「ムーへ」

そう聞かれて
君ならなんて思う?

そこは
最初の土地
終わりの地
越えるべき過去
探すべき未来


そんな話をしながら
目を輝かせてコーヒーを傾ける

僕は煙草の煙を気にしながら
永遠の夢を見る


夢や希望の憧れの類い
そこに現実や失敗のエッセンスを加えて
混ぜたらほら、
君が出来上がる

手を振りながら
自然へ還る
そうだそれは
センチメンタル


もしかしたら
まだ見ぬ全てが
Muなのかもね

例えばそれは
君の過去

喜怒哀楽全て見せるけど
まだ見ぬ君のMu



もしかしたら
無くした全てが
Muなのかもね

例えばそれは
君の愛情

抱き締めて泣いてくれた
戻らない君がMu
声になった
嘘になった
夢になった
いつも塞いでいる

影が去った
一人発った
空を割った
今日も繋いでみる

この糸は先があるでしょうか
先端には何が待つでしょうか
この糸は切れていないでしょうか
ほつれながらほどくこの糸は


無我夢中に
力ずくで
手繰り寄せて
まるで気付かなかった

引っ張る程に
か弱くなって
か細くなって
切れてしまいそうなんだ

この糸を暖めていたいんだ
切れない様に太くなる様に
この糸で繋がっていたいんだ
先端には何か待つ糸は


悲しみを全部吸い上げて
雲に変える優しい糸
激しい太陽を隠して
日陰で癒す優しい糸



くそったれな
嘘のような
夢のようさ
糸と繋がれたんだ

指先から
伸びる糸は
高い高い
雲と繋がっている

この糸は心臓のように
脈を弾く命を弾く
この糸が繋ぐ雲からは
君の糸が繋がっている


過ちを全部許して
雲と繋ぐ命の糸
何も言わずただ見守って
君と繋ぐ未来の糸




アルコール浸けに熱いコーヒー

君に贈るプレゼントはきっと
無くなってしまうものがいい

鎖をちぎって
捨ててしまえるものが良い


紅茶に少しのブランデー

普段では考えられもしない
スキャパとタリスカーとスプリングバンク

思考をドロドロにして
捨ててしまえばいい


もみじのユートピア
星屑に混じるロマンス
君の頬を赤く染めた



微かに震えるハート
潮の香りがしたんだ

しょっぱくて
甘くて
思い出しただけだ
君を


確かに揺れるネックレス
契り千切れた

切なくて嬉しくて
泣けてきたんだ