先日、マーケティング専門家向けに各種情報を提供しているMarketing Profという会社によるネット記事では、ある調査結果から言えることは、インターネット/Webマーケティングの先端をいく米国ですら、ツイッター、フェイスブックなどの各種ソーシャルメディア(SNS)を上手く組み合わせて活用したマーケティングはまだ初期段階である、としています。
せっかくですので、この記事のポイントをご紹介したいと思います。
Integrating Social Media Still Challenges Marketers
1. ソーシャルメディアの活用の効果:
ソーシャルメディアを企業/組織で十分に活用すれば、下記の三つの効果が期待できます。
1) マーケティングコミュニケーションの効果が上がる
2) 顧客満足度が高まる
3) 財務面でのリターンが増加する
でも、多くの企業は戦略的でなく戦術的にソーシャルメディアを活用しているため、ソーシャルメディアの恩恵を十分に受けていません。
2. 活用が進んでいる企業/組織:
大企業/組織の方が活用は進んでいます。
BtoB、BtoCではほとんど差はありません。
業界では、ITや通信などテクノロジー、およびメディア業界での活用が進んでいる一方、金融や医療業界は比較的活用が遅れています。
3. 活用に必要なこと:
ソーシャルメディアの活用には、主に下記の3種類の変化が必要です。
1) 個人が変わること:ソーシャルメディアを受け入れるようになる(意識の変化)
2) 組織の構造が変わること:マーケティング計画にソーシャルメディアが組み込まれる、ソーシャルマーケティングの組織が発足するなど
3) 組織文化が変わること:上記1)や2)の結果、ソーシャルメディアを活用するような組織/企業文化に変わる
上記の変化の壁とは、主に、財務面でのリターンの測定が難しいことです。
4. BtoBとBtoCでの活用の違い:
ツイッターはBtoB、BtoCで活用度合いはほぼ同じです。
フェイスブックはBtoCでの活用の方が進んでいます。
リンクトインはBtoBの活用が進んでいます。一般的にソーシャルメディアの活用は、大企業での方が進んでいますが、リンクトインは例外です。中小企業の方がやや活用度合いが高いです。
日本ではまだほとんど活用されていないリンクトイン含めて、ソーシャルメディアをもっとマーケティングやビジネスに活用したいがどうすれば良いのか分からない、といった方がもしおられましたら、是非ご相談ください。
実経験を元にお手伝いできると思います。