君の色はいつも艶かしくて僕を虜にする

口に含むだけで
柔らかな膨らみを感じる事が出来る

舌先をそっと充てるよ
まるで痺れを焦らすかのように

君はそれを待っている
無数の泡で先端を焦がす


潤して欲しい
君の歴史で
甘酸っぱくて苦い
君の雫で
慈しんで欲しい
君の涙で
愛と死の他には
何もないから



君はいつも悲しくて僕の目を奪う

微かになぞる舌先に仄かな痺れを残す

吐息と狂気で耳を犯して

静寂の寂しさが聞こえないようにして



吸い上げて欲しい
君の唇で
吐息を漏らし悲鳴をあげる
その唇で
涙して欲しい
その優しさで
愛が無ければ
生きていけないから




俺は脅迫観念の世界に生きている

全てに蓋とリミッターがあり
予めそれは全て決められている

何をしても
遮ろうとする理性が働く

やりたい事も
やらなきゃいけない事も
価値観が邪魔をする


行く手を塞がれ逃げ続ける
何度も初めて終わり続ける



俺を良いように使おうとしている
お前の顔を切り刻みたい

皆はどうでも良いと思う事が
俺にはどうしても許せないんだ


あるいはこれは
言い訳と捉えられる
究極の我が侭と言われても
それが何だって言うんだ?

お前と俺が
どうして繋がると言うんだ?



だから言うのさ

俺と交わる必要はない

余計な事は言わないでくれ





俺は誰とも交わらない