ステイサムはいまいち外国人が識別できていない私の母も「(サメと闘ってた)(もう一人のハゲと共闘してた)整ったハゲ」(大変な失礼)と見抜くので、その存在感、大したものだと思います。

飛び込み選手時代を知らなかったのですが、髪の毛あっても無くてもカッコいいなこの人。

 

「キャッシュトラック」(2021)

・パトリック(元MI6のとてもカッコいいハゲメガロドン殺し)

前職はイギリスのオレンジデルタ警備(倒産)。この度フォーティコ警備に面接を受けに来た。

ヒルと言う名字からあだ名はH。

現金輸送車が襲撃された時無傷で犯人6人を殺害するキマりっぷりを見せつけ、一部で畏れられつつフォーティコのヒーローに。経営陣もニッコリ。

正体はギャングのボス、ハーグリーヴズ。

 

・ブレッド(自殺しちゃったヘイゲン刑事)

「弾丸」なんてあだ名がついてるぽっちゃり系警備員。警備員のリーダーでみんなの信任も厚い。

実は軍人強盗団と連絡取り合ってるスパイで、襲撃するべき車体を連絡していた。

 

・ボーイ(ブラックダリア事件を追う刑事)

Hが気に入らない古株警備員。いざ自分が襲撃されたら震えが止まらず、着々と強盗団を始末していくパトリックに更にドン引き&不信感。

車庫に襲撃があった時は勇気を奮ってマネージャーを守りながら奮闘するも、味方だと思ったブレットに殺害された。

 

・デイナ

フォーティコ警備のさっぱりした性格の女性警備員。

将来の為の不正蓄財は仕事で落ちてたお金を拾ったからで別に襲撃者に協力して云々とかいう訳ではない。

勇敢に軍人強盗団に渡り合うも、背後から現れた仲間の筈のブレットに殺害された。

 

・シャーリー

フォーティコ警備の義眼の警備員。

軍人強盗団襲撃時、輸送車を盾にデイナと共闘するも、混乱の仲現れたブレットに頼まれ渡したハンドガンで射殺された。

 

・ジョン

フォーティコ警備の警備員。

ジョンの仕事ぶり故に?人数の関係で?現場から内勤へ移動。本人は不満タラタラ。

 

・テリー

フォーティコ警備マネージャー。

6人殺害して普通ならショック受けてるだろうHにも親身になってくれる常識人。

ずっと伏せてたし、ボーイにも守られていたから、多分車庫襲撃では生存したんじゃないかな。

 

・オーナー

フォーティコ警備のオーナーさん。

6人も返り討ちにした鬼神のようなHを称賛。

構わず撃退する彼が現場にいるだけで箔付になって、うちの会社はお客様から評価される!と大喜び。

 

・マイク

マフィアのボスとしてのハーグリーヴズの側近。

散々疑わしきを罰しまくって、それでもアテが外れてイギリスに帰ったはずのボスが現金輸送車から現れて吃驚して撤退。

現金輸送車襲撃は軍人強盗団だけでなくギャングの小銭稼ぎでもあったみたい。アメリカってやばい。

 

・キング(カジノオーナーベネディクト、シカゴユニオン駅で大活躍するストーン)

ハーグリーヴズと陰でツーカーのFBI捜査官。

ダグラスを殺害した容疑者リストの提供、Hの6人射殺案件の捜査の操縦、ハーグリーヴズのジャン殺害の件では後始末、とあれこれ御目こぼししつつひそかに協力。

あれ、アンディ・ガルシア!?

 

・ジャクソン

軍人強盗団のボスで軍曹。計画立案を担当。

妻子持ちで本人は可もなく不可もなく暮らせていただろうに、部下たちの不満に応えて立ち上がり、車庫襲撃で負傷、逃走中にジャンにナイフで殺害された。

 

・ジャン(リトル・ノーバディ)

軍人強盗団メンバー。コードネームはワン。

ボスに、山分けした大金は目立つから使うなって言われてるのに、高級な調度品やバイクを買い漁る。

殺しNGだった筈なのに勝手に動いて、警備員二名射殺、居合わせたダグラスを射殺、ついでに駆けつけたハーグリーヴズにも発砲して生きてるのが不思議なレベルの大怪我を負わせる諸悪の根源。こういう勝手な行動する奴仲間に入れちゃだめだよー。

ボスもブレットも殺して現金一人占めだ~と自宅に帰ったら、待ち構えていたハーグリーヴズに、ダグラスにしたことの報いを命を持って受けさせられた。

 

・ブラッド

軍人強盗団メンバー

 

・カルロス

軍人強盗団メンバー。

アフガニスタン人の家で警備員?駐車係をする現状に不満タラタラのところ、かつての戦友と狂言強盗事件を起こしたのが軍人強盗団の最初の事件。

 

・サム

軍人強盗団メンバー。

 

・トム

軍人強盗団メンバー。

彼含めて、軍人強盗団はジャン以外皆車庫襲撃で死亡。

 

・ダグラス

ハーグリーヴズの最愛の一人息子で温暖化を考える真面目な大学生。

帰省の時くらいしか息子と過ごせない、とパパは片時も離さない勢い。

ブリトーを買って来ると車から降りた父(ギャングの方の現金輸送車襲撃事件にプライベート犠牲にしてしぶしぶ関与中)を待つうち、軍人強盗団の現金輸送車襲撃に巻き込まれ、警備員殺してテンション上がってるジャンに無抵抗で4発撃たれて殺害されてしまった。

 

フランス映画のリメイクなんですね。元の映画は知らないけれど、ガイ・リッチー監督作品らしく勢いと適度なバイオレンスとで飽きさせずに見入っちゃう作りだったと思います。

 

内通者はやっぱりお前かー!!と言う所。

あんなに和気あいあいしていた警備員ファミリーだまし討ちして逃げたあと仲間割れであっさり殺されてスカっとしました。

 

殺された愛息と同じ場所を、息子以上に苦しめて殺すのは流石マフィア。軍人強盗団のなかでも一番腹立つ奴に相応しい報いを受けさせて視聴後もスッキリ爽やかでした。

ボスはこれで元の裏社会へ帰って行くんだろうな。

伝説の警備員が現れてフォーティコ警備の経営も良い感じになったと思ったら、突然営業所の車庫で警備員皆殺しになってて、伝説の警備員は死体すらなく、下手したら「年金」欲しさの軍人強盗団の経緯や背後関係とか明らかになることも無くHの仕業にならせんかな??と思ったけど、そこはある意味では協力してくれるFBIのおっちゃんが後始末してくれるようなのでまぁいいのかな。

 

原題は直訳で「男の怒り」。「現金輸送車」って邦題よりも、本質をとらえてはいる。どっちがより関心惹かれるタイトルかって言ったら「現金輸送車」に軍配かなぁ??

だからまぁ厳密には現金輸送車メインの話ではないよね。そこは仕方ない。そもそも邦題なんだもの。

 

最後まで見てやっと時系列や経緯、画面外で起こってた事が明らかになるので、「バンテージ・ポイント」とまではいかなくても二回観たくなる映画でした。