<尾鷲市の産婦人科問題>
まずは、この医師がどんな労働条件で働いていたのか
を取り上げましょう。
asahi.com
医師の心労、軽減必要
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000150605240002
――今いる産婦人科医の勤務状況を教えてください。
自然出産なので、24時間ほとんど病院内にいる。
寝泊まりもして休日はない状態。
50歳を過ぎた経験豊富な医師なので、患者からは「安心できる」と評判はいい。
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これは純粋に
労働基準法違反
ではないのでしょうか?
医師は奴隷では無いのですから。
例えば、
一人で1年コンビニを営業できますか?
と一般の人に聞いてみてください。
誰も出来るわけがありません。
そして、医師の仕事は一つ間違えば大変なことになる仕事です。
それを、その努力をたったの一言で、
『患者からは「安心できる」と評判はいい。』
とは何でしょう。
「あなた、一人で1年コンビニを営業できますか?
そして実際にそんな苦行を超える仕事をやっている人に向かって、
『評判はいい』??
それだけですか?
人権無視のうえに、過小評価もはなはだしい!」
タイトルの
「医師の心労、軽減必要」
って何ですか?
心労が軽減?
奴隷を解放、の間違いでは無いのですか?
自分の親が50を超えて、
病院から一歩も出ずに、
死ぬ気で働いているのに
周りからは
「高給取り」だの「働いて当然」、「評判はいい」
などと評価されずに働き続けていることを
想像するだけでがく然とします。
そして、この医師は1年後の契約を更新していません。
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伊勢新聞 2006年9月1日
産科医と契約できず 市立病院産婦人科10月から再び休止 尾鷲市
http://www.isenp.co.jp/news/_2006/0901/news00.htm
尾鷲総合病院に迎えた産婦人科医師との交渉決裂の原因が報酬額の折り合いではなく、医師の高額報酬への攻撃、中傷が原因との見解を示した。
五嶋博道病院長も
「報酬の条件もあるが、気持ちが切れた方が大きい」
と認めている。
二十五日に再度開いた市議会委員会で交わされた、一部市議の
「三千万円出せば大学病院の助教授が飛んでくるのに、四千八百万円は高過ぎる」
「津で開業したころのうわさもいろいろ聞こえてくるのに」
などの意見を知った医師が
「残る気持ちをなくした」
という。
医師は市議会での議論を引き合いに出し
「気持ちが続かない。九月中の出産予定者までは引き受ける」
と期間短縮を申し出た上
「事故があったら大変だから」
と語ったという。
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本当に人材不足で産婦人科になる人がいないので、
給与が上がるのは当たり前なのではないですか?
50歳を過ぎて、
自分の病院を閉鎖してわざわざ来てくれている医師に
メジャーリーグ級とまでは行かなくても
一流プロ野球選手の1億の半分しか払わずに、
24時間365日監禁して
(この1年で休みは年末の2日だけだったという)
あげくに、
「三千万円出せば大学病院の助教授が飛んでくる」
と
言われたのではたまりません。
この市議には、ぜひ
本当に3000万で助教授を連れてきていただくのが
一番良いと思います。
これについては、
崩壊先進地である舞鶴の地方議員もビックリしています。
http://ameblo.jp/satoshiinoue/entry-10016580743.html
尾鷲総合病院で昨年、医師確保のために年収約5千万円で三顧の礼で迎えた産婦人科の先生が一年で辞められた理由として挙げられた、某市議の
「3千万円もあれば大学の助教授がとんでくる」
という無責任な発言には正直驚いた。当該発言をした市議は自ら責任を持って医師確保をすべきだ。
と言っております。
純粋に奴隷としてこき使い、
その医師のがんばりに泥を塗るようなまねをすれば
その地域、病院の医療市場価値は落ちます。
それを乗り越えるには
さらなる高額の賃金か、
働いている医師の労働環境の改善、さらには
プライドの復活が必須条件だと思います。
大学病院や有名病院で
多くの医師が非常に安い賃金で働いているのはなぜでしょう?
それは、プライドがあるからです。
「日本で最先端医療をやっている」
「地域医療のトップである」
「世界を相手に研究をしている」
という医師のど根性が働くからでしょう。
私も、給料が安すぎて生活に困り
実家に米や野菜をもらっていた時期が
5年ありました。
誰が舞鶴や尾鷲、江別や瀬棚に自ら進んでいくのでしょう?
市民や病院、市議会が
「医師は奴隷のように働いて当然。
医師のプライドなんて関係ない」
と思っているから、労働条件は変わらず
三顧の礼で迎えいれても、たった1年で
「不要」
と言われれば、去るしかないと言うのは
当たり前ではないでしょうか?
いまや、
本当に医療崩壊が始まっています。
それはどこかで突発的に起こるものではありません。
必ず原因があるのです。
行政のお粗末さや
病院の貧弱な労働条件や
住民の医療不信が
合わさって、病院がつぶれていくのです。
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予想しましょう。
<公立病院は最初に潰れる>現在~数年後
サービスに一番遠く、医師の待遇が一番悪く、事務や看護師の待遇が一番良いから、医師は撤退しています。
既得権を持っているのが、実際は医師ではなくパラメディカルなので、医師の待遇が一番後回しにされるため。一時的に改善してもクレームが来やすく潰れやすい。それなのに、後ろ盾の地方自治体は赤字で倒産寸前。年の取った、給料の高い事務や看護師が辞めずに一杯いるのが特徴です。舞鶴や尾鷲、江別が代表です。
<次に私立病院が潰れる>1,2年後~5年後
サービスに敏感で、保険点数に対応が早い病院。医師に対する労働条件も十分である場合が多いでしょう。しかし、医療改革で医療費が減らされ、どんどん首がしまっているのも確か。余力が少ない病院も多いはずです。
<国立病院は最後まで残る>
国立病院にたてつくのは厚生労働省に盾突くことになるからです。どんなに条件が悪くても医師がある程度集まるので潰れないでしょう。
<株式会社、外資系など巨大資本が医療のおいしいところを取る> 5~10年後?
医療費を絞るだけしぼって、既存の医療をふらふらにしておいて、「やはり混合医療にしないとだめだ」「株式会社を医療に導入せよ」「アメリカのような保険制度にしろ」と国民を誘導する。いまは参加できない他業種が狙ってます。
特に待っているのは、外資と保険会社や巨大資本。すでに動きは見え隠れしてます。病院のチェーン店展開をされて、医師は各店舗で奴隷のように働くのでしょうか?
勝者はやはり外資と巨大資本になるのでしょうか。