子供の頃は朝の7時とか8時はまだ割と涼しくて、エアコン付けずに宿題せいって感じだったんですけど、いまはもう7時前から暑くて問答無用でスイッチオンです。

当時は子供会で毎朝のラジオ体操とかあったけど、今のこの気温+日向の公園でやったら何人かぶっ倒れそう。そして毎日どえらい暑いですが、まだこれ梅雨明けしてないんですね。

安城のゆるキャラの着ぐるみを目にする機会があったのですけど、今の着ぐるみってスゴイ。空調服みたいにファンが付いてるんですね。感心しました。

 

蝉の声が沁みますねぇ。

 

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」(2023)

 

・インディ先生(大統領、ハン・ソロ)

毎回ナチスと戦ってる…あぁでもクリスタルスカルではソ連と戦ってたな、考古学の教授。

若いころは教室にイケメン教授やその冒険譚目当ての生徒が溢れかえり、色々な熱量の視線を浴びてた先生も、時代の流れで最早若者は考古学には見向きもしねーわ、授業もロクに聞かねーわ、ついに定年退職。なにこれ胸が痛い。

そして妻も、息子の戦死をきっかけに別居。なにこれ胸が痛い。

ゴチャっとした街のゴチャっとしたアパートで、若者が鳴らす爆音に悩まされながら一人暮らし。なにこれ胸が痛い。

若い頃に関わった遺物にまつわる最後の冒険に旅立つ。

 

・ヘレナ

インディ先生の友人のバジルの娘でインディ先生の名付け子。

父親がダイヤルに魅入られて死んだからか、考古学の歴史的価値<<<<<<<<金って感じになっちゃった。

ついこの間は遺物の違法売オークションやってたところを捕まり、ギャングの跡取り息子と婚約してシャバに出てきてそのまま逃げた。

マジでいい仕事した。

 

・ユルゲン・フォラー(トリスタン、ル・シッフル、新グリンデルバルド、歴史のマーティン先生)

第二次大戦当時はドイツ軍の中で聖遺物を探してたナチスの物理(だったかな)学者。

ロンギヌスの槍を探すついでにアンティキティラのダイヤルを見つけたけど、槍これ偽物やん…。

時は流れ身元を隠してアメリカでシュミット博士としてアポロ計画のロケット政策に関与。大統領の覚えもめでたいぽい。

アンティキティラのダイヤルは時を超える時空の裂け目の座標を計算してくれるアイテム!という事で、神秘主義で現実見ずにドイツを迷走させて負けさせたヒトラーを消して、今度こそドイツを勝たせたいがために1939年に飛ぶのが目的。

麗しいご尊顔が、飛行機の墜落で見る影もなく焼けただれたのは、計画が斜め上の方向に丸つぶれになって絶望の中の事故死?戦死?になったのに加えて一層哀れ。

 

・クレーバー

フォラーの手下でキレやすくてすぐに人殺す男。

どうでもいいけどとってもアメリカ人ぽくて名前のわりにドイツ系には見えないな。

なんやかんや10~20人くらいの軍人コスプレしたナチス引き連れて1969年から紀元前214年に飛んだわけだし、最近フォラー博士にリクルートされて仲間入りした普通のドイツ系アメリカ人だったりするのかも?

 

・テディ

ヘレナへのスリに失敗して拾われた子供で相棒…子供って割にはひげ生えてるしなんか老けてるな、何歳なんだろう。

飛行機の運転を酔っぱらいパイロットに習ってたことが功を奏して何とか離陸、フォラーのナチス軍機に続いて裂けめに突入、時空を超えた。

 

・ハウケ

フォラーの手下の無口なデカブツ。インディ先生ではお馴染みのなんかでかいのの枠。

今回はテディにしてやられてお陀仏。

 

・メイソン

CIAのアフリカ系女性。アフロの嵩がなかなか見事。

何をどう説明されてフォラー一派に協力してたかさっぱり見えなかったけど、フォラーが大統領の招待とか無視して動き出したあたりで袂を分かった、ら殺された。

正直何がしたかったのかよく分からない人。

 

・バジル(ヒドラのゾラ博士、タンタンに出てきたスリ)

インディ先生の友達ので、1944年当時はオックスフォードの考古学者。

ひょんなことから棚ぼたゲットしたアンティキティラのダイヤルの研究に執着するようになった。

 

・ウェーバー大佐

1944年当時、列車に大量の財宝を積んで移動の指揮を執っていた大佐。ヒトラーに言われてロンギヌスの槍を探して運んでいたら、インディ先生の横やりに遭ってなんやかんやで死亡した。

久々にドイツ軍人らしい俳優さんだった。

 

・サラー(ギムリ、ソ連の将軍プーシキン)

エジプト出身の発掘専門家、だったけど中東戦争の時にインディを頼って家族でアメリカへ渡れたおじいちゃん。かわいい孫がいる。

インディが歳を顧みない大冒険に旅立つときに、冒険の懐かしさに同行を申し入れたけど断られて居残り。フォラー一派のキル数がなかなかなので、家族の為にはついていかなくて正解だったと思う。
 

・レナルド(ゾロ、海賊王ラソーリ、父殺しのモンカーダ)

インディ先生の昔なじみの潜水のプロ。船はボロい。

インディ先生に頼まれて、アンティキティラのダイヤルが引き上げられたローマの沈没船まで潜る協力したら、フォラー一派に殺された。

俳優さんの知名度的にこんなにアッサリ殺されるとは予想外。

 

・ラヒム

ヘレナと婚約して留置場から出してあげたのに、そのヘレナに逃げられて未練タラタラのギャング。

結構善戦したけどまた逃げられて、なんかあぁぁぁ…!!と泣きそうな顔してた印象。

 

・マリオン

クリスタルスカルで責任取って結婚したインディ先生の奥さん。

ひとり息子が戦死したショックもあって出奔。別居になった。

 

・マット

名前も微妙に出てこないインディ先生のひとり息子。

ベトナム戦争で戦死…したのは俳優さんがらみのアレコレかなと言う気もするけど、あのインディ先生の!ひとり息子!なんて美味しい存在をこんな悲劇にして片付けんでも…と思った。

 

アルキメデス

紀元前214年にシラクサの町に住んでいる数学者。

ローマからの猛攻を打開してくれる救世主を求め、アンティキティラのダイヤルを作った。まだ完成してない。

でっけぇドラゴンが墜落したから観察しに来たらなんか完成品のダイヤル持った人が焼けただれて死んでる。腕にはよく分からん機械をつけてたので貰っといた。見事オーパーツ化。

墓地はディオニュソスの耳の洞窟の中にある。

 

・アンティキティラのダイヤル

時空を超える裂けめが発生する場所・座標を教える機械だと思われている。

実際案内する先は紀元前214年のシラクサ。

 

 

母と観に行ったのですが、忙しすぎて疲れる映画だと言われちゃった。

私は面白かったです。

 

あんなにエネルギーに溢れてたインディ先生を取り巻く環境が、老境に差し掛かってこんなに侘しく辛気臭いものになるとは想像してなかったので…。なんか辛い気持ちになったけれど、半ば巻き込まれるようにヘレナに関わったおかげ?で再び、今持っている選択肢の中では一番いい状況にたどり着いたエンディングで良かったなと。

まぁなまじこれからも冒険は続くぜ!されるよりも、続編作る気無さそうな以上良い感じにソフトランディングさせるしかないので、受け取る側としてはまぁまぁ良い終わりだったと思います。

 

ハリソン・フォードが御年80のおじいさまだから、さすがにアクションはもうほぼボディダブルっていうかスタントさんだろうけど、現代(1969)パートでも馬を爆走させたり潜ったりシャカシャカしてて、個人的には好きです。今高齢者元気だからね。

ストーリー的には…海底に、設定年齢70歳のリタイアしたおじさま潜らせるなよとも思いましたけど、船の上に残ってたらうっかり殺されてたかもなのでそこはまぁ。

それにしても1944年のインディ先生、エンドロールにスタントが明記されてたけど顔ってあれ過去作品のデータや今のハリソン・フォードの顔からあれやこれしたCGだと思うんですけど、違和感なく1944年の若インディです!をやれる技術が凄い。

 

インディ先生に若い頃レベルのアクションを期待しない分、ヘレナが動き回ってた印象。個人的には…うーん?という活躍もあったのですけど、最後ヤダヤダ帰らないもんとゴネるインディ先生の顎をぶん殴る大仕事は誰の目にも自然な大活躍でした。ついでにシリアスも吹き飛ばしていい感じ。

 

字幕は大作あるあるでやっぱりなっち。エンドロール後の「字幕:戸田奈津子」で後ろの席の人が、訳がおかしいと思ったんだよな~やっぱり戸田奈津子だわ~と彼女にドヤってたのですが、個人的には今回はそこまで訳が(誤訳で)アカーンとまでは…。ただし相変わらずの「他のスパイがいるかもだ」(開始早々)、「おネンネの時間だ」…など、なんかやっぱりセンスが古臭いというか、もうちょっとなんかないかな…ってのがポンポン気になりました。

インディ役の吹替えも聞き馴染みがあって素晴らしいので、そちらの方でも楽しめたかも。

 

そしてマッツ。若くても(1944年)、シニアになっていても(1969年)うっとりするほどハンサムなのは流石北欧の至宝。すき。

この人悪役ばっかやっとる…!と母がマッツ様を好ましく思っていないので、スーツが超似合って優しい顔をしてるプレミアか何かの出席写真を見せておきました。

案の定アラ素敵に変わったのでよし。

 

 

なんかインディ先生ってテレビシリーズで娘とか孫とか、マットの子供とか孫とかいるっぽい…。

これはもうパラレル扱いして、インディ先生の血筋は一人息子マットの死で絶えましたとそう解釈するべきなのかしら。