『トランスジェンダー入門』と はじめての推し活 | LGBTQ+ALLYになった 汐見彩のブログ

LGBTQ+ ALLYになった

(エルジービーティーキュープラスアライ)

彩(サイ)のブログへようお越し!

 

※ALLY=性の多様性に寄り添うこと

寄り添っていこうとする人

 

 

 

 

あのですね

子たちが選んで使っている日焼け止めって

粘度もなくサラッサラなんですよ

 

 

「そんなんでUVカット効果なんてある?」

 

【白浮きしてなんぼ】

 

 古いアタマの私です

 

 

 

ご無沙汰しておりました

 

朝夕の湿り気を帯びたもっさりした空気が

幾分軽くなってきた気がします

 

 

いかがお過ごしでしたでしょうか

 

 

 

 

7月中旬は

レインボー・リール東京

 

LGBTQ+テーマの作品ばかりの映画祭で

映画をたくさん観ました

 

 

 

 

スパイラルホールはシネマではなく

イベント会場なので冷気が回りやすいのか

 

 

 

異様に寒い!

 

 

 

持参した薄っぺらいカーディガンさえも

私には輝いて見える✨

 

知人が持参していた

真夏のライトダウンジャケット

大納得でした

 

 

 

鑑賞する作品の合間に会場を出て

最寄りのドトールで

冷え切った身体を“解凍”

→会場に戻って凍結解凍凍結

 

 

 

寒暖差にやられたか

翌日は少々のびてしまいました汗

 

 

 

 

 

 

映画祭の少し前に訪れた

突然の哀しいお別れ

 

 

 

心身ともに

「映画どころじゃねー」となりつつも

 

末っ子が熱を出し

看病で引きこもりだったこともあり

気分転換に映画祭へ…

 

 

長編・短編合わせて9本ほど

いろんな作品に出会え…

やはり行ってよかったと思います

 

 

 

 

私は生きているし生きていくのだし…

 

なんのために生きる?

 

と、うっかり自問してしまうと

しんどいことも時々あるけど…

 

 

 

ポコポコ浮かぶ思考をこねくり回し

反芻しつつ電車に揺られて帰りました

 

 

そもそも「生かされている」って…

 

あの…あれ…

 

タブレット純さんがモノマネする

 

 

『せき・声・のどに浅田飴』の…

 

 

・・・

 

 

・・・

 

あ!永六輔さんが言うてはった

 

 

「私たちは生かされている」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただただシンプルに

愛らしい存在飛び出すハートと感じる年月を経て

 

図らずも随分とたくさんの恩恵を

授けてもらっていた

 

ryuchell

生きていて欲しかった

 

 

 

そればかりです

 

思った以上に好きだった…飛び出すハート

なんども切なく思い出します

 

 

 

 

ryuchell でーじ かなさんどー

 

 

 

 

 

一番好きな動画↓

沖縄ギャル まーめーなミーカー

 

 

 

視聴回数の全体のうち

1万回は私が観た分です(←)

 

 

 

 

 

レインボーリール東京2023

 

普段 映画は殆ど独りで鑑賞する私も

この日ばかりは

帰り道に語り合う相手が欲しいと思いました

 

 

ライトダウンジャケットの知人も然り

仲睦まじいカップルばかりが目に入りました

 

 

 

当日、映画祭の会場には

 

7月に発刊された

『トランスジェンダー入門』

 

著者のひとり高井ゆと里さん

そして芥川賞作家の

李琴峰さんもいらっしゃっていました

 

 

SNSから遠ざかっていた時期で

事前情報を得ておらず

 

私は思いがけずお二人を見かけて

目がシロクロしていたと思われます

 

 

 

哲学者・倫理学者である高井さんを

その分野に所縁のなかった私が

知ったきっかけは

 

『トランスジェンダー入門』

もうおひとりの著者である

 

周司あきらさんの著作

『トランスジェンダー男性学』

(2021年)でした

 

 

昨年10月ショーン・フェイ著

『トランスジェンダー問題』

の翻訳を高井さんが手がけて以降は

 

興味を持つウェビナー、ラジオ、

オンラインイベント…何かと

「高井率高い」生活が続いています

 

 

 

ウェビナー、ラジオ、

オンラインイベントのテーマは

トランスジェンダー(LGBTQ+)に限らず

フェミニズム、性と生殖と様々です

 

 

図らずも“追っかけ”の様相の私に

 

「それはもう推し活はてなマーク」と友人

 

 

 

えーーー!

 

そうなーん!?

 

推し!?

 

 

 

推し…

 

そう、

それは奇しくも私が欲していた存在

 

 

実は“推し活”に憧れがあったのです

 

 

 

(話、逸れてきたどーーー)

 

 

 

 

 

友人と姪っ子さんの推しアイドルグループを

好きになってみようとしたり

 

担当の整体師さんの

推しK-POPアイドルグループの動画を観て

11人の顔と名前を覚えようとしてみたり…

(ヒマかよ)

 

 

いや、さっそく11人覚えんの無理で

BTSを今更観る…

 

 

 

名前と顔が一致しないのは

気合の問題かはたまた老化の問題か

 

 

意地になって完璧に覚えた!

(だからヒマかよ)

 

 

推すならJIMINかなー

 

 

 

 

 

ん?

 

 

RMって

配偶者が高校生のときに

めっちゃ似てないか!?

 

 

もはやRMファンは

これを見てRMとは気づきますまい…

 

 

 

RM…ラップ・モンスター

 

ラップの怪物が

いや、K-POPアイドルが

ワールドワイドなアイドルが我が家に!?

 

 

子達に共有して満足

 

 

 

終了

 

 

 

そんな私にも推しがいたなんて…

まさに灯台下暗し

 

 

 

 

ファン歴(←)足掛け2年の高井さん

前出の映画祭会場ではミニサイン会を!

 

 

そんな…

正面から近寄るなんて恐れ多い…

 

ドギマギしている間に

知人が李さんに私を紹介してくださって

 

テンパりついでに

もう一回テンパってみることに(←)

 

 

 

 

書籍を手に

ご本人の面前で去来する私の思いの数々!

 

何かしゃべり始めたら

支離滅裂になる予感しかない

 

せめて一言、何か一言…

 

 

 

 

(高井さんめっちゃ薄着)

「寒くないですか?」

→ちがう!

 

 

 

(高井さんますますスレンダーに…)

「しっかりご飯たべてます?」

→ゼッタイちがう

 

 

 

 

「昨年10月チキさんのSession 

  何度も聴きました!」

 

「清水晶子さんとの講話、

  めっちゃたのしかったです」

 

「大橋由香子さんとのセミナー、

  空前でした!」

 

 

このあたりを一言だけ…

 

 

 

 

高井さんに本を差し出し

しばし沈黙

 

 

 

「・・・・・。」

 

 

 

渾身の

 

「ありがとうございます」

 

を捻り出すので精一杯でした😆

 

 

 

 

群馬県にお住まいの高井さん

 

 

「群馬は野菜がおいしい」

 

昨年ツイッター…

あらためエックス(←ダサない?)に

記されていたのが印象的でした

 

 

美味しい野菜でくれぐれもお元気で…

人知れず願うほど

どんどんスレンダーになられていること

 

昨今の多忙さを垣間見て少々気掛かりです

 

 

 

 

思いがけず

お二人にお会いすることができましたが、

 

実は、本来

 

「これが最初(で最後)の対面でも本望!」

 

と心待ちにするイベントが

映画祭の翌週に控えていました

 

 

 

 

『トランスジェンダー入門』

共著のお二人+李琴峰さん

 

3名のイベント(蔦屋書店代官山店)です

 

 

 

「この三方が一同に会するた〜何事だ」

 

 

まごうかたなき汐見的一大事でした

 

 

 

平日夜開催ゆえ

RMに…じゃない、

配偶者に午後半休を依頼するも、

被せ気味の「無理!」で一蹴・・・

 

 

しかーし

 

 

「想定内です!」私は怯まんかった

 

 

敬意ある3名…

かわゆい我が子3名…

私は前者3名を選んだのだ

 

 

言うて、前日まで

オンライン参加に日和かけたのだけど

リアル参加にして本当によかった…

悔いなしです

 

 

 

 

夏休みやしね

帰宅したら3人ともご機嫌で

『らんまん』の録画を観てました

 

 

 

ちょうど、

主役・万太郎ののちの伴侶・寿恵子を

 

 

「妾として迎えたい!」

 

 

高藤なんちゃらの

欲望むき出しのシーン…

 

 

寿恵子、戸惑い1000%状態

 

 

 

高:「本当は今すぐさらってしまいたか…」

 

 

 

 

子:「タカトウ、こわーい!きもーい!」

 

母:「キモい言うたらあかーん!

   キモいけど。いや、キモいなー…

   九州弁が汚れるわー。」

 

 

 

参戦してしまいました

 

 

 

好きな相手から「さらってしまいたい」

なーんて言われたら、

きっとズキューンとなるけどな…

 

て末っ子に言うてたら、

 

 

「え?誘拐じゃないの?」…ズキューン

 

 

なんしか 

さらうとかさらわれるとか盛り上がるのは

双方同意のもとで、何卒

 

 

 

 

はっさー『らんまん』好きさー

まいちゃー“ちむどんどん”するさねー

 

訳:ああもう!「らんまん」すごく好きー

  毎日ドキドキしてるー

 

さりげなく映し出される、脇の人たちの

スピンオフ・ストーリーに涙したり…

15分で胸がいっぱいになる

 

なんしか安心してみられる

『らんまん』です

 

 

 

 

 

もとい。

 

 

『トランスジェンダー入門』

 

 

発刊から約1ヶ月で4刷。

正しい知識が広がることは喜ばしいとしつつ高井さんはとても怖いことでもあるとおっしゃいます。トランスヘイターのみならずトランスへの不理解の急激な増加…書かざるを得ない状況を意味するからです。

 

婚姻の自由(同性婚法制化)やGID (性同一性障害※)特例法の改定など、当然そうあるはずの変化に対し、社会はかならずその変化を拒む…

 

「それはおかしい、変えるべきだ」と自信をもって言える人が社会にひとりでも多くいて欲しいとおっしゃいます。ネット上のヘイト言説を追っているだけでは変化は訪れません

 

※現在は性別違和、性別不合

 

 

 

この入門書に

ALLYという言葉は出てきません。

 

 

 

 

私がこのブログを始めた頃は「どうしてALLYブログを?」「トランスジェンダーに詳しいいのはなぜ?」しばしば尋ねられました。

 

ブログを書くことをすすめられテーマを決めるのに、世に問いたいことは特になく…。その頃何かのセミナーで出会った方(Xジェンダーだかだかトランス男性だかご本人もわからないと…)の子ども時代のお話を聞いたこと…それが強いて言えばALLYブログを始めたきっかけですが、正直深く考えていませんでした。

 

 

もし私の性別について他人に否定をされたとしたら?私はガチ・シスジェンダー女性です。生まれてから一度も自分が女性であることに違和感なく暮らしています。それを「そんなの嘘だね!あなたは男だ!」なんて言われたらネガティブな感情で溺れてしまいそうです。「トランス男性は男性」で「トランス女性は女性」であると思う…私がトランスALLYでありたいと思ったきっかけはそれくらいシンプルなものでした。

 

 

トランスジェンダーについてもっと知りたいと思い、書籍やセミナー、イベントを通じて、私はトランスジェンダーのことを昔よりは知っているつもりになっていました。しかし実際は途上の途上です。『トランスジェンダー入門』3章のメディア~表象と報道~で挙げられている 映画など創作物のなかのLGBTQ+のダメな表象について、私がこのブログでもご紹介した映画作品がありドキリとしました。映画で描かれるその表象が意味するところを私は汲み取れていませんでした。(ストーリーは好きなので記事はそのままにしています)

 

 

「知らない」人に知ってもらうのに「知ったつもり」はよろしくないと襟を正しました。

 

もっとトランスのことを知りたいと思うけれど、きっとトランスを理解することは一生涯かけてもできないと今はわかります。きっと理解しようとする必要はなくて、いつも寄り添える人、まちがっていることを「まちがっている!」と言えるだけの知識…ある当事者の方がおっしゃっていた"成分の半分は優しさでできている正しい知識”を持つ人、でありたいと思っています。

 

 

ALLYブログのはじまりを振り返ってみると、LGBTQ+のことを考えることはLGBTQ+と呼ばれる人のためだけではないとわかります。ジェンダーと向き合うことやフェミニズムを知ることは自分の在り方を問うことでもあります。そう、これは私のためのブログです。セクシュアルマイノリティが暮らしやすい社会はマジョリティのためでもあるのです。

 

 

人口の1%にもはるかに満たないトランスの人々ですが「会ったことない」言うてる人のそばにかならず暮らしています。私は不思議とトランスやノンバイナリーの人々との多くの出会がありました。彼/彼女ら(He,She,They)がさまざまな精神的・肉体的葛藤の変遷の末、如何に自分として暮らしていくことを選んだか、生半可でないひたむきさを知りました。

 

彼/彼女ら(He,She,They)の本気を知ってもなお、「ペニスのある人が“心が女”と言えば女湯に入れる」なんていう陳腐な発想にしか至らない人に同情すら感じます。そして軽蔑します。(多分、私よりアホやんな?)トランス女性を騙って悪いことをしようとする人はセクシュアリティに関係なく犯罪者であるだけです。トランスのひたむきさをみくびらないで欲しいです。

 

トランスジェンダーのことを何も知らないだけだ…と信じたい。入門書も読まずにトランスのことしゃべっているのなら、『トランスジェンダー入門』をそのお口に捩じ込んで差し上げましょう。知りもしないことをしゃべってこれ以上の恥の上塗りにならないように…

 

 

多くの人に手に取って欲しい本です。

 

 

 

高井さんは『矛』として…一方、周司さんはトランスの人たちを守るべく『盾』として…したためたという対比が興味深いのですが、イベントでお二人ともに 「これ以上誰にも死んでほしくないから書いた」と…。炭火のような熱を帯びた言葉の重みはその場にいた人々の胸に確実に伝播したと思います。

 

 

イベントでは、著者のお二人は言うまでもなく李琴峰さんのお話もとても素晴らしく、拝聴できたことは本当にラッキーでした。イベントを企画された方に最敬礼。蔦屋書店・代官山店もステキ過ぎました。もっと近かったら入り浸りたい!

 

 

 

 

 

 

 

繰り返しになりますが、この入門書にALLYという言葉は出てきません。

 

LGBTQ+という言葉もカミングアウトも必要ない世の中に…それは関わる人々の願いです。LGBTQ+ALLYという言葉もない世の中を意味します。

 


変わるべき人々はどこに?

『トランスジェンダー入門』はマジョリティサイド、シスジェンダーのための入門書でもあります。

 

 

 

 

 

私の推し活のお話はまだまだ続きますが今回はこの辺で…

想像以上に長くなったので途中からとなりましたが、スクロール作業の削減のため改行せずに投稿してみます。

 


明日の推し活

8月26日(土)エトセトラブックス 

トークイベント【フェミニズムがフェミニズムであるために】
https://etcbooks.co.jp/news_magazine/transgendernyumon/

 

チケットは当日でも購入可能です。

エトセトラブックス店舗とオンライン配信でのご参加どちらも募集しています

 

 

 

最後に高井ゆと里さんによる『トランスジェンダー入門』内容紹介を貼り付けて、私は夜の帷が下りた寝室に転がり込みます…

https://yutorispace.hatenablog.com/entry/2023/07/03/100129

 

 

 

 

↓こちらもまだチケットが入手できますので是非!

 

アンコール開催

ドキュメンタリー映画『最も危険な年』オンライン上映会

 

8/25(金)14時から8/28(月)16時の間好きな時間にご覧いただけます。アメリカの状況を通してトイレ利用をめぐる対立の背景がよくわかります。

https://tmdy2023aug.peatix.com/

 

 

 

 

 

 

湿っぽく水の中にいるみたいに息苦しい日はまだ続きそうです。

 

 

暑いのはよしとして湿気のないところで暮らしたい!!!現実逃避あまって

 

「来年はベルリンかバンクーバーで暮らす」という唐突な母の発言に「学校があるのに無理でしょ!」と真ん中っ子笑い泣き 毎朝懲りずに「学校って要る?家がいい!」と渋々登校しているのに…ぷぷぷチュー

 

 

 

「リッチモンドは?IKEA近いし」

 煽る母

 

「そう言う問題じゃないって!

 てか、横浜にもIKEAあるし!」 

 焦る子

 

 

 

我が子たち、やっと夏休みの宿題を終えた模様…。7月中に宿題が終わらせないと気が済まない生き急いだ子どもだった私には眩しくうつるマイペースさです。

 

 

実は大好き?な学校が始まる日を母も指折り数えております。

 

 

 

夏休み中に4人で『Barbie』観に行きたい!

TRP2023 フロートの上のryuchellはバービーみたいに可愛かった飛び出すハート

 

 

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました