赤ちゃんは、ハイハイができるようになると好きな方向に身体を向け、自分の四肢を使って興味ある場所へ移動します。
生活様式の変化や、昔よりも親の身長が高くなり、赤ちゃんを抱くと重くて手が疲れる、肩が凝るといって、赤ちゃんの首が座ると立て抱きをして、赤ちゃんの足裏をお母さんの太ももや、股の間の床につけて抱くお母さんが多くなってきています。
4~5ヶ月もすると、すわる姿勢も足をピンと伸ばします。
ただ、この“ピンピンと足を伸ばすタイプ”のお子さんは、困ったことに、ハイハイをしないで立ち、歩き出してしまいます。
2足歩行ができるまで、赤ちゃんは身体の動きや体幹四肢を強くするといった基礎を身に付けなくてはなりません。
そのために、ハイハイは、大事な行動なのです。
ハイハイをしないでいきなり立ち上がり、歩かせることは禁物です❗
赤ちゃんの行動には、飛び級はありません。
自力で目的地に近づくには、単に筋肉が鍛えられたり、行動パターンを覚えたりするだけでできるものではないのです。
身体の動きに対応して、視線、焦点を微妙に合わせ、焦点距離を測りながら動くという、非常に高度な脳の動きができなくてはならないのです。
「這えば立て、立てば歩めの親心」と昔から言われるように、日本的伝統育児の中でハイハイは非常に大事なので、おろそかにしてはいけません。
ハイハイは、赤ちゃんには必修課題なのです。
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