お正月に再放送してたテレ朝開局45周年記念企画。

人数多すぎて整頓するのにめっちゃ時間かかった。

あとやっぱり四十七士と言うだけあってとにかく人数いるせいで影霞のごとくスルーされてる人もいるよね。

毎度毎度ちゃんと見せ場がある部類の一番槍の間十次郎とか誰がやってたんだろう。一番槍の人はいたけど名前すら特に…だった気がする。

「忠臣蔵」(2004)


大石内蔵助(ライダーとも共演してた上様)
息子の縁組も正式に決まって一安心…してたら江戸で殿が腹切ってた。
殿が切腹に使ったお肉通しの刀を遺品にもらった。
まずやった事は藩札の回収と換金。庶民に極力迷惑かけないスタイル。
「上様」だけあって、一対沢山の殺陣も見事。
殉死すると言ったな、あれは嘘だ。ここにいる56人で討ち入りじゃあ!!
千坂からの茶のお誘いはノリ良くすんなり受けた。
遊郭での豪遊ぷりで浮大尽とか呼ばれてる。遊興にふけるのは趣味と実益兼ねてるとしか思えない笑
五日は妙に不安だったけど十四日は殿様の月命日だし安心!完璧な日取り!
仕官が決まって他所に行くので(嘘)最後に殿様の位牌にお別れをとお願いしたら激怒され断念。せめてと和歌の巻物をお供えしてもらった。中身は連判状。そういや神盟返し無かったね。
やま!かわ!

・浅野内匠頭(相良先生、コルテシアロサンゼルスの日下部さん)
二度目の接待饗応役だから大丈夫!だったはずなんだけどなぁなお殿様。今回もかなり伝統的な忠臣蔵エピソード通りな嫌がらせに屈して吉良上野介斬り付けて、即日切腹させられた。
吉良を仕留め損ねた事が悔しくてならない。
二百畳の畳替え中、申し訳なくて寝ずに待ってた。
子供の頃は「大石に跨って海内一の弓取りになる!」とお馬さんごっこしてた。

大石主税(翼くんと組んでた感じの悪い歌手) 
内蔵助の嫡男で、最近他藩の家老の娘と結納を交わした。殿様が江戸の仕事を終えたら元服する予定だった。
殿様の邪魔した加古川家と結婚はできないと縁談を断りに行った。

堀部安兵衛(モンちゃん)
のんべの安さん。
吉良が生きてるか調べることにした。吉良は完全復活&加古川本蔵が殿の邪魔した事を調べて逐一報告。
殉死はお断りします。
長江長左衛門を名乗って堂々と江戸に剣術道場開いてた。
清水一学とは昔馴染み。
土壇場に脱盟を言い出した高田郡兵衛には失望。

磯貝十郎左衛門(小松帯刀)
畳替えできないならこのままじゃ殿の所に帰れないので腹ァ切りまァす!!!
伝送屋敷にいた。
他の供回り4人と一緒に殿の初七日法要時に髷を切った。
殉死はしません。

大高源五(世界の車窓から、新・亀井啓二)
こんなこともあろうかと!で殿のために烏帽子大紋持参。
遊び呆けて一周忌にも江戸に来ない、決起の気配もない内蔵助に発破かけるため最初に山科へ。ダメなら斬ってきまァす!
俳句友達は吉良邸に出入りしてる。十二月五日は吉良上野介在宅してるよ!→柳沢邸御成があるから十四日に変更になったよ!の重要な情報を入手。

奥田孫太夫(キンキンさんの忠臣蔵では小野寺十内やってた気がする)
伝送屋敷にいた。
赤穂に戻ることにした。

岡野金右衛門(皆見捜査官の父、何かと酷評されるあの映画のバラシン)
伝送屋敷にいた。
「小間物屋の九十郎」身をやつすにしてもここまでイケメンだと話題になると思う。
お艶ちゃんに秘密を知られてる!?と流石に冷や汗かいた模様。見当違いの「秘密」で良かったね。
伊助がボコられたのは煮え切らねぇお前のせいだと蕎麦屋神崎に詰られた。
ハニトラするのは武士としてのプライドが許せないし、お艶ちゃんは大事だから騙したくない。

杉野十平次
小豆屋に身をやつして潜伏中。

勝田新左衛門
伝送屋敷にいた。
赤穂に戻ることにした。
八百屋やって吉良邸観察中。

・高田郡兵衛(文四郎の父上と一緒に腹を切らされた妻子持ちの矢田作之丞)
とりあえず赤穂に戻ることにした。
清水一角に殿の事をディスられて往来で刀を抜く喧嘩してあっさり負けた。
数右衛門が殴って止めてくれた。
岡野を使った絵図面ハニトラ作戦について蕎麦屋の神崎と揉める。流石に岡野が気の毒っていうか…。
旗本の伯父から養子に望まれてるのを断るのに苦労してる。
伯父が義挙に激怒して、このままじゃ計画が公になりそうだと前日に脱盟を言い出す。

堀部弥兵衛(水戸黄門と言ったら私はこの人)
御老体扱いされるのは不満。
娘のお袖と結婚させて安兵衛を養子にした。
揃って決死の討ち入りするけど、甥にお袖の今後は任せてるので不安はない。

片岡源五右衛門(内調→被告人の天野さん)
同輩と一緒に内匠頭の遺骸を引き取りに来た。
田村氏の家中に、棺桶ここに持って来られても目立つしなんか嫌、裏口で待っててと言われた。
田村右京大夫にお願いして最後のお目通りを勝ち取る。
最後まで江戸に残ってたメンバーの1人。
殿の初七日法要時に髷を切った。
当然無念を晴らす派、なので殉死の血判には参加しませぇん!!

原惣右衛門
遺品を届けた二発目の使者

大石瀬左衛門
遺品を届けた二発目の使者

潮田又之丞
断固抗戦を真っ先に言い出した。

・小山田庄左衛門(瑤泉院主役版では富森助右衛門やってた)
城は渡さん!
江戸潜伏中は、三味線師匠のお島さんのヒモしてた。
討ち入りを決心して別れを告げたら、突然メンヘラ化したお島さんと心中みたいになってひと足先にあの世へ離脱する羽目に。

神崎与五郎(大河では岡島八十右衛門、)
城を枕に討ち死にだ!!
吉良邸の真ん前で蕎麦屋やって、知り合い作りつつ観察中。
吉良邸の絵図面が手に入ればナァ〜と岡野をチラッチラッ。
岡野が使えねぇから、火事見物に託けて屋根の上から吉良邸をメモ。

赤埴源蔵(村上義清)
明け渡しどぉするよ??の会議を良い感じにまとめた。
兄上のところの女中お杉とは軽口叩き合う仲。
兄上に暇乞いに来たけど留守だったので、兄の羽織を兄上に見立ててお別れをした。
来年の七月は新盆に帰ってくるからその時は白玉やそうめんじゃなくてお酒供えておくれ。

前原伊助(はみだしてる所の工藤巡査)
吉良での裏門近くで米穀商やって潜伏。
米を売りに吉良邸には入るけど流石に家の中には…。
何とか屋敷内を調べないと…とウロウロしてたら捕まって、ボコボコにされた。吉良邸に侵入して捕まってボコボコにされるのは大体この人。

史実の前原氏は病気の後遺症で顔に跡が残ってたり、ちょっと体が不自由だったりしたからか端正とはまた違う個性的なビジュアルの俳優さんの枠だったけど(元禄繚乱なんかでも)、今回は、というか最近は普通に美男が演じがち。

不破数右衛門(SITの木島さん、出浦さん)
墓荒らしをして掘り起こした死体で試し斬りしたら浅野内匠頭の怒りをかってクビになったけど(そりゃそうだ)、合戦を聞きつけて駆けつけた。
たまたま通りがかったところで密偵を突き殺す活躍。久々に会った元同輩がザンバラ頭になってて意味が分からなかった。
「長江長左衛門剣術道場」で師範代してる。
墓参りに託けて仲間と一緒に赦免のお願い。
エッ!?犬斬るんですか!?やりませんよ!!…と犬を斬らなかった事で内蔵助的にも帰参OK。
過激派大高源吾と一緒に山科へ。
モブ家来とは格が違いそうな平八郎と対峙。望み通り始末を付けさせた。

吉田忠左衛門(ムスカ大佐)
加東郡の代官してたけど、殉死と聞きつけ駆けつけた。
名前を騙られた垣見氏が全てを知った上で支援の上黙認してくれた事に感動して、主税、右衛門七他仲間と共に感謝の土下座。

岡島八十右衛門(最近NHKで竹子夫人の入り婿旦那やってた)
藩札の換金の責任者。
大野が勝手をやってるらしいとの事で面目潰されかけた。
吉良が丸の内から両国橋の外に移されたのは、吉良を討たせる御公儀の配慮に違いない!

矢頭右衛門七(世代が全くかすってないけど検索したらアバレブルーだそうな)
父長助が亡くなったので、元服前ながら参加。内蔵助から、一人息子の君が死ぬと母親が路頭に迷うでしょと再考を促されたけど、家老の息子はOKで小禄の息子はNGとか納得できないんですけどと正々堂々の抗議。参加を許される。
母親は家財全て処分して息子の為にお金を作った事が心配で申し訳なく、路銀の少しを母の為に置いて行こうとしたらド叱られた。
まさか母上が自害するなんて。
数右衛門が母上の遺髪を襷に結えてくれた。

寺坂吉右衛門
足軽で、他のメンバーより一段身分は低い。
主従は七生!殉死すら厭わない。
そばに控えて便利にあれこれしてくれるけど、彼って大石の用人だっけ?(ちがう)
討入後瑤泉院のところに駆けつけて顛末を報告。
スルッと(大石の命令だと思うけど)離脱して、1ヶ月後には豊岡のりくの実家まで直接報告に参上。

・橋本平左衛門
主税の友人。
いつになっても討ち入りが無く、大小は売り払っても生活が苦しく遊女と包丁で心中した。

彼の死がきっかけて主税が遊興中の父上叱責に走るのはお約束のパターンのひとつ。

・毛利小平太
潜伏中まぁまぁの病気してる。近所のおマツ婆さんに親切に世話されてる。
討ち入り当日刀を杖代わりに集合場所に駆けつけようとして吐血して倒れた。
臆病風に吹かれたのではないと伝えて欲しいけど、伝える相手を教えるわけにいかない複雑な心。
話によっては普通に逃亡してるので、討入りに間に合わずに病死しちゃってる作品の方が好き。

・大石りく(ちゅらさんのママ)
嫡男の殉死の白無垢手縫いして、建前にしても立派な最期を促すあたり、家老の奥方は達観しとるというか色々レベルが違う。

下の子供たちを連れて豊岡の実家に帰った。

・大野九郎兵衛(大河では細川家の堀内伝右衛門、レクター博士、カリオストロ伯爵)
赤穂に詰めてる国家老。
城明け渡し拒否の無謀な過激派を全否定。敵討ちもアカーン!
殉死…もなぁ…(死にたくないでござる!!)
そしていつの間にかとっとと逐電。
第三者から見るとまぁまぁ現実的で冷静な意見ではあるけど、当事者からすりゃ臆病な裏切り者ムーブにしか見えないのはまぁなぁ。

・阿久里(庶務二課の宮下さん)
浅野内匠頭の正室。
兄貴がやらかした〜と駆け込んできた大学に、兄をまず案じなさいよと叱責。殿様第一の物分かりが良い女性。
夫の切腹時に即出家、実家の備後三次の浅野の下屋敷に引き取られた。
内蔵助がきっと敵討ちしてくれると内心思ってる。
大石唯一の心残りがお家再興だと言われてガッカリ。一年かぁ…。
血塗れの寺坂吉右衛門を大歓迎。
南部坂雪の別れって名シーンの一つだけど、三次の藩邸は南部坂にはないし、そもそも大石は直接瑤泉院を訪ねては居ないという、講談や歌舞伎の忠臣蔵の名シーンあるあるですな。

・戸田局(冬彦さんのママ、近藤勇の義母、山田里見)
阿久里の侍女。
京都留守居の小野寺十内の妹。
瑤泉院様がガッカリしてるんだけど…!と大石にチクチク抗議。
一年!待ちましょう!

・浅野大学
兄上の短慮が〜と駆け込んだら、義姉に怒られた。

・天野屋利兵衛(嫁姑に頭が上がらない中村主水、はぐれている方の刑事さん)
赤穂の塩で儲けた大店の廻船問屋の主人。
殿様のおかげの身上だから、お店ごと召し上げになっても文句はないと言いつつも、大野に藩札交換しないでとか言われてるんですよね…と藩の内部の対応に疑念を持ちつつも、何千両もあったと思われる藩札は綺麗さっぱり焼き払った後とのこと。
見え見えの好意に岡島らは頭が上がらなかった。
大量の武器を「手土産」として大石に提供。連座もなんのその、天野屋利兵衛は男でございます。

・戸田権左衛門
・小山孫六
・井上団右衛門
広島の浅野本家からやってきた皆さん。
頼むから大人しく開城しててくれよ〜!!

・徳川綱吉(徳川家康)
お勉強とママ上が大好き。
未だに戦国戦国してる田舎大名に大事な式典ぶち壊されてぶちキレた。
武士なんて無用の長物〜。
世間を騒がせた反逆者の浪士は死罪死罪!
やや被害妄想が激し目。

・荻生徂徠(京都迷宮案内)
人心掌握のためここは名誉の切腹で。
武士なんかって言うけどね、諸侯も旗本もみーんな武士ですよと将軍を諌める。

・柳沢吉保(太宰先生、早蕨ホテルの久蔵さん、高梨内記)
正直ちょっとどうかな??と思ってる節はあるけど、なるほどですね〜!と結局は将軍のイエスマン。

呉服橋から本所に住まいを移されてどんな感じ??と吉良上野介の様子を見にきた。
十二月五日は将軍がうちに来るからお前も来いよ!と茶会の予定を変更させる。

・多門伝八郎(北条高時)
幕府目付役。
浅野内匠頭には礼を持って事の収拾に当たった。
故意じゃなくてきっと乱心だよね?情状酌量になる乱心だよね??と浅野内匠頭寄りの対応をする。
吉良の傷は浅手だけども、老人だし眉間の急所だしどうなるか分からんから…!と安心させる。
喧嘩両成敗じゃないことにも納得いかない。
田村家の切腹場所が庭先なのも気に入らない。
お目通り?せめてそれくらいはという温情まで見せた。どうしてそんなに浅野に良くしてくれるのかさっぱりわからない。

・大久保権左衛門
幕府目付。
同僚の多門が無茶苦茶浅野内匠頭フォローするもんだから、流石に釘を刺す。
吉良?二箇所の傷は浅手っすね。

・安井&藤井
赤穂藩江戸留守居家老ズ。
吉良上野介への付け届けが渋すぎて(流石に鰹節二つと金の延板一枚+
αは少なすぎでは…?)、伊達家は大盤振る舞いしすぎにしても兎に角差がえげつな過ぎて余計にしょぼく見えたことでブチ切れた吉良上野介の浅野内匠頭への嫌がらせがスタート。
床の間の上段にこれ見よがしに伊達家の付け届けが並んでるの見て、アッヤベ出直そ!と思ってたら多分今回の事件は起きなかったかもな事考えると、殿の信任あつい頼りになる江戸家老なんじゃなかったんですか??

・田村右京太夫
浅野内匠頭を預かった殿様。
えーマジで即日切腹なん??忙しいな〜とちょちょっと庭先に切腹場所をセッティングして、罪人かよと多門に抗議される。
お目通りも断ろうとしたけど、多門の横槍で黙認する羽目に。

・吉良上野介(伊藤家のお父さん)
小身ながらも礼儀作法の権威なのを傘に着てネチネチ嫌がらせすることに定評がある老害。案の定今回も赤穂の殿様に切り付けられ、赤穂の遺臣に首を刎ねられる。
先年も脇坂淡路守に嫌がらせしてたらしい。意趣返しに因縁付けられて殴られた。
隠居が認められたので、今回の件の責任は無いと公的に認定された感じ。
自分家の庭先で浪人が稽古してるのがうるさくて不愉快。
切腹せいと迫られてしぶとく抵抗したら大石に刺された。

・上杉綱憲(黒木タケシ)
母親の実家に養子に行った、吉良の息子。
切腹した浅野はザマァ、災難に遭ったパパが軽症でヨカッタ!とか喜んでたら、家老に叱られた。
父上が危ない!と槍を持って駆けつけようとしたら千坂に止められ、不承不承従った。

・千坂兵部(神戸美和子のおじいさま、昭和人と友情を育んだ長尾景虎)
綱憲が実家のために飛び出すのを止めるいつもの人。
頭が軽い若い殿様黙らせるのに忙しい思慮深いおじさん。正直赤穂藩は開城になった方が、方々に散った浪人が何しでかすか分からないからマジで厄介だとよく理解してた。
浪人を帰参させた…?妙だな、仕える家も無いのに…とやたら鋭い。
梅に瑤泉院の監視を命令し、討ち入り当日は捨て身で殿の軽挙を阻止。
実際にはこの時期既に故人。

・梅
千坂に仕える忍びの者。
殉死しなかったじゃんお前何見てたの??と主人達に叱られた。
最終的に瑤泉院のところに侍女として潜り込んで、大石が残した和歌とやらの巻物を覗き見ようとして御用からの自害。お約束である。

・小林平八郎(ダイナブラック)
大石内蔵助のパーソナルデータにやたら詳しい上杉の千坂の供廻頭。
忍び放って調査してたらしい。
千坂の使者として大石を茶の誘いにやって来た。
上野介の警護のために吉良家に家老として派遣された割合常識人。
「今年も何事もなく暮れそうだな」(フラグ)
浪人のごろつき共とは全く違う真面目な清水一学を評価して、来年お払い箱になったら千坂様のところにおいでとリクルート。深傷を負って浪士に囲まれたけど、数右衛門の好意っていうか配慮で切腹できた。

・松原多仲
吉良家の用人。
安井&藤井に、「出直したらどうですか(付け届けが少なすぎやしませんかね)」と言うもスルーされた。

・脇坂淡路守(超イケメンの明智光秀)
幼馴染の浅野内匠頭に、うちもこの間嫌がらせされてブチキレそうになったんだけどさ〜という事で、あの老いぼれなんざ気にせず、家臣のためにもなんとか辛抱しやぁよと慰める。
刃傷沙汰後、せめてもと、因縁つけて吉良を殴り付けて意趣返しする。
家老の加古川が愚かなことをしたとお怒り。
赤穂城明け渡しの使者になって居た堪れない。大学立てての御家復興は全力でアシストする所存。

・加古川本蔵(のぼうのお父)
竜野藩の家老。
一人娘の小浪が赤穂藩家老の嫡男主税と結納済ませて一安心。
赤穂の殿様がやらかしちゃった!とせめて罪を軽くせにゃ!と必死に取り押さえたら、何故止めたのだ!!と殿に怒られた。
その後蟄居してたけど、山科に旅立った妻子を追って、大石宅の間者始末するわ妻子の自害を止めるわ大石闇討ちの刺客を止めに来るわの大活躍。
娘には甘い。

・戸無瀬(アンパンマン)
加古川の妻女。
主税からの一方的な破談に激怒。
事情を聞いて申し訳なく思ったし、娘の念願を何とか叶えてあげたい。
「山科閑居の場」って雪深いイメージだった。

・小浪(中川典子)
主税との結婚は念願通り。
父親が内匠頭を止めたことで大石家から破談になったことがショック。
母親と山科まで訪問しても破談が覆らなかったので、いっそ死ぬか…って時に父上が駆けつけて命拾い。

報われないけど報われた人。

・文吉親方(うっかり八兵衛)
畳屋の元締め。
二百畳用意できないならァ!文吉のせいで死ぬしかない!と安兵衛と十郎左衛門の死ぬ死ぬ切腹詐欺( )の圧に負けて何とかした。
殿様に頭下げられてびっくり感激。

・平兵衛
大工の棟梁。妻にそっくりなこと言う娘が可愛い。
お艶が絵図面持ち出したけど、娘の恋と覚悟を知って背中を押した。

・お艶(キタノシオリ)
平兵衛の娘。素朴な美少女。
九十郎さんに傘を借りてからの知り合い。
九十郎さんの秘密を知ってるの!(ギクッ)頑張ってお店を持つつもりでしょ!(ホッ)
憧れの九十郎さんに吉良邸の絵図面を土下座でねだられて困惑と同時に流石に正体を察した。
九十郎さんに好きって言われちゃったから、嬉しさ半分悲しさ半分。

報われないけど報われた人。

・なみ(田治見春代)
矢頭右衛門七の母上。
家財全て売って息子が義挙に参加できるよう路銀を工面して支度。父上の遺品の小具足・鎖帷子を身につけて、二人分の働きをするのですよと言い含める武家の女。
母は足手まといにならぬ!と息子の気掛かりにならないよう仏壇の前で自害を遂げた。

・大竹十兵衛
勝田新左衛門に娘の八重を嫁がせた。
八百屋に身をやつしてる娘婿を見て忠義心の尊さに感涙。
佐賀の鍋島家に仕官が決まったとか言い出した二股侍の娘婿には激怒。新左衛門を息子に会わせるのも拒否。

・浮橋太夫(撲殺された組対の落合刑事)
大石を闇討ちに来た暗殺者たちの前に立ちはだかる、度胸と矜持が半端ない女性。

・お信
安兵衛の昔馴染みの恋人。堀部家の婿養子になって仕官する安兵衛の為に身をひいた。
まぁまぁな病の模様。
もう安兵衛は過去の人。親切に世話してくれる一学が好き。そりゃそうだろうな。

・清水一学(爆処理隊長、深夜の飯テロゴローちゃん、UDIの神倉所長)
安兵衛の昔馴染みでライバルの浪人。
お信の看病してる。
元浪人だけど吉良屋敷に入った平八郎にリクルートされた。
給金は全てお信のために使う。
吉良邸の敷地内を彷徨いてた「米屋」を折檻して放り出した。
お信殿はずっと安兵衛が好きなんだろうな…と距離をとって世話し続けてたのに、実は好かれてたと知って驚愕。
平八郎から今後のリクルートを確約され、お信との結婚も勧められて感激。
バリ強いオーラに浪士は散り散りに逃げたりするけど、安兵衛との一騎打ちに敗れお信の名前を呼んで事切れた。

・垣見五郎兵衛(石田三成)
宮様ゆかりの日野家の御用人…の名前を大石が騙ったので、吉原宿で本物と鉢合わせてトラブルに。よりによって何故その辺歩いてそうでエンカウント率高そうな実在の人物の名前使ってしまったのか…。
血の気の多い家来を沢山従えてる本物は「許し難き痴れ者…」とブチ切れてたけど、自称・垣見の大石とサシで談判して迫ったけど、浅野家の違い鷹の羽から大石の正体と目的を察し、鼻を啜りながら「垣見五郎兵衛」と日野家の御用手形を譲った。
武士の情けの感動的なシーンだけど、本物垣見氏は手形も渡しちゃってこのあと宮様のお勤めどうされたんだろ。
史実でも実在してたけど、流石に鉢合わせてはいない。

・内田三郎衛門
甥兄弟の次男、高田郡兵衛を養子に欲しい。跡継ぎ無しで禄を召し上げられるのも避けられるし、浪人してる甥には三百五十石の旗本の家をそっくり相続させられるしのWin-Winの良い話なのに…ワシの事嫌いなの??へこむ。
弥五兵衛から聞かされて、仇討ちなどもっての外!!!チクられたくなければ養子になれ!!とトラブルがさらに大きくなっちゃった。

・高田弥五兵衛
郡兵衛の兄。伯父上が弟の郡兵衛を養子にしたがってて、ぼかしたままでは断りかねて、弟の義挙の計画を喋っちゃう。
まさか伯父が仇討ち反対派だったとは…いらん事言っちゃった…。

・お杉

赤埴源蔵の兄の家で働く下女で源蔵とはツーカー。

ほっぺが赤いのはお約束。

討ち入りメンバーに源蔵様を発見泣きながら家に報告に走った。

・おまき
赤埴源蔵の義姉。
源蔵を嫌って仮病使って無視した。

・塩山伊左衛門
赤埴源蔵の兄上。
羽織相手に泣いて暇乞いした話をお杉から聞いて弟の真意を察した。
史実では姉妹しか居ないそうな。わたし「徳利の別れ」大好きなのに。

・お島
ヒモの庄左衛門を養ってた三味線の師匠。
知らんうちにいなくなる男ばっか!はっきり別れを告げる庄左衛門はひどい!
私と一緒に死んでおくれ!!と庄左衛門をまさかの刺殺。メンヘラかよ…(´・ω・`)
死に際の庄左衛門に刺されて念願叶って心中みたいになった。まぁまぁ幸せそう。

・お袖
安兵衛の妻。入婿の夫の動向に敏感。でも不要なことは一切言わない賢い女性。
父と夫が討ち入りする件について父の前では武家の妻女として気丈に全肯定。ただやっぱり取り残される寂しさ辛さは堪えきれない。
七年誠実だった夫には感謝しかない。

・宝井其角
十二月十三日に煤払いの青竹売りしてた大高源五と出くわす。
落魄してても恥じるは無いと土屋の殿様に貰った紋付の羽織を大高にかけてあげた。
連歌を持ちかけたら意味深な付句が帰ってきた。
討入当日土屋邸で大高源吾に再会し、門出祝いの一句を披露。

・土屋主税(輝宗無惨)
其角が羽織あげた赤穂の浪人からの付歌が気になる、吉良邸の隣人のお殿様。
明日は十四日…ピーン!
十四日は面白い事あるかも、と其角を家に誘った。
案の定大高源吾と勝田新左衛門が、隣家への討入の挨拶と加勢しない旨お願いに来たので快諾。塀乗り越えて逃げてくる吉良家人がいたら押し返すことも宣言。
更に塀越しに吉良邸をライトアップしてアシスト。

・村上喜剣(飯富虎昌、鑑識→刑事部長の藤倉さん)
薩摩浪人。口さがない江戸町民に説教。
赤穂藩こそ忠義の侍!仇討ちするため耐え忍んでるのだ!!と独自解釈して主張。
赤穂の皆さんからしたらいらん事言わんといてや〜って感じだと思う。
料理屋の店主に「店中でござる〜」となんか洒落みたいな静止を受けた。
大石内蔵助のガチ勢のファン。浮大尽と笑う京雀にキレ、大石の草履の泥が付いた服は家宝にするそうな。
内蔵助の刀が錆びてるのすら超ポジティブ好意的な猛フォローしてたけど、脇差錆びてるのは流石に擁護しようがなく情けなくなった。

・御犬様
従者を付けて籠で運ばれる狆。
庶民の思惑はどうあれ可愛い。

・江戸の庶民
討ち入らないの!?なんかガッカリ。
「ご家老が昼行灯なら家来はひなた水」
「大石じゃなくて軽石」
「赤穂じゃなくて阿呆侍」
悪口のセンスに定評ある。


良いところ

よくあるって言ったらダメだけど、無難なちゃんとした忠臣蔵。

単なる映画より尺が長いから歌舞伎で有名な山科閑居の段とかエピソード拾ってちゃんとやってる点。
細川家お預け仲間に挨拶をして最後の場所に座ったところまでの切腹直前で終わった点。
あとは作業みたいに4か所で残りの45人呼び出されて腹切るところ見させられても…って感じだし、正直大石らの「首取りました、泉岳寺まで凱旋行進だ!」が最後の山場なのであとダラダラしても余韻が冷めちゃう。
直前離脱組について基本的にはかなり寛大な描き方してる点。

ダメなところ。
当時の最先端かも?しれないけどOPの中途半端なCGが一周回って笑えてしまう点。どシリアスな顔した上様の横からかけやが並んで流れてきてもうダメだった。あとはBGMが妙にうるさい。
脚本使い回しだからしゃあないけど、台詞回しまで前見たぞ…これも知ってるぞ…となるのがしばしばな点。

何人かエッここ省く!?って人物やエピソードがあったので、やっぱり9話でも足らんかったか。

脱名者にそこそこの尺取ったから?


やっぱりエピソード多すぎて映画の2時間程度に収まる題材じゃねーわなと。連続ドラマで取り上げて正解ですよね。この9話でもちょっと足りてないなー?ってくらいなので…かといって大河の「元禄繚乱」も素晴らしいのですけど所々うーん???な感じもあり、100%大満足かというとそれも微妙。長すぎるのも尺余っちゃっていらん話追加しがちになるので問題なのかな。
ただ当然放映当時の年齢ゆえ細部まで克明に覚えてるわけでもないし…批評できる立場にはないんですけども。
これもご縁だし当代中村勘九郎さんとご子息で内蔵助と主税を演ってもらって、新・忠臣蔵を大河でやってくれることを大いに期待しています。
(…二人いるご子息のどちらかの成長を見込んで内々で計画はされてそうな気もするな)

個人的には未だに忠臣蔵は一般的な教養のひとつだと思ってるので、是非これはと言うものを観たいところです。