トップガンって、「ガン」て言うからにはなんかこう、一番戦績の良い銃撃のなにがしかなのかな?と思っていたら冒頭ちゃんと解説がありました。海軍の戦闘機パイロット養成学校の通称なんだぁ~とそこからです。

前作は私が産まれる前なこともあり観たことなくて、タイトルは知ってるけど…あぁでも太平洋航空博物館にこれがトップガンの…!みたいなロゴはあったな。お土産物にもそんな感じのがあった気がする。F14の実機展示もありました。それくらいしかトップガンに触れてなくて事前知識なし。写真だけ見た感じだと若い頃のトムクルーズ可愛カッコいい~みたいな。この映画観る前に予習すればよかったんですけど、アマプラも入ってないし、よし今日いこ!みたいなテンションで無計画に決めたせいで、サッと観ておくチャンスも無かったので。

航空博物館、戦闘機があれもこれも実機展示されててすごく新鮮と言うか、意義深いので私はまた機会があったらあの真珠湾の一帯はまた行きたいと思います。当時日本公開直前だった?「ミッドウェイ」のポスターなんかもあって、解説してくれた日本人?日系人?のおじさん的には「正確性はイマイチ」だったとのこと。


画像は本当トップガンにはなんも関係ない航空博物館の展示品一例。

 

「トップガン マーヴェリック」(2022)

だからWikipediaさぁ………。

パイロット達は皆コールサインで呼び合ってるので、実名がピンと来ない。コールサインてどうやって決めるんだろう。カッコいいから俺はコヨーテとか自己申告なのかしら。

 

・マーヴェリック(イーサン・ハント、シュタウフェンベルク)

その笑顔やめて!ってよく言われる、撃墜スコア3の伝説の戦闘機乗り。

軍パートが多いせいであんまり呼ばれないけど名前はピート・ミッチェル。

問題起こす度にアイスマンの尻拭いのお陰で首の皮一枚繋がって左遷され続けてきたので、本来の実績・年齢からしたらありえない階級は大佐。

亡くした相棒グースにも申し訳なく、グースの妻から息子の軍隊行き阻止を懇願され、一人泥をかぶってルースターの願書を抜いた。

激ムズ任務も全員帰還が目標。

流石に敵の最新鋭の戦闘機のぐにゃぐにゃ動ける凄さにはなんじゃありゃ!やべぇな!とちょっとビビる。

愛車はカワサキのニンジャ。

どうでも良いけど映画のパンフのトム紹介ページの主な出演作の中に案の定「ザ・マミー」が載ってなくて笑っちゃった私。

P-51は私物につき自分で操縦なさってるそう。ヒェー。

 

・ルースター

ピートが36年前に亡くした相棒の遺児で階級は大尉。子供の頃はパパの友達って事で懐いてたみたいだけど、軍学校の願書提出を阻止され、キャリアが4年遅れになった事を恨んでる。

父親譲りでピアノがお上手。

実力はあるけど慎重派。

流石にF-14は計器類が古すぎて訳が分からない。仕方ないね。

 

・ペニー(ナッシュ夫人、浮気夫を捨てることにしたジャニーン)

ピートの多分元カノの訳アリシングルマザー。

ノースアイランドで軍人相手のバーを経営。カウンターにスマホ置いたり、女性を侮辱すると鐘が鳴って、居合わせた全員の飲み代を持たされるシステム。

昔は突然ピートの戦闘機の後ろにヒョイと乗せられそのまま出発とかいろんな意味でブッ飛んだ恋愛を楽しんでいたけど、安定を求めて?結婚して、そして娘儲けて破局した模様。

初デートでピートを家に連れ込んだことが娘にバレそうになった時は教育に悪い!と窓から逃がしてたけどティーンエイジャーのソレそのものって感じだ。降り立った先、娘さんに丸見えでしたよ。

 

・コールマン

ダークスター計画の指揮官かなって登場だったのに、話がトップガンに移った後もずっとマーヴェリックに付いてくる…どういうポジションなんだろうかと思ったら、階級はまさかの准将。エッ!?

 

・ハングマン

戦時中でもなくリアル空中戦が無くなった現代では珍しい撃墜スコア1(ただし相手は旧型)を持ってる有能で自信家な大尉。いじめっこウェイタイプ。

合同訓練の時に仲間を捨て石にするアレっぷりはあれど、特別任務への任命はされなかった時にも嫉妬して邪魔するとかそういう事はしないので、彼もまた立場をわきまえた立派な軍人ではあるし、いつでも出撃できるよう待機して最終的にはマーヴェリックとルースターを救う大活躍を見せる。

 

・フェニックス

選抜メンバーの中の女性二人のうちの一人。で特別任務にも任命された。

マーヴェリックのむちゃくちゃなスキルにもくらいつく肝っ玉と技術の持ち主。

 

・ボブ

フェニックスと組んで複座を担当した、ひ弱そうな眼鏡の大尉。

おどおどしておとなしめだからよくハングマンと仲間のウェイに揶揄われてるけど、やる時はちゃんとやる胆力は持ってる。

眼鏡でも戦闘機乗りになれるんですか?パイロットってむっちゃ目が良くないとダメかと思ってた。

 

・ペイバック

ファンボーイと組む。

 

・ファンボーイ

ペイバックと組む。

 

・コヨーテ

訓練中Gに耐えられず失神、あわや事故死するところだった。

 

・アイスマン

マーヴェリックの戦友で、順調に出世して今は海軍大将。

ちょくちょく勝手をやって立場を危なくするマーヴェリックを幾度となく救って来たけど末期癌でもう守ってあげられない。

冒頭でマッハ10突破して下手したら不名誉除隊になるマーヴェリックをトップガンの教官送りにして救ったのも彼。

海軍にはマーヴェリックが必要だと確信。過去を忘れるようマーヴェリックにアドバイスして、あの世に旅立った。

 

・サイクロン

中将。

何人か死ぬだろうけど世界の為には仕方ない犠牲だって思ってそう。

訓練計画を無視して勝手をするマーヴェリックの事を苦々しく思っていたけど、実力を見せた事で見直して、最終的には自分の立場を賭けてマーヴェリックを編隊長に任命。

後はもう見守るだけ。

 

・ウォーロック

少将。

マーヴェリック個人的には親しいけど、立場故厳しく当たる、けどもやっぱり戦闘機乗りとしてのマーヴェリックへの応援はやめない。
 

・ハンマー

少将。

極超音速機の計画はさっさと中止させて予算はドローン戦闘機に回したいところ。

予告よりだいぶ早くのマッハ10到達不能を見越してたら目の前でマッハ10突破されてイラッ。

 

・アメリア

ペニーの娘。ママに近づく男が良い奴かはやっぱり気になる。

ママが思うよりずっと大人。

パパは奥さんとハワイにいるらしい。

 

・グース(グリーン先生)

マーヴェリックと組んで訓練中?に死亡した相棒。複座でレーダー担当していた。

家族ぐるみで付き合いがあったそう。

 

・キャロル(父と彼氏がバチバチのドナ)

故人のグースと同じく回想のみの出演。

息子が海軍目指した時、妨害するようピートに依頼。

 

 

 

とりあえず限界を試したかった&チームを解散させたくなかったと指示を無視してマッハ10出した事で養成学校の教官として呼び戻されたマーヴェリック。

ひよこに教える仕事じゃなくて、ウラン濃縮をたくらむ某ならず者国家のプラントを迎撃ミサイルその他掻い潜って攻撃して生還するなんてムリゲーな特別任務の為に、トップガン卒業生の現役パイロットの中で特に優秀なの集めて仕込む事になったけど、まぁ個性が強いわ、マーヴェリックと個人的に因縁があるわで一筋縄ではいかない感じ。

 

実力テスト!俺を撃ち落としてみな!と始まったシーン。む、この前奏は………マイアミだぁ…!!!ジェリー・ブラッカイマー繋がりかな?ベガスもニューヨークもこのシーンには合わないのでどうせ使うならマイアミで大正解だと思った。

 

時間も足りないし期待通りのレベルに達してない責任とらされてマーヴェリックはサイクロンに首にされ研修生どうしも揉めまくって埒が明かなくなったけど、無理だ無理だと言われる高速でのジグザグ侵入、岩肌ぎりぎりの背面飛行、ターゲットロックして爆撃、ものすごい加速で帰還、とやってのけた事でサイクロンもちょっと考え直したし、何より研修生全員が設定時間より早いとかあのおっさんマジでスッゲー!!と明らかに見直したのが良い。分かる。

 

先発のマーヴェリック・フェニックス組は無事に濃縮プラントの蓋を爆撃。

後発のルースター・ペイバック組は照準合わせそこなったけどなんとかプラントは爆撃。

脱出する時に攻撃を受けてルースター救う為にマーヴェリックの機が被弾して墜落するも、とどめ刺されそうなところを助けに無断で戻ってくるルースター。

生きて帰すために庇ったのになにしてくれんだコラと喧嘩になるけど、ルースターはルースターで言われた通り、思ったまま行動した訳だし、ここにおってもラチがあかんと敵基地のF-14を強奪して強引に離陸。

 

前作観てなくても、グースと組んで乗ってたのと同型のF-14の複座に親友で相棒の生き写しの遺児が同じように乗って、二人で協力して敵機と闘うのがものすごくグッとくる。

旧機種でもう弾も使い果たして、ここで息子を死なせてしまう事をグースに謝罪して覚悟決めた時に、ハングマンが間に合って敵機を撃墜。スコア2になったね!しかも今度は最新機種相手!

ハングマンもハングマンでただの嫌な奴じゃないって言うか、後詰に残ったのが、他の研修生徒は頭一つ抜けて操縦の上手い彼じゃなかったらマーヴェリック達は助からなかったんじゃないかってのもあって、最高にカッコイイ登場だった。

 

マーヴェリックとルースターも心から信頼できる友人になって、マーヴェリックもペニーと収まるとこに収まって、めでたしめでたし、いやぁ良いエンディング。

 

 

マッハ10から脱出して、ヨレヨレのていでダイナーに立ち寄ったら、子供じゃなくても「宇宙人かな…??」て思う。ここは地球ですよ、それにしてもあの後何かしら呼んで帰ったんだろうけど、マッハ10でギューン!!とやってどのあたりに落ちたのか気になるところ。

 

ぶっちゃけまぁペニー絡みのエピソードはあっても無くても良いかなってちょこっと思ったけど、それだと軍隊の話だけになって殺伐とし過ぎ?

 

バーで候補生がわちゃわちゃしてる所、マーヴェリックはすんごい後の世代の後輩たちをただカウンターから眺めているだけで、尺も長くてうーん?と最初は思ったけど、あの時間で、何人もいる候補生の属性・コールサイン紹介(いじめっこっぽいとか世話焼き姐さんぽいとか)なんか色々兼ねてるなぁと思えば無駄がないシーンなのかも。あれが無ければ誰が誰だか分からないまま後半突入する所だった。

仲が微妙でも砂浜でアメフトすれば団結力アップはもうほんとアメリカだなって。

 

どことは言わないけどウラン濃縮勝手に始めるならず者国家はあそことかあそこかな?って感じがするけど言わぬが花。某国の戦闘機乗りも出てくるけど人種も分からなかったから、どこの国とは言ってませんよ!が通用するいい感じのぼかし具合。

F-14で飛び立った後、その某国がコクピット確認しに来た時に、笑顔で取りあえず手を振って、何かよく分かんないハンドサインにも適当に答えておくのがじわじわと面白い。まぁバレましたけど。

 

トムの拘りで(流石に)空中の戦闘シーンの撮影はCGだけど(下手したら死人が一人二人じゃ済まないしねぇ)、空母の甲板からの出発は実写とか、本物のパイロットが操縦する戦闘機からの風景とか、公的機関の協力っぷりがものすごい。

最近は日本も自衛隊が協力した映画とかあるけども、アメリカはやっぱりその辺段違いと言うか…前の映画でも志願者が激増したらしいから、皆が興味を持つカッコいい軍のイメージの為にあちらのお偉いさんも必死なのかも。

 

トム・クルーズなら戸田奈津子だなぁとハナから字幕敬遠して吹替で行きました。

まぁ最近はファンや英語が分かる人が困惑したり怒ったりする事がSNSの発達で顕在化してきたからか字幕監修が付いてるし今回に至っては扱うテーマに専門性がありすぎて何と空自の元空将(!)が監修に入って下さっているから、よっぽどの事が無い限り大丈夫な感じはするんですけども…吹替選択は自衛です自衛。ザ・マミーで決定的に懲りたので(笑)

アイドルとかタレントの話題作りの声優起用が無かったので安心して観られました。字幕版は今回は大丈夫だったのかしらん。

…………「棺桶ポイント」かぁ。まぁ最初からずっとあの字幕で観てたら感覚も変わるかもしれないけど、吹替で音にして「かんおけぽいんと」とか聞こえてくると噴飯ものかも。概念の問題?

 

4DXとかドルビーとかIMAXで観たかったよぉ!!4DXでの評判がむちゃくちゃいいのが気になるよぉ!

…地方民の辛いところと言うか、名古屋に出ないとそんな凄い設備備えた映画館って無いんですよねぇ。