唯一持ってるSAZABYってお出かけバッグのブランドは終了しちゃって、かといってラシットは普段使いすぎるし…とカジュアルからホテルランチまで使えるくらいシーンが幅広くて良い感じのハンドバッグ探してるんですけど、私が常日頃持ち歩いてる荷物が多くて、可愛いサイズ(であわよくばお値打)のハンドバッグと無縁でつらい。

サイズが大きくなった瞬間価格もドーン、存在感もドーンでええころかげんってなかなか無いなぁ。

サコッシュひとつで出かけられるシティ派って、財布とか小銭入れとか鍵ケースとかスマホとかお茶とかハンドタオルとか文庫本とかどうやって持ち歩いているんでしょうか。

 

 

なんやかんやでWOWOW版のドラマを観られてないので、配信期間中にみとこっと。「眼の壁」は結構面白かったです。

原作本は入手済ですので、いま読んでる(作家先生が政治色隠さなくなって私がドン引きしてるシリーズ)本を辛い気持ちで読破し次第、呉座先生の本を一冊読んだ後この原作を読んでみようかなと言う所です。

ドン引きしながらの読書って無茶苦茶時間かかりますね…。

 

原作の池井戸さん太鼓判のオリジナルストーリー!的な事聞きました。

個人的にはこのフレーズってかなり地雷なんですけど、原作未読の現時点で映画観た感じでは一定水準以上の面白さはキープされてて良かったです。

「シャイロックの子供たち」(2023)

 

・西木雅博(東京謝罪センター所長)

営業課課長代理。

独自調査してすべてのカラクリに気付いた人。

責任の取り方も一貫していて、むちゃくちゃまとも。

 

・北川愛理(ローマに行った真実)

銀行で働きながら家族の生活を支える苦労人。兄弟の学費も出している。

ロッカーのカギは締めない派。

 

・田端

愛理の後輩でお客様二課にいる若いの。

今外資系銀行の選考が進んでてできたらそっち行きたい。

市場に払い戻す一千万、持っていったら百万消えて頭が真っ白。

 

・九条(なんか容疑者にもなった秋田出身の室井さん)

長坂支店の支店長。

実は競馬好きで妻にも逃げられてる。

 

・古川(代打キャスティングの衣笠副総監、死神・源行家)

長坂支店の副支店長。

ノルマが~成績が~と口角泡を飛ばして怒鳴り散らすハイパーパワハラマン。

 

・滝野真(ルーキーズの主人公、ヒューズ中佐)

赤坂支店でも実績上げて、長坂支店に転勤してきた営業マン。

妻子持ちで、この度妻が第二子妊娠中。

息子にヒーローだと言われてとてもつらい。

 

・鹿島(マリコの元旦那)

滝野君はすごいけど、お前だよお前!!と遠藤君をなじるなじるお客様一課課長。

ぶっこわれた遠藤君目の当たりにして多少は思う所があると良いなぁ。

 

・遠藤(夜叉丸)

上手く営業成績が挙げられず針の筵でとてもつらい。

50億の融資を取り付けたけど…。

 

・半田(カンナちゃんの友達・小泉響子)

態度の悪さを愛理にしょっちゅう叱られ根に持ってるお客様二課のふてぶてしい行員。

 

・石本浩一(京都迷宮案内、東京建電の宮野社長)

逃げる気満々で10億借りた厄介なじじい。

 

・沢崎(鑓鞍先生、箕部幹事長)

西木さんの飲み友達のじいちゃん。

所有する不動産はガチ事故物件、耐震偽造…とどれもろくでもないのばっかり。

図面が読める。

 

・黒田(秀吉、ハンチョウ安積、「フクベエ」、とにかく走る内藤正醇、陶芸家の野田さん、ダイエット菌がどうのこうの加賀野さん

東京第一銀行検査部。

かつて競馬にのめりこみ、ATMの金を抜いて賭け、大勝して事なきを得たことがある。

 

・黒田夫人

夫とヴェニスの商人を見に行って、金借りる方が問題じゃね?借りた金返さないのはシャイロックが大損で気の毒だしちょっとどうかと思うと至極まともなコメント。

私もそう思う。

 

・設計士のおっさん

沢崎のおっさんが所有する良い感じの雑居ビルも彼の設計だったけど、鉄筋抜きまくってた。

良心の呵責に耐えかねて自首した。

 

一定水準以上の面白さはキープされているんですけど、「追い詰められて騙された社員」を「自分の利益のために誘導した社内のお偉いさん」って構図…既視感ある……あ、「七つの会議」じゃん!ってのがちょっと気になったところ。

両方ともアカーン!!!って役で橋爪功さんが出てるしなぁ。

原作読んだらこの感想もまたちょっと変わるかな。

ドラマ版が多分原作寄りな話だと思うんですけど、その話だとイノッチ=西木さんが失踪してどうのこうの??みたいな話だった気がする(予告編観た感じ)。

 

アキラとあきら」の方が劇中でスキームの説明シーンがあったおかげで何してるか分かりやすかったかなと。あれに比べると、内部に協力者がいたとしても荒すぎて逆にこう謎に感じる流れすらあった感じ。

私自身法学部出てるしなんなら暫く資格浪人してたんで、抵当権付の土地売るのに司法書士と銀行が同席して何してるかとかすぐ分かったんですけど、英文科卒の友達はアレ何してたの?と…。

抵当権とは何ぞや、抵当権付きの土地は買えるけどどういうデメリットがあるのか、映画に全く関係ないその辺りを解説せなかんかったので、ストーリーに直接影響してこない細部は万人にフーンと理解しやすいところじゃなかったかも。

 

そんな偉そうなこと言う私は英語の小粋なジョークとか、スラング・知識を前提にしたセリフだとか、欧米のショップの格式とか教育制度とかさっぱり分かってないので、その辺は友達の専門分野でウィンウィンです。