ギリシア神話+雑学 独り言~オリュンポスにて~ -2ページ目

トロイア戦争開戦!!

トロイア戦争は開戦した。


「オレが一番乗りだ!」と、やるき満々のアキレウス。だが、プロテシラオスが一足先にトロイアの地に降り立った。
開始早々、ついていないアキレウスだったが、一度戦に入れば向かうところ敵無しの強さだった。

序盤から、ギリシア軍のアキレウスが猛威を奮ってトロイア軍は劣勢。

アキレウスは不死身ということも強さの秘訣だろう。なにせ、矢が飛んできても、槍で突かれても大丈夫なのだから。反則だ。

だが、アキレウスはこの戦争に行く前、「トロイアへ向かえば死が待っている」と神に予言されていたのだ。不死身のはずなのに、なぜ?アキレウスがこの戦争に行く前女装して身を隠していたのは、このためである。

アキレウスの強さに恐れたトロイア軍は、真っ向勝負を挑んでいてもダメだと感じ長期戦を挑むことにした。
ギリシア軍も浜辺の方に陣営を立て、長期戦に備えた。

ギリシア軍は幾度となく攻めたが、トロイアの城はかなり堅く、一向に落ちる気配がなかった。そのうち、ギリシア軍は、戦争にあきており うっぷんをはらすため、近くの町村を襲い食料などを調達した


月日は、過ぎていった―

ある日、アキレウスは、近くの町村を襲い女性達を連れて帰った。
その中には、アガメムノンの好みの女性がいたが、アキレウスに取られてしまった。

それから、しばらくしてトロイアの王妃アンドロマケの兄弟、父母が人質に取られてしまった。
母親達は釈放されたが、クリュセイスは釈放されなかった。ギリシア軍の総大将アガメムノンのご指名の女性だったからである。

クリュセイスの父親が釈放してくれるようアガメムノンにお願いした。だが、邪険に追い返されてしまった。
だが、クリュセイスの父親も負けじと、アポロンに仕返しをしてくれるように頼んだ(クリュセイスの父親はアポロン神殿の神官である)。

アポロンは願いを受け入れ、トロイアに味方した(カッサンドラにふられた腹いせもあるのかもしれないが)。しばらくすると、ギリシア軍の中は謎の病気が流行した。

アガメムノン:「我が軍に伝染病が流行しているだと!!
 「何か祟りでもあるのか!? 神官!!」

神官:「はっ! 先ほど神にお聞きしたところ、どうやら、アポロン神がお怒りのご様子であります。アポロン神殿に使える巫女クリュセイスを返さなければ、ギリシア軍は病で全滅する・・・と。」

アガメムノン:「なっ、なんだとっ!
 「あの女はオレのお気に・・・いや、せっかくの人質を返すわけにはいかんぞ!」

アキレウス:「アガメムノン様。自軍の勝利のためなら、ご自身の欲望は抑えていただきたい。」

アガメムノン:「(ぬぅぅ。もっともなことを言いおって。ならば)」
 「よし分かった。クリュセイスはトロイアに返そう。だが、条件がある―」
 「―代わりに、アキレウスおまえの手に入れた女をオレに譲れ。そうしたら、クリュセイスは返してやる。」

周囲:「アキレウス頼む。このままでは、ギリシア軍は負けてしまう。」
  「悪いとは思うが、ここは大将の望みどおりにしてやってくれ。」

アキレウス:「わかりました。私が先日手に入れた女性はアガメムノン様にお渡しします。」
アガメムノン:「おう、そうか。悪いな。この女オレの好みだったんだ。これでまた夜も過ごせる。」

アキレウスはこの一件で、アガメムノンを見限り、戦に参加しなくなった。

トロイア戦争に関わった人々(神々)

ゼウスは、はるか上空からトロイア戦争を見ていた。

「これはいい機会だ。増えすぎた人口を減らすのにはちょうどいい。できるだけ長引かせよう。」


トロイア戦争を見ていたのはゼウスだけではなかった。リンゴ騒動で勝ったアフロディテ、負けたヘラとアテナ。そして、アポロン、アルテミス・・・


ここで、トロイア戦争に関わった神々の話をしていきたいと思います。


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まず、アポロン。芸術に長けていて、美形という凄い神。神々のアイドル的存在。だが、ひとつ欠点があった。


―アポロンはトロイアの王女カッサンドラに愛の告白をした。「もしOKしてくれれば、あなたに確実に当たる予言の力を授けよう。」



カッサンドラ:「はい。喜んで。」

アポロン:「では、約束どおり予言の力を授けよう」

カッサンドラは喜んだ。「ありがとうございます。凄いわ。予言の能力なんて。」

と有頂天になっていると、「えっ?何、私とアポロン様が・・・」


カッサンドラはとんでもないものを見てしまった。

自分がアポロンに捨てられる未来を。


アポロン:「カッサンドラ。どうしたのだ?」

カッサンドラ:「私あなたと付き合うことはできません!」

アポロン:「(ガーン!)何があったんだ!」

カッサンドラ:「私、あなたが私を捨てていく未来を見てしまったのです。これがわかったからにはあなたと付き合えません!」


アポロン:「私の愛を受け入れることをOKしておきながら・・・(-"-#) だが、私は神である。そなたのように一度言ったことを取り消すわけにはいかない。そこで、そなたに新しい能力を授けよう。『カッサンドラの予言は誰一人として信じない』という能力を...」



アポロンの唯一つの欠点は恋愛なのである。今まで上手く言ったことが(おそらく)ない。完璧な人間(この場合は神ですが)はいないわけなので。


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ギリシア軍で有名なアキレウスはテティスとペレウスの子どもである(参照:事件発生!アフロディテが・・・ パリスが・・・ )。

ずば抜けた強さを持っているだけではなく、不死身なのである!(鬼に金棒)

アキレウスは赤ちゃんの頃、母親テティスに冥界の河ステュクスに全身を浸された。ステュクスを流れる水に触れると不死身になるという。アキレウスが不死身である理由はこれである。



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総大将アガメムノンは、鹿を生け贄に捧げ自軍が勝利するよう願った。

アガメムノン:「それにしても、わしが取ったこの鹿は立派だ。狩りの女神アルテミス様でも私の狩りの腕には勝てまい。では、儀式を始めよ」

生け贄の儀式を始めると、蛇が九羽のスズメを飲み込み・・・そして石になった...

この出来事は、「九年続きその後勝つだろう」ということを表しているそうだ。



―――

ギリシア軍は、トロイアへ向かおうと船を出したが、逆風が吹いて前に進めなかった

すぐ止むだろうと思ったが、いつまで経っても風は吹いたまま。

これはどうしたことかと思い、神に聞いてみたところ・・・


「アガメムノンさま。大変です!」

アガメムノン:「どうした?やっと原因がわかったか?」

「アルテミス様がお怒りです。アガメムノン様がアルテミス様に対して言った言葉が問題のようで...」

アガメムノン:「アルテミス様が?・・・・・・あっ!そうかあの言葉か。で、どうしろというのだ?」

「申し上げにくいですが、『アガメムノン様の娘イピゲネイア様を生贄に捧げなさい』とー」

アガメムノン:「なっ!なんだと!!」


アガメムノン:「(困ったことになった。神にわが軍の勝利を願ったばかりなのに...ここで生贄をしないと神から見放されるのでは。いや、そもそも神に逆らうとどうなるかわからない。だが、娘を生贄にすることは・・・とても―)」





「アガメムノン様。ご決断を。」

アガメムノン:「(娘の命と我が軍の敗北とどちらがよいか・・・)背に腹はかえられぬ。娘を生贄に捧げる!」

「はっ。」



アガメムノンは、娘イピゲネイアに『アキレウスと結婚させるからアウリスという所に来るよう』と言った。


イピゲネイア「あのアキレウス様と結婚できるなんて夢見たい。何着て行こうかな。 あっ。結婚式の衣装よね。」

アガメムノンの妻クリュタイムネストラ「そう。あせらないの。結婚式までまだ時間はあるのよ。」

期待に胸を膨らませていたイピゲネイア、クリュタイムネストラをよそに、イピゲネイアの命日は刻一刻と近づいていった。


―――結婚式当日

クリュタイムネストラ:「なっ!なんですって!」

イピゲネイア:「そっ!そんな・・・」

アガメムノン:「いや、まあ。我が軍の勝利のためで―」

クリュタイムネストラ:「なーにが。『我が軍の勝利』ですって!よくもそんなことが言えるわね!娘を生贄に捧げる親が言うことですか!!」

イピゲネイア:「神のお言葉ですので。ギリシア軍の勝利を願って生贄になります。」

クリュタイムネストラ:「あなたが行くことないのよ。悪いのは全部この人なんだから。あっ、そうだわ。あなたが生贄になりなさいよ!!あなたの責任なんだからあなたが取るべきでしょ!あなたを生贄を捧げればアルテミス様も気を沈めてくれるわ!」


「王妃様。お気を沈めてください。」

クリュタイムネストラ:「ちょっ。離してよ!まだ、話は終わって―あっ、あっ待って!!」


「ズシャッ!」

とうとう、イピゲネイアに斧が振り下ろされてしまった(斧かどうかわかりませんが・・・)。

クリュタイムネストラ:「(いくら神の言葉だからと言って。自分の娘を。よくも!!)」

生贄の口実に使われて呼び出されたアキレウスも、イピゲネイアの悲惨な最期を見て、アガメムノンに対する怒りがこみ上げてきたという。


~~~~あとがき~~~~


別の説だと、イピゲネイアは殺される寸前に鹿と入れ替わり、アルテミスの神殿で仕事をすることになったそうです(たしかに、そうでもないとイピゲネイアがかわいそ過ぎる気が)。その後、弟のオレステスと再会を果たすという話もあります。


蛇が9羽のすずめを飲み込み・・・というのがありますが、蛇が石になったのは神の仕業ですよね。そうなると、蛇は神の言葉を教えるために犠牲になったといういうわけですね。そう考えると、蛇がかわいそうに思えます。というか、こういうことが普通に起こっている社会ってどうなっているんだって感じですね。

ヘレネを返せ!さもなければ・・・

トロイアの王子パリス はヘレネを国に連れ去った。
そして、パリスとヘレネは結婚し、ヘレネはここで新たな人生を送ることになった。

だが、ヘレネが連れ去られた(自分からついて行った)ことを知った王 は、すぐさま 近隣の国へ伝令を発した。
「私の妻ヘレネが誘拐された。今こそ、あのときの誓いを果たすときだ!」と。

誓いを立てた者たちは必ず集まり、ヘレネを取り戻しに行かなければならなかった。当然、相手がヘレネの返還を拒否したら、戦争することになる。

ここで言う誓いとは――――
少し昔、ヘレネに求婚した人は数多かった。そのため、ヘレネの父テュンダレオスは誰の元へ嫁いでもらおうか悩んでいた。
「うーむ。選ばれなかった者の恨むだろう。これだけの数だと、選ばれなかった者が集まって、物凄い力になるかもしれん。うーむ。どうすれば・・・」

この状況の中、求婚者の一人であったイタカ島の王オデュッセウスは、こうアドバイスした。
「『ヘレネは皆のもの。ヘレネに何かあった場合は、皆で助ける。』とすればよいのではないでしょうか?こうすれば、断られた者もヘレネの役に立てるため、断られても心は傷つかないかと思います。

こうして、ヘレネはスパルタのメネラオスと結婚することになり、このオデュッセウスのアドバイスに従い、選ばれなかった求婚者達は『ヘレネに何かあった場合は、皆で助ける』という誓いを立てた。

――――――――――


誓いを立てた人達は次々と集まっていた。だが、誓いを立てたけれど、行くのを逃れようとする人もいた。オデュッセウスである(言い出しっぺなのに)。

オデュッセウスは知恵を振り絞り、何とか行かないようにできないものか。と考えた・・・

しばらくして、スパルタから使いの者が来た。だが、玄関に出たのは妻のペネロペだった。
「夫は今、気が狂ってしまって・・・」
「とりあえず、夫の所に案内しろ!」

ペネロペが案内した所には、気が狂ったオデュッセウスがいた。
それを見たパルメデス(スパルタ王の使い)はオデュッセウスの妻ペネロペが抱いていた子どもを人質に取った。
オデュッセウスは観念して、気が狂ったのは嘘だと告白した。結局オデュッセウスもこの戦争に参加することになった。


頭がよいと評判のオデュッセウスは参加することが決まったら、早速用事を頼まれた。「不死身で有名なアキレウスが女装して島の宮殿に住んでいると聞いた、だが、宮殿には多くの女性たちがいるため、誰がアキレウスなのかさっぱりわからない。オデュッセウス殿、どうかアキレウスをこの戦争に参加させてくれ!アキレウスがいれば、我が軍の勝利は間違いなしなんだ。」
オデュッセウスは引き受け、島へ行った。

島へ着くと、オデュッセウスは商人に化けて「さあさあ、珍しい宝石はいかかですか~ 今ならお安くしときますよ~」といった感じで宣伝しながら歩いていた。
しばらくすると、王女に声をかけられ、宮殿の中へと入った。第一段階は完了である。次は、宮殿にいる多くの女性たちの中からアキレウスを探さなくてはならない。さて、どうするのだろうか・・・


女性たちは宝石類などのきれいなものを手にとって見た。「わぁ~これいいわぁ。」「こっちもいいわよー」「これほしい~けどお金ない」
しばらくすると、一人の女性が宝石類などに埋もれている何かを発見した。
「あら、これは何?」
「こちらの商品は武器です。女性の方々には関係のないものかと・・・」
「そうなのー。あーあ、期待して損した。」


「ちょっと、その武器見せてくれない?」と一人の女性が言った。
「あら、これ使いやすそうだわ。」と、その武器を振り回しながら喜んでいた。
オデュッセウス:「あなた、アキレウスですね。」
アキレウス:「あら、やだ。バレちゃったらしょうがない。私もその戦争に参加しよう!」

集まったメンバーは、総大将のミュケイナイ王のアガメムノン、不死身のアキレウス、知恵者オデュッセウスなどなど。

こうして、集まったメンバーはトロイアに向かった。


全軍が着く前に、オデュッセウスとスパルタ王メネラオスが「ヘレネを返してください。さもなければ、戦争を仕掛けます。」と、一応声をかけた。

トロイアの返事は”NO”(やっぱり)

そのため、予定通りギリシアの連合軍はトロイアに宣戦布告をした



―はるか上空で、この風景を見ていた神々がいたー

事件発生!アフロディテが・・・、パリスが・・・

前回



パリスは悩みに悩んだあげく、アフロディテに決めた(前回の記事のコメントで半分答えは言っているような気もしますが(^^;))。


アフロディテ:「私を選んでくれるなんて見る目があるわね。あなた。」

パリス:「早速ですが、結婚させてくれる相手は誰ですか?」

アフロディテ:「あせらない。あせらない。少し待っててね♪」

パリス:「わかりました!」




アフロディテは喜んだが、

残りの2人の神は・・・・・・

ヘラ「パリスめ、見てらっしゃい(`m´#)私を選ばなかったことを後悔させてあげるわ」

アテナ「何が不服だったのかしら?戦争での勝利は名誉であるのに...だけど、このままパリスが幸せになるのは気に食わないわね。」


あーあ。やっぱりこうなっちゃうのね。だけど、神であるゼウスの頼みは断れない・・・

まあ、パリスは有頂天になっているみたいで、ヘラとアテナのことは気にしていないみたいですが(^^;)


パリス:「世界一の美女か~。一体誰なんだろう?」

――――しばらく経った後―――――

アフロディテ:「あなたの結婚相手はヘレネよ。不服はないわよね?」

パリス:「はい!ではヘレネに会って参ります。」


パリス:「オイノネ。オレはアフロディテ様のお言葉で、スパルタに行ってくる。」
オイノネ:「私を置いて行かないで!パリス!」
パリス:「アフロディテ様のお言葉だから。・・・悪いけど行くよ。」
オイノネ:「パリス!」


オイノネはパリスの妻。妻がいるのに、他の人と結婚しようとするパリスって・・・


・・・・・・・・・・・・・パリスはスパルタのへ行き、人気のないところで王妃ヘレネに会った。

パリス:「ヘレネ様。ちょっとお話が。」
ヘレネ:「なんでしょう?」

パリス:「短刀直入に言いましょう。私と結婚してください。」

ヘレネ:「ご冗談はやめてください!私には夫がいるのは知っているでしょう?」

とヘレネはその場を立ち去った。

パリス:「(やっぱりだめか・・・)」


ここで、アフロディテの声が聞こえてきた。

アフロディテ:「パリス。ヘレネを自分の国へ連れ去りなさい。私がサポートするから。」

パリス:「わかりました!」


パリス:「ヘレネ様!!」

ヘレネ:「何ですか?パリス殿。先ほどのお話は断ったはずですよ。」

「・・・あら?」

とヘレネの様子が変わった。

「行きましょう。」

パリス:「えっ!?」
ヘレネ:「早くあなたの国へ行きましょうって言っているのですよ。」

パリス:「ということは・・・結婚してくれるということですよね?」

ヘレネ:「そうでなければ、あなたの国へ行くと思いますか?」

パリス:「では、今のうちに早く行きましょう!」


二人は周囲に気づかれぬようにこっそり、パリスの乗ってきた船に乗り込んだ。

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―船の中―

船はトロイアへと向かっていた。

ヘレネ:「あら?ここはどこ?何か揺れてるわね。」

パリス:「起きましたか?」

ヘレネ:「何であなたがここに!?」

パリス:「あなたが私の国へ行こうと言ったんですけど。」

ヘレネ:「そんな!?(って今更戻れない・・・)」

「あ、いえ。気にしないでください。行きましょう。」


ヘレネはパリスの国トロイアへ連れて行かれるのであった。

補足説明
ヘレネを連れ去れって言われても、人一人を連れ去るってけっこう難しいと思うので、アフロディテがサポートしたんではないかと思いました。アフロディテがヘレネに催眠術のようなものをかけたという設定にしました。元々はどうやって連れ去ったのかはわかりません。調べても具体的な方法は見つかりませんでした。「パリスがヘレネを眠らせて(もしくは気絶)、船まで馬車に乗せて行った。」っていうことも考えましたが、それだと、アフロディテが何にもしてないので、おかしいような気がしましたので止めました。


蛇足:前回の記事のコメントで、「誰と結婚させてくれるのか」の問いに、「自分で探してね。私は手助けをするだけだから♪」としましたが、「私を選んだら教えてあげる♪」の方が合っていると後で気づきました。

悪魔のリンゴ

アイギナ島の王子ペレウスは各地で事件を起こしていた。そのとき、目に止まったのはヘパイストスの育て親テティスである。テティスは「父親より優れた子を持つ」と予言されていたため、美人だったが男の神々はテティスと結婚(浮気)するのをあきらめていた。


そんな中、ペレウスが求婚した。テティスはいろいろな物に変身し逃げようとした。だが・・・ペレウスはどんな恐ろしい姿に変身されてもめげずに立ち向かっていった。そのうち、テティスはその気迫(しつこさ)に負け、結婚を許した。


ゼウスはテティスの結婚を祝福しようと、ペレウスとテティスをオリュンポス神殿に招いて、そこで盛大に結婚式を行った。

その結婚式は多くの神々が集まり、かなり大規模であった。


だが、女神エリスは招待されなかった。争いの神だからである。
気に食わないエリスは一つのリンゴを結婚式場に落とした。”世界一の美女に送る”というメッセージを添えて。

ここで名乗り出たのは、仕事熱心でお堅い感じ(恋愛には興味ない)のアテナとゼウスに浮気されまくっているヘラ、そして恋愛の神アフロディテである。

大変な事態が起きた!3柱(神の数え方は柱ですよ~)の女神は「私のものよ!」と言い争いをしてしまった。
アテナ:「世界一の美女に必要なのは美貌だけでなく知力も必要よ!戦いの神のあたしがもらうべきだわ。」
アフロディテ:「恋愛の神の美貌に勝てる神なんていないわ!ということで、あたしに決まり♪」
ヘラ:「勝ってに決めないでくれる?最高神ゼウスの妻なんだから世界一の美女は私よ!」
一同:「そうだ!ゼウスに聞いてみましょ!言い争いしてても決まらないみたいだし。」

ゼウス:「えっ、私!?えー(えーとの「えー」)・・・(なんか、誰を選んでも問題が起きるような気がするが(--:))・・・「いやー、とても私には決められないよ。みんな美し過ぎるからな(これでいいよな?)。」

ゼウス:(だが、誰かに決めないと、いつまでもケンカしてそうだ。早いとこ決めないと・・・)





こうして選ばれたのは、パリス(イリオス王の息子)であった(だけど、神の命令だから拒否できない(>_<))。

パリスは承知し、後日三柱の女神が現れた。三柱の女神は、自分を選んでくれたときには褒美をあげると言った。

ヘラは「あなたを全世界の王にしてみせるわ」
アテナは「戦での勝利をお前に与えよう」
アフロディテは「世界一の美女と結婚させてあげる♪」


パリスは悩んだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして結論を出した。

さあ、パリスが選んだのは?(ちなみに、みなさんだったら、どの神を選びます?)