正月に買って放置してたウォークマンにやっと曲を登録しようかなとめちゃくちゃ重い腰をようやく上げた昨今です。

エッ、ソニックステージもう使い回しできないの!?Xアプリ!?知らないうちにそんなものが!?更に今はもうミュージックセンターとか言う別アプリに…!?

長持ちしすぎるのも問題ですね…ソニックステージの方は2008年に買ったNW-S718(たまに強制終了されるけどまだ普通に充電できる)からNW-S775(強制終了されるし、コネクタ刺しても認識されるのは稀だし、充電するのがすごく大変)までは使えたから、レンタルしたCDのデータなんかもそのままで便利だったのに…。

しかも謎値引きに釣られてNW-A106なんて買っちゃったからか、コネクタ差し込み口の形まで変わっちゃって、大昔買ったウォークマン用の防水スピーカーも使えやしない。残念。

本体が容量の小さな下位モデルより安かったってなんか分かる気がする。そこまでのを買う人が少ないんだろうな…いまスマホ一台であれもこれもそれも済んじゃうし。

 

 

「ビューティフル・マインド」(2001)

・ジョン・ナッシュ(マキシマス、化け物には化け物ぶつけるんだよ!二重人格のジキル博士)
大天才。天才すぎて変わり者で、それでも親身になってくれる友人はちゃんと居るし、妻子も得た。
変わり者でも大学時代は5人の友達に恵まれて濃い青春送ってそれなりに楽しくやってたよう。
元々その病気が潜在的にあったのか、仕事でこん詰めすぎ?て統合失調症を発症。
紆余曲折ありつつも治療の甲斐あって寛解、社会復帰。
本人も意図しない所でナッシュ教授の数学が独禁法他経済分野に多大な貢献をしていたらしく、ノーベル経済学賞を受賞。

・アリシア(夫を諦めることにしたジャニーン、マーヴェリックと元鞘ペニー)
ナッシュの教え子で、賢く気の強い美女。のちの妻。
授業中にうるさい工事のおじさんたちを、暫く他所に行ってもらうよう交渉する行動力。
ナッシュ教授の正装に足りないハンカチをプラス!
夫がおかしい…?と感じた時にはかなり手遅れだったけど我慢強く向き合って、夫を支え続けた。
マヨネーズが好きらしい。

・チャールズ(オプス・デイのシラス、実体化もしたジャーヴィス君、頑丈すぎるジョック)
大学で出会った陽キャなルームメイト。登場シーンが二日酔いのベロベロの半裸とか凄い。プリンストンて面白いのがいるんだなぁ。
大学で馴染めない時、落ち込んだ時、結婚を考えた時、人生の岐路ではいつもアドバイスというか精神的な支えになってくれる。

・ニールソン
ネクタイの趣味がすごい独特な、擬似コードの専門。暗号解読だね。

・ベンダー
ニールソンと最初から仲良しな原子物理学専門の眼鏡君。
ナッシュのウィーラー研究所就職時、チームとして同行できることに。
機密機密のナッシュ教授の仕事に近付こうとするアリシアを静止したら強烈なビンタを食らった。

・ソル
ナッシュの悪友グループの中では割合良い人そう。専門は触れられてないからちょっと分かんない。
ナッシュのウィーラー研究所就職時、チームとして同行できることに。
ナッシュがおかしくなったことにも機密機密だからと気づけなかった。昔から変な奴だったし…と言い訳してたけど、うん、そこはまぁしゃあない。

・ハンセン
プライドの高い天才。
カーネギー奨学金をナッシュと共に受賞する事になったらしく、2人も受けるのは前代未聞のことだそう。
ウィーラー研究所に採用される選ばれしトップオブエリートの座を奪われた事はそりゃ本人からしたら忸怩たるものがあっただろうけど、それでも素直にナッシュの素晴らしさを認めて祝福する良い奴。
結局プリンストン大に残って研究を続けて、ヘリンジャー教授の部屋を引き継ぐほどの学内の権威になったよう。
ナッシュ教授の社会復帰を全面的にアシスト。面倒だって拒む事も出来たのに、良いひと。大学に復帰できたのは精神の健全化にかなりプラスだった。

・ヘリンジャー教授(エプスさん、老いない義父に育てられたエイブ)
数学者って凄いんだぞ!日本の暗号解読したのも数学者、原爆開発したのも数学者、戦争に勝ったのも数学者のおかげ!君らも頑張れ!と若者を歓迎するプリンストン大のお偉いさん。
頭が良くてもまず結果を出さないと、と至極当然な事を述べてナッシュを諭す。
最終的にはナッシュの論文をベタ褒め。

・ウィリアム(奥様手作りベストの指揮官クランツ、家名を残したい!ウィルキンソン)
国防総省から来た影の男。
優れた数学者のナッシュ教授をリクルート。

・ローゼン先生(トラップ大佐)
マッカーサー病院の精神科医。
出会いばなにいきなりナッシュ教授に殴られて吹っ飛んだけど怒ることなく(慣れてるのかな)、治療は一定の効果あり。

・マーシー
チャールズの妹の子。
母親が事故死して、父親もろくでなし系で、伯父に引き取られた美少女。

・息子
誰も名前呼んでない気がする。
幻覚と会話する父親に乳児期に溺死されられそうになるも母親の気付きで無事生存。
両親譲りの知的さがあったようで、長じてハーバード入学を果たした。

実際のお名前はジョニー。数学の博士号まで取得するも後に統合失調症を発症してしまったそう。

・トーマス・キング
ノーベル賞候補になったナッシュ教授がヤバくないかチェックに来たノーベル財団のおじさん。
ナッシュ教授が大学内でかなり好意的に尊敬されてる様を見て安心。


ちょっとアレな変わり者ではあるんだけど、頭はめちゃ良いジョン・ナッシュ。

それでも友人に囲まれ若さ故の躓きなんかも経験しつつ、仕事も充実、教え子と結婚して人生順風満帆か……

と思われたけど。なんか軍の機密に関わりすぎて命を狙われてる…!?


で、実際の所↓
「チャールズ」
陽気なルームメイトはまさかの幻覚。嘘ぉ!?
死んだ姉の忘れ形見、義兄が話にならんから引き取ったって、あの可愛い姪っ子マーシーも引き取るに至るエピソードもかなりリアリティあったのにそれすら幻。嘘ぉ!!!
………そういや全く老けないな。

「軍の極秘のお仕事」
ローゼン先生曰く、何の軍務経験も無いのに、数学チートってだけでロシアから狙われるようなそんな仕事が来る筈ないでしょ、とのこと。そうなの?

「ウィリアム」
機密のお仕事の上司は存在からして手がかりゼロ。極秘任務に関わって軍の名簿から抹消されてるってのはなんか説得力ありそう~ってのはフィクションの見過ぎかしら。
そういや軍のお偉いさんも存在スルーしてたわ。
………アッ老けてないわ。

「腕に埋め込まれた暗証番号の基盤」
ラジウムダイオードが埋め込まれた暗証番号は…………そもそもそんなもんない。

埋め込まれた端子が~!!ってクリマイのリードも行ってたけど代表的な妄想あるあるだそうな。


「腕の暗証番号で門が開く軍の特務の為の秘密の別館」
ただの廃墟。

「これまで投函してきた解読済みの暗号」
誰にも読まれず封をされたままくたびれたままポストの中で腐りかけてる。凄い怖い。

うそやん……………。
えっ、いつから??いつから幻覚???最初からだわこれ!

辛いらしいインスリン治療を受けたり、薬をこっそり捨てたりしつつも、妻のためにつらい治療を経て寛解して大学に戻った夫が、明晰な頭脳で後進に面白く数学を手解きしてる姿を見たアリシアが嬉しさで思わず涙ぐんだ所、これはこれまで散々失望絶望怒り諦めを味わい続けてきた彼女が救われた第一歩で、アリシアと同じ気持ちになってウッと胸に詰まる。

しゃがむ時間が長かったからこそ、ここから、社会復帰して、教職に再びついて、それから15年以上髪が真っ白になるまで多くの生徒を教え続けて(しかも今度は奇人枠じゃないちゃんと慕われる教授枠!)、ノーベル賞のお声がかかり、かつて遠いところからペンを捧げられる素晴らしい教授を眺めていた時のように沢山の研究者から万年筆を捧げられ、ノーベル賞受賞して演説へ…とこの流れがもう、気持ち良くて気持ち良くて。

アリシアよく耐えた、諦めなかった!頑張った!ナッシュ教授も良く頑張った!
世界が納得するほどの素晴らしい功績を打ち立てて再び認められた夫に、全て報われた妻、凄く素敵だと思う。

若かりし頃、アリシアがナッシュ教授を飾り立てるのにあげた一枚のハンカチのエピソードが、途中と、最後のシーンで妻との愛の思い出として描かれてちゃんとハンカチという存在に触れられてて凄くいい。

天才でないしかも超文系の私には見えない世界のお話だけど、評価され続けるだけの素晴らしさは理解できた。統合失調症のフィルターを通して見た幻覚たちは正直ナッシュ教授が社会生活を送るには総合的には邪魔な存在なんだけど、それを含めて「ビューティフル・マインド」とするのは色々と深くて面白い。

 

映画ではナッシュ教授のバツイチとか、実際の夫妻は一度離婚離婚→同居人として退院後の夫を保護→再婚して死の瞬間まで添い遂げた事は書いてないけど、映画だし、物語だし、そこは良いと思う。
ナッシュ教授が勝手に機密と思い込んだ無意味な暗号解読仕事を勝手にしてる間、どこから一家が暮らすだけの給与が出てたのかすごく不思議だったけど、実際の所はアリシア自身がかなり裕福なお嬢さんだったようで、それでなんとかなってたのかな?

それにしてもナッシュ夫妻の老けメイクがほんとすごい。

撮影時35歳とかそのくらいのラッセル・クロウが、ちょっと無理ある気がしないでもない大学生から老人まで、ほぼ違和感なくてプロの仕事を観た気持ち。

ベンジャミン・バトンも老けメイクすごかった。あんなかんじ。

映画公開は2001年。その後も実際のナッシュ教授は1994年にこの映画のエンディングのノーベル経済学賞、1978年にジョン・フォン・ノイマン理論賞、2015年にはアーベル賞、と誰にも記憶されるような名誉を得た後、このアーベル賞の授賞式からの帰路で夫妻で事故死、という最期を迎えたのはとても気の毒…。