いきなり魔王とか言われても 11-2話 「そういえば、街に出てくるのは珍しいですが、買い物か何かですか?」 賢者がそう聞いてきた。 「そんなところ。ほら、考えてみると彼は一度も街に出てきたことなかったから」 「あー、そういえば大抵は迷宮にいましたね」 プリムの答えに、賢者は納得したようにそう言った。 「というか、よく毎日のように引きこもれますよね」 「よく分からない街に出ていくの、どれくらい勇気がいることか知ってるか?」 そんな賢者の言葉に、俺はただそう返しただけだった。