

 

高井さんはSRHR

(性と生殖に関する健康と権利)、

フェミニズム、ジェンダーのことなどに

様々な方法で関わっておられますが、

哲学や倫理学を生業とされる研究者です。

 

高井さんが啓発する現在の領域が

本質的に正しく機能する世の中になれば、

本職であるアカデミアの世界に

戻られるのだと思います。

 

すっかり戻ってしまわれるのは

(推しを失う)寂しさがありますが…

その日の訪れを切望します。

 

(ちょっと鼻伸びた)

 

 

 

高井さん准教授として教鞭をとる

群馬大学の担当講義、

受講者が増えているらしいのですよ!

 

“もぐり”もいるとか。

(ずるーい!うらやましー!)

 

 

我が子3人のうち1名、

群馬大に進学しないかしら…だなんて、

 

40年前にコミック(ドラゴンボール)の

作者鳥山明の近影/コメントに見た

 

「我が子をだしにおもちゃ屋に堂々と入る」

 

親のエゴ丸出しな便乗思考だわ 驚き と、

人知れず苛まれる秋の夜長でございます。

 

 

 

 

 

むふふ

 

今週末は久々に大阪へ行きます✨

 

『区間』○○→“新大阪”

「しんおおさか」て

入力するときのトキメキったらなかったw

 

 

扇町公園で開催の

🌈レインボーフェスタ2023🌈 

 

 

 

 

カラフルブランケッツのブースで

お待ちしてまーす♪

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます