またまた昔話です<m(__)m>
ハロウィーンが近づき、あちこちの店やカフェの装飾に黒やオレンジ色のハロウィンの飾りつけがみられます
今では日本でももうすっかりお馴染みの光景ですが、私が子ども英語を教えていた20年ほど前にはそんなものはどこにもありませんでした
教室の飾りも単語カードも全部手作り、色紙や模造紙を切り抜いて作ったものでした・・・
(児童施設に飾ってあったもの:折り紙でも作れるんですねえ!)
witch(魔女), wizard(男の魔法使い), ghost, monster, black cat, haunted house(お化け屋敷), mummy (ミイラ), skeleton(骸骨), などなど
仮装の衣装も手作り、といってもありあわせ、
お化けならシーツに目と口を切り抜き被るだけ
魔女なら黒い帽子に黒いセーターとロングスカート、鷲鼻を付け箒を持てば完成、
ヒョウ柄の端切れやもこもこ毛糸で耳を作りカチューシャに付けてレパードやウサギになったりもしました
一方、外国人講師たちはどこから見つけてくるのかアラジンのジャスミンの衣装だのドラキュラの被り物などを着てスタンバイ
困ったのは Jack-o’-Lantern(お化けちょうちん)
ただの紙では面白くないので是非ほんものを作ってあげよう、と思ったまではいいのですが、外国人講師に「緑色のちっこい日本のカボチャではできない、西洋カボチャはオレンジ色でもっと大きいんだ」と言われてしまったのです。
カボチャなら八百屋でいくらでも買えるわ、それをくりぬけばいいんでしょ、と安易に考えていた私、でも西洋カボチャなんて当時どこのスーパーにも売っていません。
やっと見つけたのが輸入食品を扱う紀***屋
スイカよりちょっと大きいくらいで4000円!!
ここは大奮発、教室の運営経費で落としてもらうことで折り合いをつけ購入
折角だから異文化理解の授業の一環として、外国人講師の手ほどきで子どもたちと一緒に作ることに・・・
確かに日本のカボチャとはまるで違いました。
日本のカボチャは皮が薄くて中身がぎっしりだから、皮だけ残して中をくりぬくなんて至難の業
ところが西洋カボチャは、皮は厚いのですがさほど硬くなく実も柔らかい、果物ナイフで簡単に切り込むことができます
先ず、蔕(へた)から少し下がった部分に切り込みをいれて蓋(ふた)として切り離す。
中はほぼ空洞だから底の方の種をスプーンで掻き出すだけ
顔となる部分は外皮に予め黒いマジックで△△や凹で目や口の輪郭を描き、その線に沿って切り込みを入れる
(でも小さい子には危ないので果物ナイフは大人が使って下さいね😉)
底の平な部分にキャンドルを置き火をつけて蓋をすれば完成
ちょっと部屋を暗くすれば恐ろし気なお化けカボチャの出来上がり・・・みんなでパチパチ👏
ところが暫く経つとなんだか匂うぞ、と Jack-o’-Lantern を見ると・・・Oh, my goodness!!
カボチャの中のローソクの炎が勢いよく燃えて蓋の裏まで達し、カボチャの実を焦がしていたのです
お陰で教室中 Pumpkin cakeが焼けたのようないい匂い
でもその内に焦げ臭い匂いに変わってしまい、あわててローソクを消しました
次の年には気を付けて短いローソクを入れたのはいいのですが、2,3日経つと変な匂いが🐽🐽?
輸入野菜の売れ残り商品だったのかカボチャが腐り始めていたのです
Jack-o’-Lantern ならぬ Rotten Pumpkin のお話でした
(この話、前にも書きましたね)