前回の最後に触れたカイツブリの子育て動画ですが・・・
悲しい内容ゆえ、「良ければ・・・」という感じでご紹介しましたが、
動画のご視聴、感想コメントをたくさんいただき、ありがとうございました
本来なら誰にも気づかれず、見送られもせずに、ひっそりと
消えて行ったはずの小さな雛の姿を、多くの人が見て下さったと
思うだけで、少しでも心が安らぐ気がします・・・
カイツブリ夫婦が、発育状態の良い雛ばかりをひいきしているという
誤解も招きかねない内容になってしまったのが少し気になったので、
今日は、別のカイツブリ一家もちょっとだけご紹介しようと思います!
この一家も前記事の動画の一家と同時期の6~7月、
同じ池にいたのですが、「浮き巣」の位置は池の反対側(西側)でした。
営巣当初から、前回の一家(東側)とは色々な違いが見られ、
3羽の雛が元気そうにしていました。
↓まず、そのうち2羽の様子をご覧ください。
左が大きい雛、右が一番小さな雛です。(雨天時の写真です)
東のカイツブリ一家は孵化二週間後、5羽中2羽だけが生き残っていましたが、
片方が潜水が出来るようになりかけた段階で、2羽の体格の差が極端でした・・・
一方、こちらの西の一家は3羽が元気にしており、大きい方の2羽は
潜水を覚えかけまで育っていましたが、互いに体格が殆ど同じです。
右に見える一番のチビちゃんも、大きい兄弟らに比べ
極端に小さく弱々しく見えたりはしません
東の一家の営巣場所では、ハスの葉などの障害物が周りに多く
ヒナたちはハスの葉に這い上がるなどして親鳥を追うたびに
かなり体力を消耗していそうに見えました・・・
一方、こちらの西の一家のヒナ3羽は、障害物の少ない
広々とした水面で、親鳥の給餌を待っています
↓一番チビちゃんがエサをもらいました!エビのようです
この一家の営巣場所は岸が近く、水深も浅いので、
チビちゃんでも簡単に飲み込めるエビが沢山獲れるようです
兄弟の大きい子は、たびたび水に頭を突っ込む所まで成長しています↓
潜水できるようになるのも近そうです
↓一番小さい子はまだまだ甘えん坊
親鳥の翼の下に必死でもぐりこもうとします。
この一家の「浮き巣」はアシ原の中にあるので、よく見えませんが・・・
東の一家の巣に比べ、雨風もだいぶしのげます。
巣にいる間は空の天敵からも狙われにくそうです・・・。
ただ、岸が近いので、ヘビやイタチなどからは逆に狙われ易そうですねー。
実際に、このすぐ近くでシマヘビを見たばかりでした
なので・・・対天敵ではココも一長一短ですかね~・・・
カイツブリの卵は4個前後である場合が多いみたいですが・・・
こちらの兄弟が最初から3羽だったのか、孵化後誰かお亡くなりになったのか、
または卵の時にヘビなどに捕食されたのかなどは分かりません・・・。
初期の状態はアシに隠され、観察が出来なかったのです
とにかく、このまま3羽が無事に巣立ったと思いたいものです
今でこそ上手に潜水漁をしているカイツブリ成鳥たちも、同じように
親鳥たちから厳しく突き放されたおかげで、一人前になれたんですね~・・・
ところで・・・
こちらは最近、自分で初めて購入した鳥類図鑑です
右の3冊は2000円未満のお手ごろ価格になっております
左の「日本のカモ」は税抜きで11月2日に発行されたばかり!
税抜き3500円なり。
カモ類の雄雌の見分け方はもちろん、幼鳥、エクリプス、
繁殖羽などの図や写真も掲載され、内容が充実しているので、
発売以来、多くのバーダーさんたちが購入されているようです
活躍してもらうのが楽しみです