村瀬さぁん!小宮山さぁん!良かったねぇ!!

 

さて。

名前だけ聞いたことあるような無いような…で、この間の金ローありがとうという所です。

多分たまたま流れてる所に出会わなかったら、敢えて見る映画じゃなかったな。

 

「グーニーズ」(1985)

・マイキー(どこまでもフロドの旦那についていく忠実なサムワイズ)

歯列矯正中・喘息の吸入器持ちの主人公。

伝説の海賊のお宝があれば立ち退かなくて良い…!?と友達巻き込んで冒険に出発。

伝説の片目ウィリーを見つけ、興奮。溢れる財宝を見ても遺体の前の秤の分だけは「これはウィリーの分」だと手を出さない、子供らしい正義感と純粋さを感じさせる。

 

・マウス(父親に虐待されてなお父を慕うテディ)

大人をイラつかせるタイプの口が達者な悪ガキ。

スペイン語が読めるお陰で、メンバーいち財宝に貢献。地図は読めるしロザリータと会話できるし、立ち退きの承認サインを阻止できたし。

ステフを褒めてなんかこう、口説いててマセてるなぁ。

 

・チャンク(子役を引退して弁護士になったとかめちゃすごくないですか…)

太っちょ狼少年。

臆病なりに、怪しい車には弾痕があった事とかかなり大事なポイントを気にして進むのをグズるけど、グーニーズのこの子供特有のガンガン行こうぜな怖いもの知らずの性向故に、(愛はあるけど)輪を乱すグズ扱い。死体入りの冷凍庫に忘れて行くのって酷い。

これまでの嘘通報がたたって保安官に信じてもらえなかったけど、偶然スロースに気を取られて電話が切れた事で今回はただ事じゃないなと思ってもらえたみたい。

スロースに何か感じるところがあったようで、異形をものともせず友達になる。

 

・データ(インディせんせの助手ショート)

中国系の発明少年。

007のテーマ(セルフ)を流すのはご愛敬。

うっかり死んでもおかしくないトラップなんかを回避できたのは大体彼の発明のお陰。

 

・ブランドン(調べてびっくりしたけど今はサノス)

マイキーの兄でなんかいつも筋トレしてる、だけあって、車から振り落とされて小高い丘を転げ落ちても見たところ無傷。

兄だけあってちびっこ4人組の向こう見ずな冒険を制止しようとするとか常識人。

 

・アンディ

チアリーダー。

トロイの色目がマジきもーい!とブランドンにくっついてきた割に危険な目に遭うと、来るんじゃなかったトロイに胸でも見せときゃよかったとギャーギャー文句が止まらないちょっとイラっとさせられるかわいい子。

すっごい小さい頃ピアノ習ってたお陰で終盤やっと役に立つ。結構失敗したけどまぁぎりぎりセーフ。

 

・ステフ

アンディの友達のメガネっ娘。

80年代アメリカ的に、チアのアンディ>>>>>眼鏡のステフなんだろうけど、ステフの方が聞き分け良いし思い切り良いし煩くないしアンディを静かにさせるし、イラっと来なくて可愛いぞ。

眼鏡は早々にどこかに行って、無事帰宅後両親が買ってくれるみたい。

 

・フラテッリ・ママ

ラピュタのドーラみたいな立ち位置のおばちゃんだけど、優しさとか愛ある厳しさとかそういう、飛び込みたくなるおっかさん的なものは無い。

息子たちを引き連れて悪事を働くボス。

進退窮まって散々ひどい扱いをした三男に媚びてみたけど、今までの仕打ちに相応しい結末に。

 

・ジェイク(イグアナ飼ってるサンチェス)

ママの長男。冒頭で家族に助けられて刑務所から脱獄。

歌が上手い。

 

・フランシス(ハワード警部)

ママの次男。兄弟仲は悪い。

カツラ着用のハゲ眼鏡。

 

・スロース

ママの三男。明らかに障害のある異形の大男。

家族から鎖につながれてエサのような食事を出されて虐待を受けているけど心根は優しく、(震えつつも)自分とチョコバーを分け合って対等に接してくれたチャンクと仲良くなり二人で組む。

チャンクからうちにおいでと誘われて、原作ではそのまま一家の養子になったそう。

 

・アービング

ウォルシュ兄弟の父。学芸員。

人はいいけど運はないようで、借金も返せず自宅を差し押さえられ明け渡しを迫られている。

海賊伝説の貴重な資料を自宅にコレクション。

 

・ハリエット

ウォルシュ兄弟の母。腕骨折中。

 

・ロザリータ

引越ししなきゃいけないのに骨折しちゃったハリエットが雇った家政婦でスペイン語しか話せない。冒頭フラテッリ一家とおまわりのカーチェイスに巻き込まれたけど無事生還。

ウォルシュ氏のサインを阻止。お手柄。

 

・トロイ

ボンボンでアンディにコナ掛け、ブランドに嫌がらせをする分かりやすい嫌な奴。

 

・パーキンス氏

トロイの親父。

お金持ちで、この度ウォルシュ家を差し押さえる事に。

差し押さえは失敗したけど貸した金の方はマイキーの持ち帰ってた宝石で帰って来ただろうし、大損した訳ではないと思う。息子はクソだけど、まぁこの人も貸金業で正当な抵当権?行使ししようとしてるだけだしなぁ。

地下洞窟でグーニーズが暴れまわったおかげで、この人のゴルフ場の水道管は死んだ。

 

・片目のウィリー

伝説の海賊。

財宝を満載した船の中、何百年かの時を経てその骨がグーニーズに発見された。

 

・コパーポット卿

片目のウィリーの財宝を探す探検家。長らく消息不明だったけど、グーニーズの冒険で、罠に引っかかって白骨化した死体となって発見された。

 

 

 

これを私が見たのがアラサーになってからだってのが良くなかったんだと思います。

多分子供の頃に初めて触れる映画だったなら、自分もグーニーズの立場で大人に内緒のカッコいい冒険、パパの借金を何とかして引越ししなくても済む大きな動機、危険を危険とも思わない仲間と一緒のわくわくするスリル、悪いギャングを子供の力だけでやっつける万能感…と一緒に探検してるようなゾクゾクするような楽しさを感じられたのかな。

大人になってから見るともう完全に、喘息もちの弟とその悪友たちに危ない事をさせたくないお兄ちゃんの目線になっちゃって、ワラワラ子供たちが勝手な動きをして危険な目に遭い墓穴を掘る度に、あぁもう!!とイライラする事も。

 

冒頭のフラテッリ一家の脱獄シーン。ママが息子をドつきながら回収・警察署放火、カーチェイス、ラリーに乱入して悠々逃げていくところはすごく面白い。

そのあとちょっと聞き分けの無い子供のうにゃうにゃーとした感じを見せられてテンションが下がっちゃったんですけど、中盤からは子供の活躍も兄ちゃんの活躍も、あれだけ煩かったアンディの活躍も描かれててそれぞれストレス感じず見られるし、フラテッリ一家(-スロース)がきちんと罰を受けるのも気持ちは良い。冒険の目的も達成されて、家を立ち退く必要が無くなるのも勿論エンディングとしてはベスト。

なんだけれども、序盤のうーん??な感じがちょっと後引いちゃって同じような少年の冒険映画のスタンドバイミーの方が私は好きかな。マウスの子は両方に出てるけど。

スタンドバイミーは冒険してるのが子供だけなので子供vsヤバいヤンキー構造で今見ても子供たちにしか肩入れのしようがないのだけれど、こちらは子供+青年vsヤバい犯罪者で見方が色々あるのが原因かも。

 

ちょっとマイナスなトーン含んだ感想にはなってしまいましたけど、ここまで子供のための子供の映画ってもう最近は少ない気がするので、是非お子様にはバイオレンスとかサスペンスに触れてしまう前に一度は見てもらうべき映画だなと思います。アメコミ実写化とかロードオブザリング的なファンタジーって、子供も観られるけど子供向けでは決してないですしね。対象年齢がガツンと刺さる世代のための映画、ネバーエンディングストーリーなんかもそうですけど、アニメ以外であんまり思いつかない私。

当時のキャストで続編できるなら、その構想自体あっても何度もポシャってるみたいだけど、私としては是非見たい。マイルドなIT後編みたいな路線になるのかしら。

 

ところでシンディー・ローパーがテレビの中で歌っててビックリ。これ見ると最近(BONES出演とか)いかにスタイルが落ち着いたかよく分かるなと。息が長いアーティストだと改めて驚かされますね。なんというかUSA  for AFRICAの頃超目立ってましたもん。