外国人のためにヘボンさんによって確立された日本語のローマ字表記、では外国人なら誰でも日本語をローマ字表記で読めるのでしょうか?
かなり前の話、ペアを組んで教えていた米国人講師のマイルズがテイクアウトのコーヒー
片手にダゥトォとかダトウとか言いながらこのコーヒーは安くて美味い、とかなんとかよく言っていました。
ラベルを見るとDOUTOR と書いてあります。ふーん、マック
のようなアメリカ資本の新しいカフェでもできたのかな?と思っていたのですが、
その後、あちこちにドトールの店が進出してきて、ダゥトゥがドトールを指していたことに気づきました。
そして本場では(外人は)そう言うのか、と誤解

ところがよく調べてみるとドトールは日本人が起こしたカフェで、DOUTORは、ポルトガル語でDoctor(医師)の意味のブラジルの地名、その読み方はドトールであると知り・・・
つまり何が言いたいかというと【英米人はアルファベットで書かれているものをなんでも英語読みにしてしまう】という事です

勿論、日本語を学習している人は、先ず日本語の基礎である「あいうえお」五十音をヘボン式のローマ字表記で学習するのでローマ字読みはできます
またスペイン人、ポルトガル人、イタリア人系の人も、彼らの言語のルーツがラテン語系でローマ字表記とその発音が似ているから、読めるでしょう
或いは、ラテン語を習ったような教育度の高い?英米人も読めるでしょう
(現にP先生は自分はラテン語を習ったからローマ字も読めるんだ、と言ってました
)
でもそれ以外の一般的な英米人は多分ほぼ英語流に読むことでしょう

だからいくらローマ字で日本語にルビを振っても、
Shinagawa(品川)はシャイナガワに、
Yakult (ヤクルト)はヤカルトゥに、
Karaoke(カラオケ)は カラオゥキーに、
Mike-neko (三毛猫)はマイクニーコ??
になってしまうようです

一方で日本人が英語を読む時に参考にするのは?
その昔、江戸末期のこと、ジョン万次郎は日本に帰国してから頼まれて英会話集を作りました。その本では、彼は聴いたままの発音をカタカナのルビで表記しました。
以前にもブログでも紹介しましたが、wind ならウィン、windowならウィンダ、railroad ならレーロー、pen ならペンヌ、headache ならへディック・・・のように。
未だ発音記号など確立していない明治初期、 人々はカタカナや或いは漢字の当て字を頼りに英語を読んだと思われます。
だから、かのHepburn さんは、聞いたままに「ヘボン」と呼ばれていたのでしょう

ところがなまじローマ字読みを知ったがために、それがヘップバーンになってしまった

同様に、labelはラベル(正しくはレィベル)、
tunnel はトンネル(正しくはタヌル)、
radioはラジオ(正しくはレィディオ)、
ukuleleはウクレレ(正しくはユーカレィリ)、
virusはビールス(正しくはヴァイラス)、
などなどローマ字読みによる間違ったカタカナ語がどんどん生まれてしまったのです

(中には原語の影響もあるようですが)
外国人にとっても日本人にとっても、ローマ字ってなかなかの問題児ですね~~