いきなり魔王とか言われても 14-10話 「ひとつだけ聞きたいことがある」 氷から解放されたヲタ勇者の第一声がそれだった。 「なぜに身体が氷の中で、頭だけ出ているんだ?」 「いえ、あなたに動かれるのが私としては生理的に耐えられないかもしれないので」 「生理的にと言われるまでに嫌われる覚えはないぞ?」 「・・・流石に魔王としては、勇者は生理的にダメなので」 「ああ、そういうことなら仕方ないか」 氷の魔王による視線を決して向けないようにしながらの明らかに口からでまかせな言い訳を聞いて、ヲタ勇者は納得していた。