※この日記はクレトトケイの偏見で書かれております。その点を留意のうえ、ご覧ください。

パート①はこちら→オフ会って来ました!!2020!! パート①

 

ここで、クレトあるある話! クレトの日常は妖怪だからなのか一つのことを語るだけでも膨大な量になるので読みやすい量にしようとすると何パートにも別れる!!

ということでね、はい。オフ会話の続きですよ。前回ね、原稿用紙にすると5枚分も書いたのにまだご本人と出会えていないんですよ!はい。というわけで、続きをどうぞ!!

 

さて、出会う前から前途多難の妖怪と人間のオフ会。合流時間まで残り5分となり、一応は声も顔も知っている相手ではあるが緊張状態はミッション車で傾斜角度19度の坂道発進を強いられているかの如く!!(わかりづれぇよ)

 

でも過去よりの色々な体験で、相手がそのまま引き返してこのまま連絡がなくなったとしても妖怪だから仕方がないと心に決めておりました。

そこまでのご縁であり、今まで楽しい日々をありがとう。と、てめぇのことも絶対ネタにして令和が終わっても語り継いでやるからな!!と……

 

事前にDMで相手の服装についてはうかがっていたんですよ。しかし心の中で思っていました。

 

『どんな服装してようが貴方よりも身長の高い人間は早々にいないから安心しろ』

 

時計の針が一刻み、一刻み進むたびに顔のニヤニヤが止まらない。待ち合わせ場所が簡単に間違えるはずがないとわかった時点から私はどんなファーストインプレッションをかますかは決めていたんです。

 

その為には表情を消さなければいけない。でもやっぱりニヤニヤは止まらず、頬をかみ切る勢いで噛んでもやっぱり止まらない。通り過ぎる人達がとても不審な視線で通り過ぎていく。こんなに自己制御が効かなくなるのは本当に珍しい。

 

そんなことを考えているうちにも、絶対的にご本人であろう方が近づいてくる!!

深呼吸を一度だけして、私は意を決して前へ踏み出す。やられる前に、やらなくては!!

 

相手が自己紹介をしてくれようしているのはわかった、が、私にだって相手を笑かしてやりたいというプライドがある。右手に力をこめ……そのとき私の脳内でキュピーンというニュータイプが発動するSEが流れた。相手の出方などうかがってられるか! これは戦争だ!!

 

私は姿勢を正し、敬礼をした。だが、目の前の男も敬礼していた。

 

『同じ発想してんじゃねぇよ!!』

 

この言葉を私は心中だけで叫んだのか、リアルに叫んでいたか記憶していない。しかし、これが我々の出会いとなったのであったのはもう変えることのできない事実だ。

 

その後、私は無理矢理に用意していたセリフをカミカミになりながら言い、マスキさんはそれを黙って聞いてくれた。実はという言葉を付ける必要性もなく私は緊張していたので初めの5分程の会話が記憶に残っていない。

 

が、喫煙者好きという謎の性癖である私は本能的に一番にすべきことは理解していた。

元々のプランが実行できなくなった以上、新たなプランの構築も必要だがヤニを補給させないことには何も始まらないのが喫煙者。

 

しかし、私はここで再びミスをしてしまっていた。目の前にあった喫茶店には喫煙席と禁煙席のマークがあり分煙されているのだと思い込んでいたのだ。けれど人里に久々に降りてきた妖怪は知らなかった。

 

喫煙室がある喫茶店なだけでコーヒーを飲みながら吸えるわけではないという現実を……正直、世界の再構築か世界時間の逆行を開始しようかと思ったよね。

そんなわけでとりあえず、喫煙場所を求めて移動開始。

 

男女問わず沈黙の時間ということができることが多い。しかし、私は何分お喋りするのが好きな妖怪なので話題を見つけては会話を試みる。それでも会話にならないことや、相手の声が聴きとれないことが多発して気まずい気持ちになることの方が日常的である。

 

なので初めに思ったのは、この人間は配信と同じで上手い具合に球を投げてくれるし、私がズレたところに投げてしまっても拾って返してくれる。お喋り好きな癖に送球が遅い私の発言をタイミングよく待ってくれる。そんなこと。

 

そして何よりも聞き取りやすい。確かに初めは静かめの場所だったのもあるだろう。でも、努力して聴く必要もなければ、日頃のように脳が予測を立てて会話もしていない。

相手が合わせてくれているとわかっていても、こんなにもリズミカルに人間と会話ができたのは久々だったのでとても嬉しかった……

 

だからこそ二人の間に、人間と妖怪との間にある溝に、価値観の違いに気付くのに何度も遅れてしまったのは反省点だと思っている。

 

 

ちなみに服装情報をきいたときから私はずっと一つ思っていることがあった。それは――『色がバカかぶりしてるんだよ!!』

 

その日の私はグレーのワンピースに黒の靴下と黒の皮靴。実をいえば、それしかもっていないという理由で赤と黒のスニーカーで行こうか迷っていた。山に登る予定だったしな。

そして、もう15年近く私はカーキのコートを愛用している。送られてきた情報はこうだ。

 

《カーキのコート。グレーのスキニーパンツ。赤い靴下、黒い靴》

 

もちろん打ち合わせなどしていない。たしかに、配信で以前モフモフがついたカーキのコートが欲しいというのは聞いていた。だからといって、私も改めて買った品など何もないし、なによりマスキさんも私の服装など知るはずがない。

 

だって、私は自分の洋服事情にあまり興味がないからだ。髪の毛が灰色ということしか伝えていない。実際に出会い、あまりのこのカラーチョイスのかぶり方に申し訳なさでいっぱいになったのは言うまでもないだろう。

 

 

 

きっとマスキさんは私が心の中でこんなにも様々なことを考えていたとは気付いてはいないだろう。というか気付かれてたらこわい。

 

そして我々はそれなりに移動を重ね、やっと喫煙できる喫茶店を見つけ一息ついたわけである。

が、私は注文を入れ待っている間にそこの喫茶店も3月中に全面禁煙になるお知らせの紙を見つけ店ごと燃やしたい気持ちでいっぱいになったのであった煙が好きな妖怪である――

 

まだつづくよ?!

オフ会って来ました!!2020!! パート③