大阪などではおなじみのフレーズで、祖母が兵庫に住んでいる取材記者さんは、このことばを聞くと、今でも心がほっこりするようです。
しかし、あるとき、特定の食べ物に「さん」を付けて呼ぶことに気づき、なぜ食べ物を「さん」付けで呼ぶのかそして、なぜあめは「ちゃん」付けなのか?
歴史的な背景とともに、時代に合わせて変化してきていることばの実情が浮かび上がってきたという記事です。 記事以下↓
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240308/k10014379431000.html
岸江教授は、食べ物などに「さん」を付ける習慣について、もともとは宮中に仕えていた人たちが使っていた「御所ことば」が起源だと考えられると指摘します。
この「御所ことば」、室町時代の文献にあらわれますが、その後、武家の女房たちの間でも使われるようになったといいます。
ことばの前に「お」をつけるのが特徴で「おひや」や「お造り」といったことばがその代表例です。
こうしたことばを、さらに丁寧にするために付けたのが「さん」付けだったと考えられるというのです。
岸江教授が挙げたキーワードは「秀吉」と「商人」でした。
宮中のことばである「御所ことば」が時と共に京都の街中に浸透していったといいます。
その後、豊臣秀吉が大坂城を築城するのに合わせ、城下町が整備されると、そこに集まってきた京都の商人から「御所ことば」が大阪にも定着。
各地を渡り歩く商人によって、関西一円に広がっていったというのです。
本来は敬語として使われていた「さん」づけが、しだいに「親しみ」を込めたものへと変化していったというのです。
では、「さん」を付けるものと、付けないものの線引きはどこにあるのでしょうか?
岸江教授によれば、長い単語には付きにくく、2文字から3文字のことばに付く傾向が多いとしています。
あめちゃんについても記事内に詳しく載っています。
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